本日は3つの難読漢字にチャレンジ!
「嫡嫡」「此方人等」「鬼鬼」
全部読めそうですか?
目次
1個目の漢字はこれ!「嫡嫡」
「嫡嫡」を何と読みますか?
意味も分かるともっとすごい!
早速ヒントを見てみましょう!
「嫡嫡」の読み方のヒントは?
1.「嫡嫡」をひらがなにすると、「〇ゃ〇〇ゃ〇」になります。
2.「嫡嫡」に関連する言葉には、「家柄」「ルーツ」「系譜」などがあります。
3.『染井氏と言つた人達の嫡嫡は、』野村胡堂「銭形平次捕物控」より引用
正解は…
正解は「ちゃくちゃく」でした!
「嫡嫡」とは、代々家督を伝えること、そのような家柄。正統の血脈。学問や芸能の正系などを表す言葉です。
ちなみに、「嫡(ちゃく)」一文字でも同様の使い方ができますよ!
例えば…
『徳川の家には嫡の自分であると思うと』菊池寛「忠直卿行状記」より引用
また、本家と分家の本家側の血筋を「嫡流(ちゃくりゅう)」といいます。
「嫡」の音読みは「チャク」「テキ」「タク」、訓読みは「よつぎ」、漢検準2級、14画の漢字。「よつぎ」は跡取りのことを指します。
「嫡」という漢字には、本妻、正式の妻といった意味があります。
「嫡」を使う四文字熟語
滴水嫡凍(てきすいてきとう):一瞬の気も抜かずに、禅の修業にはげむこと。
「嫡嫡」の江戸っ子?!
時代劇などで「チャキチャキの江戸っ子でいっ!」という言い回しがありますが、「チャキチャキ」は「嫡嫡(ちゃくちゃく)」が転じたものです。
つまり、「生まれながらの江戸っ子だぞ!」という意味です。
2個目の漢字はこれ!「此方人等」
「此方人等」を何と読みますか?
どこかで聞いたことはあるはずです。
口に出すとスッキリする言葉ですよ。
「此方人等」の読み方のヒントは?
1.「此方人等」をひらがなにすると、4文字になります。
2.「てやんでい!此方人等ちったあ名の知れた火消しだぜ」のように使います。
3.『此方人等はどうで着た限 (きり) 雀ときてゐるから』江戸後期の滑稽本「浮世風呂」より引用
4.「此方人等」を使う時は威勢よく!
正解は…
正解は「こちとら」でした!
「此方人等」とは、おれたち、おれ、我々、我などの代名詞です。
「こっちとら」と発音することもあります。複数でも単数でも用いられます。
時代劇では、啖呵を切るシーンでよく耳にしますね。
「此方人等」は方言ではありませんが、江戸で使われることが圧倒的に多かったため、江戸弁と定義しても間違いではないでしょう。
元々は、妻が夫を指して言う「うちの人」「うちの亭主」を浄瑠璃や狂言で「此方人(こちのひと)」と言いました。
「此方人(こちのひと)」は、やがて「こちと・こっちと」という発音に変化しました。
「こちと・こっちと」に、複数であることの「等(ら)」が付いて、最終的に「此方人等(こちとら)」になったようです。
3個目の漢字はこれ!「鬼鬼」
「鬼鬼」を何と読みますか?
なんだか怖いイメージの言葉ですが…
覚えたら使ってみてくださいね!
「鬼鬼」の読み方のヒントは?
1.「鬼鬼」をひらがなにすると、5文字になります。
2.「鬼鬼」に関連する言葉には、「凄まじい」「怪異」「野蛮」などがあります。
3.『何処 (どこ) か柔 (やさ) しい中にも、鬼鬼い所があって』ツルゲーネフ「夢かたり」より引用
正解は…
正解は「おにおにし」でした!
「鬼鬼」とは、鬼のように荒々しくて恐ろしいさま、鬼のように無慈悲なことを表す言葉です。
「鬼」という漢字には、ものの怪、妖怪、怪力で無慈悲な化け物等の意味があります。
「鬼」の音読みは「キ」、訓読みは「おに」、漢検4級、10画の漢字です。
日本の「鬼」のイメージは、仏教の「餓鬼道」や「地獄道」にいる者たちの姿からきているそうです。
また、頭にツノが生えた姿ではなく、人間の生霊や死んだ人の怨念を「鬼」と称することもありますね。
「鬼」には神としての一面もある!
「鬼」には山や村を守ってくれる神様としての一面もあります。
有名な鬼の神社は以下の通り。
・青森県弘前市「鬼神社」
・埼玉県嵐山町「鬼鎮神社」
・大分市の天満社境内「鬼神社」
・福岡県添田町の玉屋神社境内「鬼神社」