今回は「虫唾」「熟す」「褞袍」です。
見たことはあるのに、なかなか読めないこれらの漢字。
あなたは全部読めますか?
目次
1問目はこの漢字から!「虫唾」
「虫唾」と書いて、なんと読むか分かりますか?
よく似ている、ちゅうすいえん(盲腸)は、「虫垂炎」と書きます。
「虫唾」の「唾」は、垂れるの漢字の左側に「口」が付いています。なので意味も違ってきます。
「虫唾」は誰でも一度は身を持って味わった事のある、アレのことです。
よく使われている言葉ですが、意味はあまり知られてないかも知れません。
さて、「虫唾」と書いてなんと読むでしょうか?
「虫唾」読み方のヒントは?
胃の調子が悪くてもどしてしまう時などに、胃から口に逆流してくる、あの酸っぱい液のことを「虫唾」といいます。
胃液と言ってもいいのですが、あの酸っぱすぎる液は、単に胃液というよりももっと不快なイメージです。
なので、とても不快で、吐き気がするほど嫌なことを例える時に
「虫唾が走るほど嫌い」
などと言ったりします。
吐き気を覚えるほど相手に不満があるという事なので、かなりの不快感ですね!
他にも生理的に受け付けない時に、
「見ただけで虫唾が走る」
など。
女子にありがちな悪口ですが、悪口としては最上級の部類に入ると思います……。
「虫唾」読み方のもうひとつのヒントは?
ひらがなにすると「〇〇〇」です。
さて、もうわかりましたか?
「虫唾」の読み方、正解は・・・
正解は・・・
「むしず」
です!
嫌すぎてぞっとするという意味で使う時の言葉は「肌が粟立つ」ですかね。
虫唾が走るとは少し違います。
ぜひ、覚えておきましょう。
2問目はこの漢字!「熟す」
「熟す」の読み方をご存じでしょうか?
ほとんどの方が「じゅくす」と読むと思います。
果物などが十分に育ったり、料理が煮えることをいいますね。
しかし実は、もう一つの読み方がありますよ。
さて、あなたにはもう一つの読み方がわかりますか?
「熟す」の読み方のヒントはこちら
- ひらがなで書くと「〇〇す」の3文字です
- うまく処理したり、細かくしたり、上手に扱うこと
- 「新しい道具を使い熟す」などと使います
以上の3つのヒントから考えてみてくださいね。
「熟す」の読み方!正解は!?
正解は「こなす」です!
日常的によく使う言葉ですが、漢字を知っている方はおそらく少ないのでは?
意味としては大きく分けて5つあるので、それぞれ例文とともに紹介します。
- うまく処理する 例)与えられた仕事をこなす
- 消化する 例)胃腸で食べ物をこなす
- 上手に扱う 例)新型の機材を使いこなす
- 技術を習得する 例)どんな楽器も自在に使いこなす
- 売りさばく 例)大量の売り物をこなす
「こなす」には様々な使い方があるので、意味に注意しましょう。
最後はこの漢字!「褞袍」
「褞袍」と書いて、なんと読むか分かりますか?
なんと(うどん)ではないのです!
さあ、なんと読むでしょう?
「褞袍」読み方のヒントは?
ヒントは全体で3文字、「〇〇〇」となります。
ある衣服の名前で、寒い冬の時期には欠かせない!という方も多いですね。
何か思い当たるものはあるでしょうか?
「褞袍」読み方のもうひとつのヒントは?
最初の一文字目は「ど」です。
昔はそのまま「おんぼう」や「わんぼう」とも呼ばれていたそうですが、 今ではこちらの名前を聞くことが多いでしょう。
これでだいぶ見当がついてきたのではないでしょうか?
「褞袍」の読み方、正解は・・・
正解は・・・
「どてら」
です!
褞袍(どてら)は、厚く綿を入れた防寒用の日本式の上着です。
一昔前の受験生は、これを着て日夜勉強に励んでいた…というイメージがありますね。
どてらは「丹前」や「半纏(はんてん)」とも同じだったり、実はちょっと違うものだったりするようで、 なかなかややこしかったりします。
綿入りの丹前=どてら、腰まである長いものが半纏、といった説もあるようですが、 あまり明確・厳格に分けているわけではなさそうです。
寒い冬は、ストーブをつけてどてらを羽織ってこたつに入り、みかんを食べてのんびりと過ごしたいものですね。