今日の難読漢字は
「煙霞」
「卯酉」
「瀆る」
の3問です!あなたは正しく読めますか?
目次
難読漢字、1問目は「煙霞」!
「煙霞」の読み方をご存じですか?
「煙」は訓読みで「けむり」、「霞」は訓読みで「かすみ」ですが「けむりがすみ」ではありません。
それでは、いったい何と読むのでしょうか?
「煙霞」の読み方のヒントはこちら
- ひらがなで書くと「○○か」の3文字
- 音読みです
- 小説のタイトルにもなっています
以上の3つのヒントから考えてみてください。
「煙霞」の読み方、正解は・・・
正解は
「えんか」
です!
「煙」は「けむり」の他に「かすみ」「もや」という意味があり、「霞」は「かすみ」の他に「朝焼けや夕焼けの美しい色彩」という意味があります。
「煙霞」は「煙のように立ち込めた霞、もや」のこと、またそれが転じて「もやがかかってかすんだ(美しい)風景」のことをさします。
「泉石煙霞」
「煙霞」を使った四字熟語に「泉石煙霞(せんせきえんか)」があります。
「泉石」は泉水と石、転じて自然や自然の景色のことをあらわしています。「煙霞」を合わせて「自然の中で生活したいという強い気持ち」という意味になります。
町に住む人間が自然の中で生活したいと思うあまりに病気のようになることを「泉石煙霞の病」ということもあります。
現代でも自然に囲まれた生活に憧れる人は多いですが、自然に触れて楽しいと感じた時は「煙霞」という言葉と読み方を是非思い出してくださいね。
難読漢字、2問目は「卯酉」!
「卯酉」の読み方をご存じですか?
「卯」も「酉」も十二支で使われる漢字ですが「うさぎとり」とは読みません。
それでは、いったい何と読むのでしょうか?
「卯酉」の読み方のヒントはこちら
- ひらがなで書くと「ぼ○○う」の4文字
- 音読みです
- 方角でも使われる言葉です
以上の3つのヒントから考えてみてください。
「卯酉」の読み方、正解は・・・
正解は
「ぼうゆう」
です!
「卯」は「うさぎ」の他に「東」をあらわす漢字です。「酉」は「とり」の他に「西」をあらわす漢字です。
つまり「卯酉」は「東と西」「東西」という意味になります。
「子午線」と「卯酉線」
「卯酉」と同じように干支の漢字を使った言葉でよく見かけるのは「子午線(しごせん)」という言葉ではないでしょうか。
「子午線」は「子」が「北」、「午」が「南」をあらわしており、「南北」や北極と南極を結ぶ「経線」のことを言うことが多いですが、天文学上は「天球」と呼ばれる地球の外側にある仮想の球の「天頂」と「天の北極」「天の南極」を通る円になる線のことになります。
この子午線と直角に交わり、天頂と東と西の方位を通る円になる線が「卯酉線」になります。子午線も卯酉線も天頂を通っているため、地球上の「経線」に対する「緯線」の関係とは異なります。
方角をあらわすだけでなく天文学でも重要な役割を持っていた「卯酉」の読み方を是非覚えてくださいね。
難読漢字、3問目は「瀆る」!
「瀆る」の読み方をご存じですか?
「漬」という字に少し似ていますが「つける」ではありません。
それでは、いったい何と読むのでしょうか?
「瀆る」の読み方のヒントはこちら
- ひらがなで書くと「あ○○る」の4文字
- 訓読みです
- 略字の「涜」が使われることもあります
以上の3つのヒントから考えてみてください。
「瀆る」の読み方、正解は・・・
正解は
「あなどる」
です!
「瀆(涜)」は「冒瀆(ぼうとく)」という言葉で見かけたことがあるかもしれませんね。
読み方から「侮る」という言葉が連想されます。「瀆る」にも相手を低く見るような意味がありますが、それだけではありません。
「瀆」という漢字は「どぶ」「けがれる」「よごす」という意味もあり、「瀆る」には「けがす」という意味も含まれているのです。
「瀆」と「涜」の違い
「涜」は「瀆」の略字(異体字)ですが、いわゆる「拡張新字体」と呼ばれるものです。常用漢字で略字体を使っている漢字と同じ構成要素を持った字が同じように省略されたもののことを言います。この場合は「賣→売」から連想されて「瀆→涜」が使われるようになったということです。
「瀆」は現在「印刷標準字体」とされており、新聞など出版物では「涜」ではなく「瀆」を原則使うようになっているそうです。
もし出版物で「瀆」という字を見かけることがあったら「瀆る」の読み方と意味を思い出してくださいね。
さて、難読漢字3問、いかがでしたか?
今回は見たことがあるけれど読みづらい漢字を選んでみました。
全問正解できた方も、今回はあまり正解できなかった方も、また難読漢字にチャレンジしてみてくださいね。