今日の難解漢字は
「風靡」
「愛着」
「係う」
「敏捷い」
「柴扉」
です!
どれもなんとなく読めそうな漢字ばかりですが、
なんと読むか分かりますか?
目次
1つ目の漢字は「風靡」です!
「風靡」の読み方をご存じでしょうか?
パッと見た印象で「ふうま」と読んでしまいそうにもなりますが、もちろん違います。
普段あまり使わない言葉だけど、たぶん聞いたことはあると思いますよ。
さて、あなたには正しい読み方がわかりますか?
「風靡」の読み方のヒントはこちら
- ひらがなで書くと「〇〇〇」の3文字
- 風に草木がなびくように多くのものを従わせること
- 「一世風靡」という四文字熟語があります
以上の3つのヒントから考えてみてくださいね。
「風靡」の読み方!正解は!?
正解は「ふうび」です!
意味はヒントに示したように、風に草木がなびくように、多くのものをなびかせ、従わせるということ。
例文としては、以下のように使われます。
- 夏目漱石は当時の文壇を風靡した
- 韓流アイドルが全国を風靡している
- 彼の才能はたちまち天下を風靡していった
また、ヒントの3番にある「一世風靡」は「いっせいふうび」と読み、「風靡」の意味をより強くした言葉になります。
「一時代の世をなびかせるほどの力を持つ」のような意味ですね。
2つ目の漢字は「愛着」です!
「愛着」は、「あいちゃく」としか読めないと思っている人が多いのではないでしょうか?
ところが実は、別の読み方があるんです。
そして、広く知られている一般的な意味とは違った意味をもつのです。
そんな驚きの「愛着」、「あいちゃく」以外の読み方について考えていきましょう!
「愛着」の読み方のヒントは・・・?
それではヒントです!
「愛着」の、「あいちゃく」以外の読み方はひらがなで書くと「あい〇ゃく」です。
つまり、「あいちゃく」の1文字違いというわけですね。
考えてみてください。
「愛着」の読み方の答えは・・・
正解は、「あいじゃく」でした!
一般的な読み方の「愛着(あいちゃく)」は、「慣れ親しんだ人に対して離れがたく愛おしいと思う感情」という意味がある言葉です。
「愛着(あいじゃく)」と読むのは、特別な使い方をする時です。
「愛着(あいじゃく)」は仏教用語で「己の欲望に執着する」という意味になります。
「愛弱(あいじゃく)に溺れる」などと、修業の妨げになるものとして悪い意味で使われていました。
それが明治時代に入ると「物を愛する気持ち」という意味で広まるようになったのです。
現代では主に母と子の「アタッチメント」と称される情緒的な結びつきを指す言葉として知られていますね。
最後までお付き合いいただきありがとうございました!
3つ目の漢字は「係う」です!
「係う」って何て読むかわかりますか?
(かかりう)ではありません!
(けいう)でもありません!
「係」は(かかり)や(けい)とも読みますが、どちらも違います。
例文は「そんなことに係うなんて時間の無駄だ」などです。
「係う」は一体何と読むのでしょうか?
「係う」の読み方のヒントは?
意味は「関係を持つ」「関わりあいを持つ」「つきまとう」です。
特に面倒なことや、できれば関わりたくなかったことに対して使います。
ネガティブな意味で使う言葉です。
さあ、何と読むか分かりましたか?
「係う」の読み方、正解は……
正解は……
「かかずらう」
です!
巻き込まれたくないことに巻き込まれてしまうことってありますよね。
しかも、一度気になってしまったら、結局最後まで気になって関わり続けてしまうときに使うのがぴったりです。
チームで仕事をしているときは、自分の仕事と他の人の仕事にきっちりとした境界線を持つことは難しいです。
どこまで関わっていいのかわからないときもあります。
他の人の仕事に係(かかずら)って、自分の仕事をおろそかにしないように気をつけてくださいね!
最後までお読みいただきありがとうございました。
4つ目の漢字は「敏捷い」です!
「敏捷い」の読み方をご存じでしょうか?
「敏捷」と書いて「びんしょう」と読みますが、そのまま「びんしょうい」と読むのはもちろん間違いです。
「敏捷い」はなかなか意味の深い言葉のようで、様々な方言にも変化していることがうかがえます。
さて、あなたには正しい読み方がわかりますか?
「敏捷い」の読み方のヒントはこちら
- ひらがなで書くと「〇〇〇い」の4文字です
- 意味は「敏捷(びんしょう)」と同じ
- 間に小さな「っ」を入れて「〇〇っ〇い」と言う場合もあります
以上の3つのヒントから考えてみてくださいね。
「敏捷い」の読み方!正解は!?
正解は「はしこい」または「はしっこい」です!
意味は「すばしっこい」「動きが機敏」「機転がきく」などになります。
ヒントで示したように「敏捷(びんしょう)」と基本的には同じ意味ですね。
ただし、「はしこい」は様々な方言にも変化していったようです。
福島や富山などの地域では「はしこい」に「賢い」という意味があるそうです。
また「はしこい」が変化して「こすい」になると、千葉県の一部の地域や淡路島では「ずるい」「狡猾」といった意味を持つなど…
方言は地域によって細かく分類されるため定かではありませんが、調べてみると面白いかもしれませんね。
5つ目の漢字は「柴扉」です!
「柴扉」の読み方をご存じですか?
「柴」は「しば」、「扉」は「とびら」という読み方がありますが「しばとびら」ではありません。
それでは、どのように読むのでしょうか?
「柴扉」の読み方のヒントはこちら
- ひらがなで書くと「○○ひ」の3文字
- 音読みです
- 類語に「柴門」があります
以上の3つのヒントから考えてみてください。
「柴扉」の読み方、正解は・・・
正解は
「さいひ」
です!
「柴」は訓読みでは「芝」と同じ「しば」ですが、芝が庭やゴルフ場などに敷き詰められる草の一種であるのに対して、柴は背が低く枝が細い雑木のことをさしています。
有名な昔話「桃太郎」でおじいさんが刈りに行くのは「柴」の方ですね。
「柴扉」は雑木で作った扉のことです。「柴戸(しばど、しばと)」「柴門(さいもん)」という類語があり、こちらは苗字にも使われています。
雑木を使った扉ということで、みすぼらしい家や暮らしのことをさす言葉でもあります。ただ貧乏というよりは、世俗から離れた閑静な暮らし、という意味合いもあります。何かと賑やかで気詰まりのする都会から距離を置き、最低限のもので質素な生活をすることは、昔からある意味贅沢と思われていたのかもしれませんね。
「柴扉」の読み方、是非覚えてくださいね。
まとめ
最後までお読みいただき、ありがとうございました!