「蟪蛄」の読み方をご存じですか?
「蟪」も「蛄」も普段見かける字ではありませんね。
いったい何と読むのでしょうか?
「蟪蛄」の読み方のヒントはこちら
- ひらがなで書くと「け○○」の3文字
- 音読みです
- 夏によく見かける虫のことです
以上の3つのヒントから考えてみてください。
「蟪蛄」の読み方、正解は・・・
正解は
「けいこ」
です!
「蟪蛄」はセミ、特にニイニイゼミのことをあらわす言葉です(ツクツクボウシという説もあります)。
6月下旬頃から他のセミより早く鳴き始めるので、ニイニイゼミの鳴き声が聞こえると夏の始まりを感じますね。
なお「蟪」という字はほぼ「蟪蛄」という使い方しかしませんが、「蛄」の方は別の漢字と合わせて他の生物をあらわす難読漢字として使われることが多いです。
「蟪蛄春秋を識らず」
「蟪蛄」を使った故事成語で有名なのは
「蟪蛄春秋を識(知)らず」
です。
セミは幼虫時代、何年もの長い期間を地中で過ごし、地上に出て成虫になってからの寿命はとても短いと言われています。ほとんどのセミは夏の間に生命が尽きてしまうため、夏の前に春があることも、夏の後に秋があることも知ることができません。そもそも自分が地上で鳴いている季節が夏だということも知らないというはかなさをあらわしています。
同時に自分の周囲だけでもっと広い世界を知らない、世間知らずという意味で使われることもあります。
同じような意味で使われる難読漢字の故事成語もありますので、是非ご覧ください。
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セミが賑やかな季節になったら「蟪蛄」の読み方も是非思い出してくださいね。