難読漢字クイズです!
「文質彬彬」「葎」「狐者異」
全部読めたら素晴らしい!
目次
1個目の漢字はこれ!「文質彬彬」
「文質彬彬」を何と読みますか?
ぶんしつりんりん、ではありません。
早速ヒントを見てみましょう!
「文質彬彬」の読み方のヒントは?
1.「文質彬彬」をひらがなにすると、8文字になります。
2.『文質彬彬として、然る後に君子なり』孔子「論語」より
3.「文質彬彬」に似ている四文字熟語には、「才色兼備」「文武両道」などがあります。
4.「あの女性こそ、まさに文質彬彬といえるでしょう。」のように使います。
正解は…
正解は「ぶんしつひんぴん」でした!
「文質彬彬」とは、外見や態度と内面がほどよく調和していることを意味する四文字熟語です。
外面の美しさと内面の質朴さ、洗練された教養や態度と飾り気のない本性、とても魅力的な人物をあらわす際に用いられます。
「文質彬彬」の「文」は容貌など表面の美しさ、「質」は実質や本性を意味します。
「文質彬彬」の「彬彬」は、ほどよくつりあっていることです。
「文質彬彬」は孔子の論語に由来します。
『質、文に勝てば即ち野なり。文、質に勝てば即ち史なり。文質彬彬として、然る後に君子なり。』
「内面が外見に勝ると粗野になるし、外見が内面に勝ると飾り立てているだけ。だから両方のバランスが取れているのが最も望まれる姿です。」という意味になります。
2個目の漢字はこれ!「葎」
「葎」を何と読みますか?
読めそうで読めない漢字ですね…
早速ヒントを見てみましょう!
「葎」の読み方のヒントは?
1.「葎」をひらがなにすると、3文字になります。
2.「葎」は、俳句で夏の季語となります。
3.「葎」をイタリア語にすると「葎」、フランス語では「herbe」です。
4.『去年のままに葎がす枯れている、』久生十蘭「我が家の楽園」より引用
正解は…
正解は「むぐら」でした!
地域によっては「うぐら」「もぐら」と呼ぶことも。
「葎」とは、広い範囲にわたって生い茂る雑草、その茂み、または雑草が生えて人気のない荒れ果てた様子を意味します。
植物としての「葎」は、アカネ科アカネ亜科のフタバムグラ属、あるいはアサ科カラハナソウ属のカナムグラを指します。
カナムグラは「鉄葎」と書き、花言葉は「力強い人」です。
花葎(ハナムグラ)は「こまめな」、四葉葎(ヨツバムグラ)は「抵抗・謙虚」、八重葎(ヤエムグラ)は「抵抗・拮抗」です。
雑草は花言葉も地味でたくましいイメージですね。
「葎」の音読みは「リツ・リチ・ロツ・ロチ」、訓読みは「むぐら」、漢検準1級12画の漢字です。
『夕顔のあとからのぼるむぐらかな』凡兆
俳句では夏の季語となっています。
3個目の漢字はこれ!「狐者異」
「狐者異」を何と読みますか?
なんとなく怪しげなイメージですが…
早速ヒントを見てみましょう!
「狐者異」の読み方のヒントは?
1.「狐者異」をひらがなにすると、3文字になります。
2.「狐者異」を知らなくても、この言葉はよく使うはず!
3.「狐者異」は、うどんを食べている姿が有名です。
正解は…
正解は「こわい」でした!
「狐者異」とは、江戸時代の『絵本百物語』という怪談集に登場する妖怪です。
『絵本百物語』の著者は桃山人(または桃花山人)、挿し絵は竹原春泉斎。
桃山人によると、怖い(こわい)という言葉はこの妖怪に由来するとかしないとか…
また、竹原春泉斎が描いた「狐者異」はうどんを食べている姿です。
一説によると貪欲さを象徴するために消化のよいうどんを食べているそうです。
京極夏彦の『続巷説百物語』でも「狐者異」が題材とされています。
「狐者異」はどんな妖怪?
「狐者異」は、生前に他人の食べ物まで食べてしまう人間のなれの果てです。
生前の執着心を引きずって、お店を襲ったりごみ箱を漁ったりして食べ物を探し続けます。ときには、人の死肉すら口にするといわれています。
血眼になって飢える様子は、一種の餓鬼、大型の餓鬼といえるでしょう。