「堆朱」の読み方をご存じですか?
「朱」は「朱肉」などで比較的よく見かける漢字ですが、「堆」は「堆肥」くらいでしか見かけることがありません。
いったい何と読むのでしょうか?
「堆朱」の読み方のヒントはこちら
- ひらがなで書くと「○○しゅ」の4文字
- 音読みです
- 漆工芸に関係があります
以上の3つのヒントから考えてみてください。
「堆朱」の読み方、正解は・・・
正解は
「ついしゅ」
です!
「堆」は「積み上げる」という意味があります。「朱」は「黄色みをおびた赤色」のことです。
ヒントで「漆工芸と関係がある」と書きましたが、「堆朱」という文字自体には漆という意味はありません。
「堆朱」は「赤い(朱)漆を塗り重ね(堆)、山水や花鳥などを彫る」という技法のことをあらわしています。ちなみに日本では、表面が黒の場合は「堆黒(ついこく)」と呼びます。
堆朱楊成
日本には堆朱の技法を伝え続けた家系があり、その家系は「堆朱楊成(ついしゅようぜい)」と言われています。その歴史はなんと1360年から始まり、昭和時代の後半、21代まで続きました。堆朱陽成の作品は美術館に展示されたり、高額で取引されたりする貴重なものとなっています。
漆工芸を見かけることがあったら是非「堆朱」という言葉や読み方を思い出してくださいね。