漢字読み講座

【今日の難読漢字】「顳顬」「旗幟鮮明」「熟」「優曇華」「叢雨」ってなんて読む?

今日の難解漢字は

「顳顬」

「旗幟鮮明」

「熟」

「優曇華」

「叢雨」

です!

どれもなんとなく読めそうな漢字ばかりですが、

なんと読むか分かりますか?

1つ目の漢字は「顳顬」です!

本日の難読漢字クイズは「顳顬」です。

2つ合わせると50画! 読めたらすごいし書けたらもっとすごいです!

「顳顬」の読み方のヒントは?

1.「顳顬」をひらがなにすると4文字になります。

2.『彼はそのピストルを顳顬へもっていって、押しつけて、引金をひいた。』モーリス・ルヴェル「孤独」より引用

3.肩こりや眼精疲労の人は「顳顬」が痛くなりやすいのだそう。

正解は…

正解は「こめかみ」でした!

目尻と耳上の間のことですね。

「しょうじゅ」とも読み、「蟀谷」とも書きます。

日本人の主食であるお米を食べると動く箇所なので、「米」+「噛む」=「米噛み」と呼ぶようになったといわれています。

「顳顬」の漢字を覚えるコツ

一見とても複雑な漢字「顳顬」。

でも、ちょっとしたコツで簡単に覚えられます。

「顳」は耳が3つに「頁(ページ)」、「顬」は需要の「需」に「頁」です!

「顳顬」のツボ

「顳顬」付近には太陽というツボがあります。

太陽は疲れ目やかすみ目の改善に効果的なツボです。

人差し指と中指の腹を使って、左右同時に円を描くようマッサージしてみましょう。

眼精疲労からくる肩こりが改善しますよ!

また、顔全体のむくみも取ってくれるので、小顔効果も期待できます。

2つ目の漢字は「旗幟鮮明」です!

「旗幟鮮明

これ、何と読むかわかりますか?

 

四字熟語は難しい読みのものが多いですが、

こちらはとても「読み間違い」が多いんです。

 

さあ、あなたは何と読みましたか?

 

「旗幟鮮明」読み方のヒント!

 

「旗幟鮮明」は、よく「きしょくせんめい」と読まれます。

こちらは間違い!ただし、かなり惜しい読み方です。

 

「き幟せんめい」までは合ってのですが、

「幟」が難しいんです…

ヒントは1文字!

 

さて、あなたは何と読みましたか?

 

「旗幟鮮明」の読み方、正解は…

気になる正解は…

 

 

 

 

「きしせんめい

です!

 

「旗幟鮮明」は、

「旗の色があざやかなこと」を表した言葉です!

 

この意味が転じて「立場や主張が明確であること」として使われることが多いですよ。

 

例文としては、

「あの政治家は旗幟鮮明で人気を博した」

「最初から旗幟鮮明に反対派だった」

などで使います。

 

「旗幟鮮明」は、あまりに「きしょくせんめい」と読み間違われるため、

NHKでは「旗し鮮明」と表記することで統一されています。

また、同じような意味の別の言葉で言い換えるなどの対応もされているそうですよ。

 

間違いやすい漢字こそ、正しく使えるとかっこいいもの。

これを機にスマートに読めるようになりましょう!

3つ目の漢字は「熟」です!

「熟」は「じゅく」ですね!

それ以外の読み方を知っていますか?

早速ヒントを見てみましょう。

「熟」の読み方のヒントは?

1.「熟」をひらがなにすると4文字になります。

2.「熟々」「熟〻」と書いても正解です!

3.「熟とじっくり考えた末、僕は転職を決めた」のように使います。

4.『巨勢山の〇〇〇〇椿〇〇〇〇に見つつ偲はな巨勢の春野を』万葉集

正解は…

正解は「つらつら」でした!

「熟々」「連々」と書いても正解です。

念入りに見たり考えたりするさま。物さびしく、深く感じ、物思いに沈むさまをいいます。

「つくづく」とも読みますが、意味は同様です。

「つらつら」を誤解していませんか?

「熟(つらつら)」と同様のイメージの言葉として、「気の向くまま」「とりとめもない」「思いつくまま」「何となく」を思い浮かべませんか?

しかし、「熟考」という意味合いの表現ですから、むしろ逆なのです!

この間違いは、退屈で手持ち無沙汰な様子をあらわす「つれづれ」に響きが似ているからだと考えられています。

また、「熟(つらつら)」を「連々」と書く場合は、本来の「熟考」に滑らかさや流れるようなさまが加わります。

例:彼女は熟(つらつら)と演説を続けた。涙が頬を熟(つらつら)と流れている。

4つ目の漢字は「優曇華」です!

「優曇華」を何と読みますか?

優しい、曇り、華、不思議な組み合わせの言葉ですね。

いったいどんな華なのでしょう?

「優曇華」の読み方のヒントは?

1.「優曇華」をひらがなにすると4文字になります。

2.「優曇華」には4つの意味があります。

3.『その間に見える白い地肌から、優曇華の様に生えている、』江戸川乱歩「パノラマ島綺譚」より引用

正解は…

正解は…

「うどんげ」でした!

では、4つの意味を解説しましょう。

ひとつ目の意味は3千年に一度だけ咲くという想像上の花。

仏教では正式名称を「優曇波羅華」といい、語源はサンスクリット語の「ウドンバラ」。開花とともに金輪王が現世に出現すると考えられています。

2つ目は極めて稀なことのたとえ。

仏教では3千年に一度しか咲かない華なので、非常に稀なこと、特に喜ばしいことにたとえられます。

3つ目はクサカゲロウの卵。

クサカゲロウは、お腹から葉面に一滴の液を落とし、お腹を持ち上げると液が糸状に伸びて固まり、その先端に産卵します。まるで卵が空中に浮いているように見えます

4つ目は植物。

クワ科イチジク属フサナリイチジクバショウの花、マメ科トビカズラ属など。

「優曇華」は漢字の通り、不思議で良いイメージなんですね!

5つ目の漢字は「叢雨」です!

「叢雨」を何と読みますか?

いったいどんな雨のことでしょう。

「ごうう」ではありませんよ…

「叢雨」の読み方のヒントは?

1.「叢雨」をひらがなにすると4文字になります。

2.海上自衛隊の護衛艦としても有名です。

3.「叢雨」の類語には、スコール、驟雨(しゅうう)、にわか雨、ゲリラ豪雨などがあります。

4.『軒先でしばらく叢雨が止むのを待っている』のように使います。

正解は…

正解は…

「むらさめ」です!

「叢雨」は、急に降り出して止む雨、または勢いが強まったり弱まったりする変化の激しい雨です。

「村雨」「群雨」と書いても正解ですよ。

「叢雨」と対照的に、一様に長く降り続ける雨は「地雨(じあめ)」といいます。

「叢」は、音読みが「ソウ」「ズ」、訓読みが「くさむら」「叢がる(むらがる)」、漢検準1級18画の漢字です。

秋から冬にかけて降ることが多いのですが、俳句では夏の季語とされています。

色々な雨

日本には雨にまつわる言葉が「叢雨」の他にもたくさんあります。

空梅雨(からつゆ):梅雨時にほとんど雨が降らないこと

五月雨(さみだれ):旧暦5月の雨、現代では梅雨の時期

慈雨(じう):日照りが続いたときに降る恵みの雨

遣らずの雨(やらずのあめ):帰ろうとする人を引き止めるように降る雨

まとめ

最後までお読みいただき、ありがとうございました!

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とにかく本が好きです!