今日の難解漢字は
「鳩居」
「吸啜」
「飽食」
「甚だしい」
「禿筆」
です!
どれもなんとなく読めそうな漢字ばかりですが、
なんと読むか分かりますか?
目次
- 1 1つ目の漢字は「鳩居」です!
- 2 「鳩居」の読み方のヒントは?
- 3 正解は…
- 4 鳩づくしの「鳩居党」
- 5 2つ目の漢字は「吸啜」です!
- 6 「吸啜」の読み方のヒントはこちら
- 7 「吸啜」の読み方!正解は?
- 8 3つ目の漢字は「飽食」です!
- 9 「飽食」読み方のヒントは?
- 10 「飽食」読み方のもうひとつのヒントは?
- 11 「飽食」の読み方、正解は・・・
- 12 4つ目の漢字は「甚だしい」です!
- 13 「甚だしい」読み方のヒントは?
- 14 「甚だしい」読み方のもうひとつのヒントは?
- 15 「甚だしい」の読み方、正解は・・・
- 16 5つ目の漢字は「禿筆」です!
- 17 「禿筆」の読み方のヒントはこちら
- 18 「禿筆」の読み方、正解は・・・
- 19 まとめ
1つ目の漢字は「鳩居」です!
あなたは「鳩居」を何と読みますか?
はとい、はときょ…なかなか難しいですね。
3つのヒントから予想してみましょう!
「鳩居」の読み方のヒントは?
1.「鳩居」をひらがなにすると「〇ゅ〇〇ょ」になります。
2.鳩の性質に関係する言葉です。
3.『維鵲有巣 維鳩居之』詩経「鵲巣」より引用
正解は…
正解は「きゅうきょ」でした!
「鳩居」とは、仮住まいや借住まい、夫の家を自分の家にすること。
自分の住まいを謙遜して言うこと、または他人の成功や地位を横取りする意味でも使われます。
「鳩居」の由来は、3つ目のヒントにある詩経(中国の詩集)です。
昔の中国では女性が自力で家庭を営むことができなかったため、嫁いで夫の家をわがものにすることを例えました。
どうして「鳩」が出てくるかというと、鳩は巣作りが下手なので、鵲(カササギ)の巣に住んで卵を産む(托卵)性質があるからです。
鳩づくしの「鳩居党」
京都、東京、神奈川には書画用品・香の専門店「鳩居堂」という老舗があります。
「鳩居堂」創業者の家紋は源頼朝に賜った「向かい鳩」。
「店はお客様のもの」という謙遜の意味で、1663年(寛文3年)に儒学者の「室鳩巣」が詩経にちなんで名付けたそうです。
まさに鳩づくしです!
2つ目の漢字は「吸啜」です!
「吸啜」の読み方をご存じでしょうか?
「吸う」に「啜(てい)」で「すうてい」と読むのは間違いです。
「吸」も「啜」も他に違った読み方がありますよ。
さて、あなたには正しい読み方がわかりますか?
「吸啜」の読み方のヒントはこちら
- ひらがなで書くと「〇〇〇〇〇」の5文字です
- 赤ちゃんがおっぱいやミルクを飲むときのしぐさ
- 「吸啜反射」という言葉があります
以上の3つのヒントから考えてみてくださいね。
「吸啜」の読み方!正解は?
正解は「きゅうてつ」または「きゅうせつ」です!
また、新生児が口に当たるものに反射的に吸い付くことを「吸啜反射」と呼びます。
育児経験のある方なら知っているかもしれませんが、ない方にはかなりの難問だったかもしれませんね。
「啜」の字は訓読みでは「啜(すす)る」と読み、「啜り泣き」や「うどんを啜る」などによく使われます。
ただし、音読みの「テツ」「セツ」は「吸啜」以外にはほとんど使われません。
読めなかった方は、この機会に覚えておいてくださいね。
3つ目の漢字は「飽食」です!
「飽食」と書いて、なんと読むか分かりますか?
今の時代は「飽食」といわれていますが、まさにその通りで、
何でも好きな時に好きな物を、好きなだけ食べられる時代といわれています。
食糧不足なんて想像もつかない人がほとんどでしょう。
さて、「飽食」と書いてなんと読むでしょうか?
「飽食」読み方のヒントは?
「飽食」とは、おなかいっぱい食べられる事、飽きるほど食べられることです。
「今日は何を食べようかな・・・」なんてのは、自由に好きな物を選べるから言えるものであって、食料が不足していると選ぶ自由もなくなってしまいかすからね。
ただ、好きな物を好きなだけ食べられるということは、嫌いな物は避けてしまうというデメリットもあります。
好き嫌いの増加や、栄養の偏りなど好きなように食べていると、あとで体にツケが回ってくることもあります。
「飽食」読み方のもうひとつのヒントは?
ひらがなにすると「〇〇〇〇〇」です。
さて、もうわかりましたか?
「飽食」の読み方、正解は・・・
正解は・・・
「ほうしょく」
です!
ぜひ、覚えておきましょう。
4つ目の漢字は「甚だしい」です!
「甚だしい」と書いて、なんと読むか分かりますか?
甚平(じんべい)の「甚」ですが、(じんだしい)ではありません。
怒った時によく使われる言葉です。
さて、「甚だしい」と書いてなんと読むでしょうか?
「甚だしい」読み方のヒントは?
「甚だしい」とは、普通の度合いを越えている、程度が激しいことです。
そういわれるとなんだかよく分からないかもしれませんが、
「勘違いも甚だしい!」
なんて言葉を聞いたことがありませんか?
主に悪い方の意味で使われる言葉です。
しかも勘違いとか、非常識とか、言われるとちょっと恥ずかしい系ですね。
他にも「甚だしい被害」なんて風にも使われています。
反対の言葉は「著しい」でしょうか。
「甚だしい」読み方のもうひとつのヒントは?
ひらがなにすると「〇〇〇だしい」です。
さて、もうわかりましたか?
「甚だしい」の読み方、正解は・・・
正解は・・・
「はなはだしい」
です!
「甚だしいにも程がある」なんていいますよね。
ぜひ、覚えておきましょう。
5つ目の漢字は「禿筆」です!
「禿筆」の読み方をご存じですか?
「禿」は「はげ」という読み方があるので「はげふで」?ではありません。
どのように読むのでしょうか?
「禿筆」の読み方のヒントはこちら
- ひらがなで書くと「と○○○」の4文字
- 音読みです
- 訓読みで「ちびふで」という読み方もあります
以上の3つのヒントから考えてみてください。
「禿筆」の読み方、正解は・・・
正解は
「とくひつ」
です!
「禿」という文字には「はげる」や「かむろ(子どものおかっぱ頭)」以外に「先がすり切れる」という意味があります。
使い古して穂先のすり切れた筆をさす言葉ですが、その筆では上手に文字が書けないため、自分の文字や文章をへりくだって言う時に使う言葉でもあります。
「弘法筆を選ばず」ということわざがあります。「弘法大師のように書に優れている者ならば、筆の良し悪しに関係ない」つまり、技量が優れていれば道具に左右されることはない、という意味があります。
つまり「自分は先がすり切れた筆では上手に書けない(技術が劣っている)」と謙遜していることになります。
とはいえ同じ弘法大師のことわざに「弘法も筆の誤り」があり、その道の達人でも失敗することがある、という方が有名ですよね。
誰でも失敗することはある、と思いつつ謙虚でありたいものです。
ことわざと一緒に「禿筆」の読み方、ぜひ覚えてくださいね。
まとめ
最後までお読みいただき、ありがとうございました!