今回の難読漢字は「熟」「養蜂」「甑」です。
読めそうでなかなか読めないこれらの漢字。
あなたは全部読むことができますますか?
目次
1問目はこの漢字から!「熟」
「熟」は「じゅく」ですね!
それ以外の読み方を知っていますか?
早速ヒントを見てみましょう。
「熟」の読み方のヒントは?
1.「熟」をひらがなにすると4文字になります。
2.「熟々」「熟〻」と書いても正解です!
3.「熟とじっくり考えた末、僕は転職を決めた」のように使います。
4.『巨勢山の〇〇〇〇椿〇〇〇〇に見つつ偲はな巨勢の春野を』万葉集
正解は…
正解は「つらつら」でした!
「熟々」「連々」と書いても正解です。
念入りに見たり考えたりするさま。物さびしく、深く感じ、物思いに沈むさまをいいます。
「つくづく」とも読みますが、意味は同様です。
「つらつら」を誤解していませんか?
「熟(つらつら)」と同様のイメージの言葉として、「気の向くまま」「とりとめもない」「思いつくまま」「何となく」を思い浮かべませんか?
しかし、「熟考」という意味合いの表現ですから、むしろ逆なのです!
この間違いは、退屈で手持ち無沙汰な様子をあらわす「つれづれ」に響きが似ているからだと考えられています。
また、「熟(つらつら)」を「連々」と書く場合は、本来の「熟考」に滑らかさや流れるようなさまが加わります。
例:彼女は熟(つらつら)と演説を続けた。涙が頬を熟(つらつら)と流れている。
2問目はこの漢字!「養蜂」
「養蜂」と書いて、なんと読むか分かりますか?
蜂蜜というイメージで合っています!
文字通り蜂を養う事・・・なのですが、「養蜂」と書いてなんと読むか分かりますか?
「養蜂」読み方のヒントは?
「養蜂」とは、蜂を飼育し、蜂蜜や蜜蝋や花粉をとるため飼育するということです。
養蜂することによって、養蜂場の人は蜂蜜を取ることができます。
また、巣をつくる時に蜂が出す蜜ろうを使って蠟燭(ろうそく)にしたり、スキンケアに使ったり、
最近では蜜ろうを使って、リサイクルできる「みつろうラップ」なんてのも流行っています。
他にも、養蜂は「農作物の受粉」という重要な役割もありますよ。
「養蜂」読み方のもうひとつのヒントは?
ひらがなにすると「〇〇〇〇」です。
さて、もうわかりましたか?
「養蜂」の読み方、正解は・・・
正解は・・・
「ようほう」
です!
蜂蜜の栄養価の高さは昔から知られていますが、一歳未満の赤ちゃんにはリスクが高いようです。
ぜひ、覚えておきましょう。
最後はこの漢字!「甑」
「甑」の読み方をご存じですか?
「瓶」という字に似ていますが、「びん」とは読みません。
どのように読むのでしょうか?
「甑」の読み方のヒントはこちら
- ひらがなで書くと「こ○○」の3文字
- 今でも使う器具のもととなった土器のことです
- 同じ読み方をする島があり、ドラマや映画になった作品(原作)の舞台になっています
以上の3つのヒントから考えてみてください。
「甑」の読み方、正解は・・・
正解は
「こしき」
です!
食物を蒸すための調理器具として使われた土器で、中国では紀元前5000年頃から使われていたとされています。今で言う「蒸し器」のご先祖様にあたります。
日本でも5世紀頃に伝来し、主にもち米を蒸す時に使われていたのではないかと言われています。
この「甑」が名前の由来となった「甑島列島」が、鹿児島県薩摩川内市(さつませんだいし)にあります。上甑島(かみこしきしま)、中甑島(なかこしきしま)、下甑島(しもこしきしま)の3島と多数の無人島からなる列島で、海岸にある岩の形が「甑」に似ていることから名づけられたと言われています。
下甑島はドラマ、映画化された作品の舞台で、ドラマや映画では違う架空の島になっていますが、原作では読みがほぼ同じ「古志木島」という名前になっています。
今でも地名として残っている「甑」の読み方を是非覚えてくださいね。