漢字読み講座

「呆気」「夜糞峰榛」「女犯」これらの読み方は?【難読漢字に挑戦!】

今回のお題は「呆気」「夜糞峰榛」「女犯」です。

どこかで見たような気もするけどなかなか難しい…

あなたには全て読むことができますか?

1問目はこの漢字から!「呆気」

呆気」と書いて、なんと読むか分かりますか?

呆ける(ほうける)気持ちというイメージで正解です!

しかし(ほうけ)や(ほうき)とは読みません。

さて、「呆気」と書いてなんと読むでしょうか?

「呆気」読み方のヒントは?

「呆気」とは、意外な事に出会い、驚きあきれることをいいます。

「呆気」だけで使われることは少なく、「呆気にとられる」「呆気ない」という形で使われます。

隣に座っていた人が突然予想を超えた行動をしたら、「呆気にとられてずっと見つめてしまった」ことありませんか?

他にもいつもは大人しい人が突然怒り出すと「呆気にとられて立ち尽くす」ことも。

盛り上がった試合があっさりと終わって「最後は呆気なかった」と言った事ありませんか?

想像を超えた発言や行動、結果を目の当たりにしてしまうと「呆気」にとられてしまいますね。

「呆気」読み方のもうひとつのヒントは?

ひらがなにすると「〇〇〇」です。

さて、もうわかりましたか?

「呆気」の読み方、正解は・・・

正解は・・・

 

「あっけ」

です!

 

あまりにも失礼なことを言われた、呆気に取られて何も言い返せなかったことがありませんか?

後からジワジワと怒りが湧いてきます。

ぜひ、覚えておきましょう。

2問目はこの漢字!「夜糞峰榛」

「夜糞峰榛」を何と読みますか?

実は植物の名前です!

どうして、こんなひどい名前になったのでしょう…

「夜糞峰榛」の読み方のヒントは?

1.「夜糞峰榛」をひらがなにすると7文字になります。

2.肩こりがひどい人に縁がある匂いです。

3.『天網恢恢よぐそみねばり花つけよ』夏井いつき

正解は…

正解は「よぐそみねばり」です!

「夜糞峰榛」は、山地に自生するカバノキ科の落葉高木

別名アズサ、オオバミネバリ、ミズメザクラとも呼ばれますが、桜ではありません。

神社の神事に用いられる弓の材料、家具などに使われます。

俳句では春の季語とされています。

「夜糞峰榛」という名前の由来は、冬緑油(とうりょくゆ)に似た匂いがするから。

冬緑油の匂いはサロメチール、つまり湿布の匂いです。

たしかに好き嫌いが分かれる匂いかもしれませんが、「夜糞峰榛」という名前はちょっと気の毒ですね…

「夜糞峰榛」は何に効く?

サロメチールが多く含まれている「夜糞峰榛」には湿布と同じ効果が期待できるため、昔の木こりは木の皮を剥ぎ、肩や腰に直接貼っていたといいます。

また、精油はミズメザクラのアロマとして有名で、筋肉の炎症や痛みを和らげ、神経をリラックスさせると考えられています。

最後はこの漢字!「女犯」

「女犯」の読み方をご存じでしょうか?

素直に読むと「じょはん」ですが、もちろん間違いです。

この言葉自体を知らない方にはかなり難しいかも…

さて、あなたには正しい読み方がわかりますか?

「女犯」の読み方のヒントはこちら

  1. ひらがなで書くと「〇〇〇〇」の4文字
  2. お坊さんが戒律を破って女性と関係すること
  3. 「あの僧は、女犯が発覚して破門になった」などと使います

以上の3つのヒントから考えてみてくださいね。

「女犯」の読み方!正解は?

正解は「にょぼん」です!

「犯」という字は「犯罪(はんざい)」の「はん」と読んだり、送り仮名をつけて「犯す(おかす)」の「おか」と読むことは多く、「ぼん」という読み方は余り知られていません。

「ぼん」と読む例としては、「女犯(にょぼん)」「犯否(ぼんぷ)」などがあります。

女犯は江戸時代には重い罪として取り締まられていましたが、時代によってかなりの差があり、鎌倉時代や室町時代には僧侶でも妻帯している者もありました。

明治5年(1872年)には法律によって僧侶の妻帯や肉食が認められたということです。

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ライターの眠兎(みんと)と申します。 ひょんな思い付きから漢字検定2級を取得し、それ以来漢字の魅力に取りつかれてしまいました。 まだまだ知らない漢字がたくさんある私ですが、記事を書きながら楽しく勉強していきたいと思っています!