漢字読み講座

「偲ぶ」「巻繊汁」「不見転」これら3つの難読漢字が読めたら漢字マスター!

今回の難読漢字は「偲ぶ」「巻繊汁」「不見転」です。

読めそうでなかなか読めないこれらの漢字。

あなたは全部読むことができますますか?

1問目はこの漢字から!「偲ぶ」

「偲ぶ」の読み方をご存じでしょうか?

「偲」は「思」という漢字に似ていますが「おもぶ」と読むのは間違いですよ。

それでは一体何と読むのでしょう…

あなたには正しい読み方がわかりますか?

「偲ぶ」の読み方のヒントはこちら

  • ひらがなで書くと「〇〇ぶ」の3文字です
  • 思い出して懐かしむこと
  • 「故郷が偲ばれて涙が出そうになった」のように使います

以上の3つのヒントから考えてみてくださいね。

「偲ぶ」の読み方!正解は!?

正解は「しのぶ」です。

意味としては、大きく分けて下の2つがあります。

  • 人や場所などを懐かしく思い出す
  • 良いことや望ましいことが自然と推測される

では、それぞれの意味で例文を紹介しましょう。

  1. 懐かしく思い出す
    例)故人にゆかりのある人達が集まって「偲ぶ会」が催された
    例)これは昔の風景を偲んで描いた絵です
  2. 自然と推測される
    例)彼の部屋からはその几帳面な性格が偲ばれる
    例)展示された資料からは先人の苦労が偲ばれた

また「忍ぶ」という字も「しのぶ」と読むことができますが、以下のように意味が異なります。

  • 辛いことをじっと我慢する
  • 自分の存在が知られないように身を隠す

「偲ぶ(しのぶ)」と混合しやすため、注意しましょう。

2問目はこの漢字!「巻繊汁」

「巻繊汁」と書いて、なんと読むか分かりますか?

なんと(まきおりじる)ではないのです!

さあ、なんと読むでしょう?

「巻繊汁」読み方のヒントは?

ヒントは全体で6文字、「〇〇〇〇〇〇」となります。

ある日本の料理の名前ですが、全国的というよりは郷土的なイメージのある料理ですね。

何か思い当たるものはあるでしょうか?

「巻繊汁」読み方のもうひとつのヒントは?

最初の一文字目は「け」です。

最後に汁という字が入っている通り、汁物の名前です。

郷土料理っぽいのですが、かといってどこ地方かといわれると、 それもピンとこないという印象があります。

もしかしたらあなたの地元でも、この名前の汁物があるかもしれません。

これでだいぶ見当がついてきたのではないでしょうか?

「巻繊汁」の読み方、正解は・・・

正解は・・・

「けんちんじる」

です!

けんちん汁は一般的に、たっぷりの野菜や豆腐、こんにゃくなどゴマ油で炒めて、醤油と出汁で作られたすまし汁です。

地方やご家庭によっては、使われている材料や作る手順など、だいぶ違うかもしれませんね。

元々は精進料理だったようで、肉や魚は使わない・出汁も昆布やしいたけだけが使われていたそうです。

名前の由来も諸説あるようですが、鎌倉にある建長寺で作られたことから、建長汁(けんちょうじる)が由来とする説が有力なようです。

最後はこの漢字!「不見転」

「不見転

これ、何と読むかわかりますか?

 

一見するとすんなり読めそうですが、

実はその読み方、間違っているかも!?

 

さあ、あなたは何と読みましたか?

 

「不見転」読み方のヒント!

 

「不見転」は、読むルールが特殊な漢字。

「ふみてん」「ふけんてん」などとは読みません!

 

実は漢字の並びとは違う部分から読むんです。

たとえば「不忍池」などは「しのばずのいけ」と読みますよね。

同じように読むと……?

 

さて、あなたは何と読みましたか?

 

「不見転」の読み方、正解は…

気になる正解は…

 

 

 

 

「みずてん

です!

 

「不見転」は、

「後先考えずに行動する」という意味の言葉です!

 

普通は最初の文字から読みますが、

「不見転」は漢文の読み方のルールのように読みますよ。

「不忍池」や「親不知」なども同じように読みますよね。

 

元々は花札にまつわる言葉。

「手当たりしだいに札を出す」という意味が転じて、

「後先を考えずに行う」という意味になったのだとか。

 

実は花札から生まれた言葉は数多く、

「しかと」「ピカイチ」「買って出る」などがあります。

合わせて覚えておくと、豆知識が増えますよ♪

 

読み方も意味も、知っておくと自慢できる「不見転」。

これを機にスマートに読めるようになりましょう!

 

ABOUT ME
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ライターの眠兎(みんと)と申します。 ひょんな思い付きから漢字検定2級を取得し、それ以来漢字の魅力に取りつかれてしまいました。 まだまだ知らない漢字がたくさんある私ですが、記事を書きながら楽しく勉強していきたいと思っています!