漢字読み講座

【今日の難読漢字】「屹立」「鯆」「象る」「花豌豆」「貯古齢糖」ってなんて読む?

今日の難解漢字は

「屹立」

「鯆」

「象る」

「花豌豆」

「貯古齢糖」

です!

どれもなんとなく読めそうな漢字ばかりですが、

なんと読むか分かりますか?

1つ目の漢字は「屹立」です!

「屹立」の読み方をご存じでしょうか?

「そばだつ」と読むのは間違いですよ。

「屹」という字は余り見かけないので、読みにくいですね。

さて、あなたには正しい読み方がわかりますか?

「屹立」の読み方のヒントはこちら

  1. ひらがなで書くと「〇〇〇〇」の4文字です
  2. 意味は「高くそびえ立つ」こと
  3. 「屹立する高層ビルの谷間を歩いた」などと使います

以上の3つのヒントから考えてみてくださいね。

「屹立」の読み方!正解は!?

正解は「きつりつ」です!

「屹立(きつりつ)」とは「他のものよりも際立って高くそびえ立つ」または「人がじっと動かずに立っている」ことをいいます。

「屹」という字は「仡」が元です。

「仡」は、たけだけしい、勇ましいといった意味を持つため、山編がつくことで、「屹」の字は、山が高くそびえ立つさまを表したものになります。

以下は「屹立」を使った例文です。

  • 彼は、屹立する山々を仰ぎ見た
  • 左右にずっしりとした門柱が屹立していた
  • その老人は人々に紛れず、凛として屹立している

「屹立」の類義語としては「聳立(しょうりつ)」「峭立(しょうりつ)」「そびえ立つ」などがあります。

2つ目の漢字は「鯆」です!

「鯆」と書いて、なんと読むか分かりますか? なんと(くじら)ではないのです! さあ、なんと読むでしょう?

「鯆」読み方のヒントは?

ヒントは全体で3文字、「〇〇〇」となります。 ある動物の名前で、とても人気があるので大好きな方も多いのはないでしょうか。 何か思い当たるものはあるでしょうか?

「鯆」読み方のもうひとつのヒントは?

最初の一文字目は「い」です。 魚編であることから魚に関係することが伺えますね。 とても賢い動物といわれており、水族館のショウでも大活躍 していますね。 これでだいぶ見当がついてきたのではないでしょうか?

「鯆」の読み方、正解は・・・

正解は・・・
「いるか」
です!

魚編に甫と書いて「いるか」と読みます。いるかは他にも「海豚」と書く場合もありますね。 イルカは哺乳類のため卵ではなく母親が出産して生まれ、しばらくは母乳で育ちます。 他にも哺乳類らしくエラもないため、肺呼吸で時々顔を出して息継ぎをしています。 また生まれてからずっと泳ぎ続けるため、昔はイルカは眠らないという説もあったとか。 今では右と左の脳を半分ずつ交互に眠らせていることがわかったそうで、とてもユニークな 生き物ですね。 人間のようにぐっすり眠ってゆっくり休んだらいいのに、と余計な心配をしてしまいます。

3つ目の漢字は「象る」です!

「象る」と書いて、なんと読むか分かりますか?

なんと(ぞうる)ではないのです!

さあ、なんと読むでしょう?

「象る」読み方のヒントは?

ヒントは全体で4文字、「〇〇〇る」となります。

とある人間の動き・動作を表す動詞ですが、動物の象(ぞう)はあまり関係ないですね。

何か思い当たるものはあるでしょうか?

「象る」読み方のもうひとつのヒントは?

最初の一文字目は「か」です。

物事のかたちやようすといったものを写し取るような意味です。

これでだいぶ見当がついてきたのではないでしょうか?

「象る」の読み方、正解は・・・

正解は・・・

「かたどる」

です!

かたどるとは、物理的・具体的には物の形を写し取るという意味と、概念・抽象的には物事をある形や図形として表す、という意味です。

形を写し取る、という意味だと一般的に使われるのは「型取り」でしょうか。

象るの場合は、先にも書いたように形そのものを写し取る以外にも、形のないものを象徴として表現するという場合にも使われます。

例えば、愛という概念をある形に象ったものがハートマークと言えるでしょう。

他にも身の回りにあるもので、何かを象ったものがきっとあるはずです。

カミナリといえばきっとあの尖ったマークを書くでしょうし、WiFiのマークは電波を象っていますね。

ちなみにまったく同じ意味・読み方で「模る」とも表記するそうです。

4つ目の漢字は「花豌豆」です!

「花豌豆」って何て読むか分かりますか?

(はな……まめ)?

難しいですよね!

 

「豌豆」のが読みが分かれば、ヒントになります!

 

「花豌豆」は一体何と読むのでしょうか?

 

「花豌豆」の読み方のヒントは?

「豌豆」は(えんどう)と読みます!

えんどう豆の(えんどう)ですね!

 

「花豌豆」(はなえんどう)と読んでも正解です。

しかし、もっと想像しやすい名前があります。

 

ヒントは「赤い〇〇〇〇〇〇」です!

 

1982年に発売された曲の名前ですが、知ってる人も多いのではないでしょうか?

歌手は松田聖子さんです!

 

さあ、何と読むか分かりましたか?

「花豌豆」の読み方、正解は……

思い込みって怖いですよね。

正解は……

 

「スイートピー」

 

です!

 

実は、松田聖子さんの「赤いスイートピー」が発売された当時は、赤いスイートピーはありませんでした。

正確に言うと、赤いスイートピーはありはしたそうなのですが、真っ赤なスイートピーではなかったそうです。

そこで、三重県のある農家の方が「赤いスイートピー」を聞いて、曲のイメージに合うような真っ赤なスイートピーを作ろうと考えました。

品種改良を重ねて、18年後にやっと「赤いスイートピー」が完成したそうです。

 

最後までお読みいただきありがとうございました。

5つ目の漢字は「貯古齢糖」です!

「貯古齢糖」って漢字を見ると、なんだか古く齢(よわい)を重ねた貴重なものが金庫に入っているような・・・

今テレビ番組でも、「開かずの金庫」を開けるのが人気ですよね。

漢字4文字で画数も多く、何を表す漢字なのか見当もつかないかもしれません。

何と読むのでしょうか?

「貯古齢糖」の読み方のヒントは・・・?

それではヒントです!

「貯古齢糖」の漢字を見ると、4文字目が「糖」ですよね。

この漢字の通り、甘いものの名前なんです。

そう考えると、「貯」「古」「齢」はそのまま読むとある甘いスイーツの名前が出てくるはずですよ。

もう、分かりましたよね?

「貯古齢糖」の読み方の答えは・・・?

正解は、「チョコレート」でした!

日本でチョコレートが販売されるようになったのは、明治時代

1875年に東京・両国にあった「米津凮月堂」で初めて売られたと言われています。

その当時は、カタカナで「チョコレート」ではなく、当て字で「貯古齢糖」と書かれていたんです。

「貯古齢糖」の他にも、「猪口令糖」「千代古齢糖」などという漢字も当てられていたんですよ。

ちなみに日本人で初めてチョコレートを食べたのは、岩倉具視大久保利通だったというから驚きですね。

最後までお付き合いいただきありがとうございました!

まとめ

最後までお読みいただき、ありがとうございました!

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とにかく本が好きです!