「此方人等」を何と読みますか?
どこかで聞いたことはあるはずです。
早速ヒントを見てみましょう!
「此方人等」の読み方のヒントは?
1.「此方人等」をひらがなにすると、4文字になります。
2.「てやんでい!此方人等ちったあ名の知れた火消しだぜ」のように使います。
3.『此方人等はどうで着た限 (きり) 雀ときてゐるから』江戸後期の滑稽本「浮世風呂」より引用
4.「此方人等」を使う時は威勢よく!
正解は…
正解は「こちとら」でした!
「此方人等」とは、おれたち、おれ、我々、我などの代名詞です。
「こっちとら」と発音することもあります。複数でも単数でも用いられます。
時代劇では、啖呵を切るシーンでよく耳にしますね。
「此方人等」は方言ではありませんが、江戸で使われることが圧倒的に多かったため、江戸弁と定義しても間違いではないでしょう。
元々は、妻が夫を指して言う「うちの人」「うちの亭主」を浄瑠璃や狂言で「此方人(こちのひと)」と言いました。
「此方人(こちのひと)」は、やがて「こちと・こっちと」という発音に変化しました。
「こちと・こっちと」に、複数であることの「等(ら)」が付いて、最終的に「此方人等(こちとら)」になったようです。