今回のお題は「腑」「颱」「暗澹」です。
どこかで見たような気もするけどなかなか難しい…
あなたには全て読むことができますか?
目次
1問目はこの漢字から!「腑」
「腑」って何て読むか分かりますか?
「腑に落ちる」「腑に落ちない」というときにも使います。
「腑」って何だと思いますか?
「心」という答えが出てきそうですが、では「心」とは何でしょう?
「心臓」ですか?
一体、昔の人は何だと考えたのでしょうか?
答えが分かれば、簡単です!
さあ、一体何と読むのでしょうか?
「腑」の読み方のヒントは?
体に関係する漢字には「月」が使われます。
「月」は「肉」が変化して「月」になったものです。
(にくづき)と言います。
「腑」の「月」も(にくづき)です。
(にくづき)を使う漢字は「肝臓」「肺」「腸」などがあります。
ちなみに「服」(ふく)「朧」(おぼろ)などの「月」や「時間」に関係する漢字や「体に関係のないもの」を表す漢字に使う「月」は(つきへん)と呼ばれ、違う部首です。
何と読むか分かりましたか?
「腑」の読み方、正解は……
正解は……
「はらわた」
です!
昔の人は「腑」に心が詰まっていると考えていたようですね!
「はらわたが煮えくり返る」
「はらわたが腐ったような人物」
など、気持ちを表したり、性根を表現したりする言葉もたくさんあります。
「心」「気持ち」が体の中に詰まっていて、その人を表すということですよね!
最後までお読みいただきありがとうございました。
2問目はこの漢字!「颱」
「颱」と書いて、なんと読むか分かりますか? なんと(かぜ)ではないのです! さあ、なんと読むでしょう?
「颱」読み方のヒントは?
ヒントは全体で4文字、「〇〇〇〇」となります。 ある気象現象の名前で、季節になるとたびたび日本にやってきます。 何か思い当たるものはあるでしょうか?
「颱」読み方のもうひとつのヒントは?
最初の一文字目は「た」です。 よく見ると風と台という漢字が組み合わされてできていますね。 風と台・・・といえば? これでだいぶ見当がついてきたのではないでしょうか?
「颱」の読み方、正解は・・・
正解は・・・
「たいふう」
です!
漢字の風と台を組み合わせて台風と読む漢字になるとは、そのまんまですね。 台(たい)と風(ふう)でどちらも音読みですが、颱(たいふう)は訓読みなのだとか。 面白いですね。 台風の季節は7月~10月頃の、夏から秋にかけてと言われています。 これまでも大型台風による災害が多く見られましたが、最近では天気予報の精度も 年々向上しており、規模や進路の予測のおかげで、昔よりも事前準備がしっかり できるようになったのではないでしょうか。 これからも正確な情報としっかりした準備で、台風に備えるようにしたいものですね。
最後はこの漢字!「暗澹」
「暗澹」を何と読みますか?
少し怖いイメージの漢字ですね。
できれば避けたい状況です。
「暗澹」の読み方のヒントは?
1.「暗澹」をひらがなにすると4文字になります。
2.「暗澹」の類語には、「見るに忍びない」「戦慄」「鬱然」などがあります。
3.『フランス芸術のもっとも暗澹たる時代の間に、』ロマン・ロラン「ジャン・クリストフ」より引用
正解は…
正解は「あんたん」でした!
「暗澹」の意味は大きく分けると3つあります。
1.薄暗くはっきりしない様子
2.将来の見通しが立たない、希望が持てないさま
3.暗くて陰気な様子
「澹」の音読みは「タン」、訓読みは「澹か(しずか)」「澹い(あわい)」「澹い(うすい)」、漢検1級16画の漢字です。
「澹」ひと文字の場合は、静かで安らか、あっさりして欲がないこと、静かに水がたゆたうさまをあらわします。
「暗澹」を用いた熟語は「暗澹溟濛(あんたんめいもう)」。
未来に希望がないことです!
「暗澹」と響きが似た言葉に「惨憺」がありますが、両者の違いを知っておきましょう。
「暗澹たるありさま」は、暗くて陰気なありさま。
「惨憺たるありさま」は、いたましいありさまをあらわします。
後者は災害や事故の様子を伝える際によく使われますね。