今日の難解漢字は
「湧水」
「糯」
「緑鳩」
「恙虫」
「神籬」
です!
どれもなんとなく読めそうな漢字ばかりですが、
なんと読むか分かりますか?
目次
1つ目の漢字は「湧水」です!
「湧水」と書いて、なんと読むか分かりますか?
よく間違えるのが(わきみず)ですが、実は間違いです。
湧き水と表記されている時も多いので、そのまま(わきみず)と読んでしまいがちですが違います。
湧水は見ているだけでも涼しげで清らかな気持ちになることができる、素敵な癒しスポットでもあります。
さて、そんな「湧水」とはなんと読むでしょうか?
「湧水」読み方のヒントは?
地下水が自然に湧き出てくるものを「湧水」と言います。
小さなものから大きなものまであり、大きなものはそのまま川の源流になることもあるのだそうです!
北海道や九州などが有名ですが、小さな湧水は住んでいる都道府県にもありそうです!
こんこんと湧き上がる湧水を見るだけでも気持ちが落ち着きますが、そのまま持ち帰ることができる湧水もあります。
コーヒーに使うと美味しくなるそうなので、ぜひ一度チャレンジしてみて下さい。
「湧水」読み方のもうひとつのヒントは?
ひらがなにすると「〇〇〇〇」です。
(わきみず)ではなく「〇〇すい」です!
さて、もうわかりましたか?
「湧水」の読み方、正解は・・・
正解は・・・
「ゆうすい」
です!
ネットでも色々な湧水を買う事ができます。
いろんな湧水を試してみるのも楽しいかもしれませんね!
ぜひ、覚えておきましょう。
2つ目の漢字は「糯」です!
「糯」
これ、何と読むかわかりますか?
見慣れない漢字ですが、実はとっても馴染み深いあるものの漢字なんです。
さあ、あなたは何と読みましたか?
「糯」読み方のヒント!
「糯」は、漢字検定1級相当の漢字です。
そのため読めない方が多いのではないでしょうか。
ヒントとしては4文字。
さらに、漢字の中に含まれる、とあるものにまつわる読み方をします。
さて、あなたは何と読みましたか?
「糯」の読み方、正解は…
気になる正解は…
「もちごめ」
です!
「糯」は、
「粘り気が多い、ついて餅にする穀物」という意味の言葉です!
そう、おもちやおこわの原料となっているお米のことなんです!
米編を使っているため、お米関係の言葉だとわかった方はいたのでは?
「餅米」と書くことが多いので、「糯」には馴染みが少ないですよね。
「糯米」と書いて「もちごめ」と読む場合もあります。
ちなみに「糯」は、米以外の穀物を指す場合もあります。
おもちは、トウモロコシやアワなどを炊いてついたものもあります。
それらも総称して「糯」と言うそうですよ。
日本人にとってはおなじみのものでも、漢字はわからない…
という方が多かったのではないでしょうか。
これを機にスマートに読めるようになりましょう!
3つ目の漢字は「緑鳩」です!
今回の難読漢字クイズは…
「緑鳩」を何と読みますか?
鳴き声に特徴があります。
「緑鳩」の読み方のヒントは?
1.バードウォッチングでは大人気!
2.オリーブ色に黄色や褐色、美しい姿です。
3.季語では、三夏(5月下旬から7月上旬頃)にあたります。
正解は…
「アオバト」でした!
全長33cm前後のオリーブ色をした小ぶりの鳩です。
普段は森や林にいる野鳥なので、目にする機会は少ないかもしれません。
夏になると海へ海水を飲みに来る珍しい習性があります。
昔から日本で暮らす鳥なので、江戸時代に描かれた「百鳥図」にも載っていますよ。
緑色なので「緑鳩」を「ミドリバト」と読めば良さそうなものですが、古来日本の「アオ」は緑色も意味していたので「アオバト」と呼ばれています。
「緑鳩」の別名は?
「緑鳩(アオバト)」には多くの別名があり、その多くは「アーオーウーワー」という唸るような鳴き声に由来しています。
山鳩(ヤマバト):山に暮らす鳩だから
尺八鳩(シャクハチバト):鳴き声が和楽器の尺八に似ている
馬追鳥(ウマオイドリ):鳴き声が、馬を追うときに発生する人の声に似ている
魔王鳥(マオウドリ):鳴き声が「マーオー、マーオー」と聞こえる
ワウォウ(アイヌ語):鳴き声が「ワウォウ」と聞こえる
4つ目の漢字は「恙虫」です!
あなたは「恙虫」を何と読みますか?
ちょっと嫌な虫ですよ…
目が悪いと見えません…
「恙虫」の読み方のヒントは?
1.「恙虫」をひらがなにすると5文字になります。
2.「恙虫」は北海道と沖縄を除いた全国に生息します。
3.『蕃害は避け得たが、恙虫に刺されて命を落した者もいる。』中村地平「霧の蕃社」より引用
正解は…
正解は「つつがむし」でした!
「恙虫」は、ツツガムシ科のダニの総称。
国内だけで約100種以上生息しているそうです。
「恙」の音読みは「ヨウ」、訓読みは「つつが」「恙い(うれい)」です。
なお、「つつが」は災難や病を意味する言葉です。
問題がなくて無事な様子を「恙ない(つつがない)」といいますね。
刺されると「ツツガムシ病」に?!
有毒な「恙虫」の幼虫に刺されると「ツツガムシ病」を発症する恐れがあります。
「ツツガムシ病」になると、40度近い高熱が出て全身に紅斑が現れ、血栓ができたり出血しやすくなり、死に至るケースもあるそうです。
「恙虫」は東北地方で風土病として広がった過去があり、多くのお堂や神社が建立されました。秋田県横手町には、今も「ケダ二地蔵」があります。
妖怪「恙虫」
室町時代の「下学集」という辞典には、飛鳥時代に「恙(つつが)」という吸血虫が記されています。
また、「恙虫」は妖怪としても知られています。
江戸時代の「恙虫」は赤虫や島虫とも呼ばれ、非業の死を遂げた者の怨霊だと考えられていました。
5つ目の漢字は「神籬」です!
「神籬」を何と読みますか?
2つ目の漢字をよく見ると…
「離」でも「籍」でもありませんね。
「神籬」の読み方のヒントは?
1.「神籬」をひらがなにすると4文字になります。
2.「神籬」は、日本ならではの風習です!
3.『青々とした神籬を作り成して』古事記より引用
正解は…
正解は「ひもろぎ」でした!
「ひもろき」「ひぼろぎ」と読んでも正解です。
「ひもろぎ」を「霊漏木」「霊諸招」と書くこともありますよ。
「神籬」とは、神様を迎えるための依り代(よりしろ)、または依り代の聖域です。
日本の神様は自然に宿っていると考えられており、祭りごとをする際は依り代となる岩や木などに招いて降りて来ていただくのが本来の歴史。
依り代の聖域は注連縄(しめなわ)で囲んだ神聖な空間です。
この空間を「神籬」と呼び、榊(さかき)の枝を立てたり、紙垂(しで)という特殊な形の紙を垂らしたりします。
時代とともに神社という特定の場所で祭りごとを行うようになりましたが、地鎮祭など神社以外で祭りごとを行う際には、「神籬」が必要です。
「神籬」の「籬」という漢字は、竹や柴で目を粗く編んだ垣根を意味します。「籬」の音読みは「リ」、訓読みは「まがき」「ませがき」、漢検1級25画の漢字です。
まとめ
最後までお読みいただき、ありがとうございました!