漢字読み講座

【今日の難読漢字】「霹靂」「油照」「月極」「噯」「鬱ぐ」ってなんて読む?

今日の難解漢字は

「霹靂」

「油照」

「月極」

「噯」

「鬱ぐ」

です!

どれもなんとなく読めそうな漢字ばかりですが、

なんと読むか分かりますか?

1つ目の漢字は「霹靂」です!

「薔薇」と書いて、ばら。

「麒麟」と書いて、きりん。

「瑠璃」と書いて、るり。

「憂鬱」と書いて、ゆううつ。

画数の多い漢字は何と読むのか難しいものも多いですが、ひらがなやカタカナには無い独特の世界感を感じませんか?

「霹靂」は、特別画数が多いように見えますね。

書くのは無理でも読み方だけでもマスターしましょう!

「霹靂」の読み方のヒントは・・・?

「霹靂」の文字はどちらも「あめかんむり」が付いていることから分かるように、天候に関係する漢字です。

「霹靂」はずばり、次のような意味をもっています。

  • 雷・いかずち・雷鳴
  • 雷が激しく鳴る、落雷する、大きな音が響き渡る

「雷」そのものという意味に加えて、雷が激しくなったり大きな音で響き渡ったりする様子を表すのが「霹靂」です。

そして、大ヒント!

「霹靂」が使われることわざがあります。

「青天の霹靂」ですよ!

もう分かりましたよね?

「霹靂」の読み方の答えは・・・

正解は、「へきれき」でした!

「青天の霹靂」ということわざは、「思いがけず生じた大きな出来事」という意味で使われます。

青く晴れ渡った天気の良い日に突然雷鳴が響き渡ったら、びっくりしてしまいますもんね。

近年では、国民的大ヒットを記録したアニメ『鬼滅の刃』の人気キャラクターである我妻善逸(あがつまぜんいつ)が「霹靂一閃(へきれきいっせん)」という技を繰り出すことから、「霹靂」を読める子供が増えているんですって!

最後までお付き合いいただきありがとうございました。

2つ目の漢字は「油照」です!

「油照

これ、何と読むかわかりますか?

 

なんだか見るからにテカテカそうなこの漢字。

 

さあ、あなたは何と読みましたか?

 

「油照」読み方のヒント!

 

「油照」は、読み方自体はとても簡単なはずです。

 

ただし、本来あるはずの送り仮名が消えてしまっているため、

ちょっと惑わされてしまうかも。

 

さて、あなたは何と読みましたか?

 

「油照」の読み方、正解は…

 

気になる正解は…

 

 

 

 

「あぶらでり

です!

 

「油照」は、

風がなく、雲の多い、汗ばむような蒸し暑い日」という意味の言葉です!

 

主に俳句の季語として使われる言葉で、もちろん夏の季語です。

字面からすると、料理に使う言葉や、顔のテカりなどに使われそうですよね。

季節を表す言葉なのでご注意ください!

 

またカラッとした夏の炎天下の日には、この言葉は使いません。

「雲がある日」と書いたように、湿度が高くじめじめしていて、

不快指数の高い日に使います。

たしかにそんな日は、じっとしていても脂汗がにじむような暑さですよね……

 

カラッとした日には

「炎昼(えんちゅう)」や「炎暑(えんしょ)」などを使うので、

合わせて覚えておきましょう!

 

夏を表す言葉でも、さまざまな表現があります。

これを機に漢字も意味もしっかり理解できるようになりましょう!

3つ目の漢字は「月極」です!

「月極」と書いて、なんと読むか分かりますか?
なんと(げっきょく)ではないのです!
さあ、なんと読むでしょう?

「月極」読み方のヒントは?

ヒントは全体で4文字、「〇〇〇〇」となります。
日常的に目にすることが多い言葉ですが、意外と正しい読み方を知らない方が多いで
有名ですね。一番よく見かけるのはやはり駐車場でしょうか。
何か思い当たるものはあるでしょうか?

「月極」読み方のもうひとつのヒントは?

最初の一文字目は「つ」です。
この言葉は「一ヶ月単位で契約する」という意味の言葉です。
月ごとに契約をきめる・・・ということは?
これでだいぶ見当がついてきたのではないでしょうか?

「月極」の読み方、正解は・・・

正解は・・・
「つきぎめ」
です!
「げっきょく」とか「げつごく」と読み間違える人が多く、
また「月極」という名前のチェーン経営の駐車場と勘違いしている人もいるとか。
「極める」は今では「きわめる」と読むことが多いですが、「きめる」とも読み、
昔は「決める」よりも「極める」と書くほうが一般的だったようで、その名残で
「月極」と記載するようになりました。
一部の地域では「月決」と記載するところもあるとか。
これはこれで「げっけつ」と間違えて読んでしまいそうですね。

4つ目の漢字は「噯」です!

「噯」の読み方をご存じでしょうか?

「あい」「がい」「ああ」とも読めますが、正解はその1語で名詞として成立する言葉です。

さて、あなたには正しい読み方がわかりますか?

「噯」の読み方のヒントはこちら

  • ひらがなで書くと「〇〇〇」の3文字です
  • 胃の中の空気が口から出てくることをいいます
  • 「噯にも出さない」という表現も

以上の3つのヒントから考えてみてくださいね。

「噯」の読み方!正解は?

正解は「おくび」です!

「噯(おくび)」とはヒントにも示したように、胃の中の空気が口から出てくることです。

一般には「ゲップ」ともいいますね。

転じて、自分の心の中に何かを隠して口にせず、態度にも表さないことを「噯にも出さない」などと表現します。

「噯(おくび)」は「噯気(おくび)」と書く場合もありますが、意味は全く同じ。

それにしても「噯」と「ゲップ」は同じものを指す言葉なのに「噯」と聞くとなぜか優雅なイメージ…

日本語は本当に面白い言葉ですね。

5つ目の漢字は「鬱ぐ」です!

「鬱ぐ

これ、何と読むかわかりますか?

 

読めるけど書けない漢字の筆頭格「鬱」を使った漢字ですが、

なにやら送りがながついていますね。

 

さあ、あなたは何と読みましたか?

 

「鬱ぐ」読み方のヒント!

 

「鬱ぐ」は、見た目からもわかるように、

気分が落ち込んでいる時に使われます。

 

「将来が心配で気分が鬱ぐ」

というような例文で使いますよ。

もちろん「うつぐ」ではありません!

 

さて、あなたは何と読みましたか?

 

「鬱ぐ」の読み方、正解は…

気になる正解は…

 

 

 

 

「ふさぐ

です!

 

「鬱ぐ」は、

「気分がすぐれず、憂うつな気分になる」という意味の言葉です!

 

実は「塞ぐ」という同音の漢字にも、同じ意味合いがあります。

ただ「塞ぐ」には「穴を塞ぐ」「人が立って道を塞ぐ」など、

何かを覆っている様子を広く表します。

 

対して「鬱ぐ」には、憂うつな気持ちを表す意味のみ。

「穴を鬱ぐ」「道を鬱ぐ」とは書かないので注意しましょう。

逆に感情について述べるときには「鬱ぐ」が最適。

同じ読みの漢字でも、場面によって使い分けましょう!

 

読めるのはもちろん、正しく使えてこそ漢字マスター。

難しい漢字ですが、書けるようになるとよりかっこいいですよ。

これを機にしっかり覚えておきましょう!

まとめ

最後までお読みいただき、ありがとうございました!

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flower
とにかく本が好きです!