今日の難読漢字は
「徽章」
「昂然」
「厩」
の3問です!あなたは正しく読めますか?
目次
難読漢字、1問目は「徽章」!
「徽章」の読み方をご存じですか?
「章」という字はよく見かけますが「徽」はあまり見ない文字ですね。
いったい何と読むのでしょうか?
「徽章」の読み方のヒントはこちら
- ひらがなで書くと「○しょう」の4文字
- 音読みです
- 「記章」と同じ読み方です
以上の3つのヒントから考えてみてください。
「徽章」の読み方、正解は・・・
正解は
「きしょう」
です!
「徽」は「しるし」をあらわす言葉で、「章」も「しるし」という意味があります。
「徽章」は同じような意味が重なった言葉ですが、「身分や職務をあらわすために衣服や帽子などに付ける印」という意味になります。
よく「徽章」の例に挙げられるのが「弁護士バッジ」です。弁護士がひまわりの形をしており中央に天秤が描かれたバッジをスーツの胸の部分につけているシーンは、見かけたことがあるのではないでしょうか。
また、交番についているマークも「警察章」と言われる「徽章」の一種です。
「記章」との違い
「徽章」と同じ読み方をする「記章」ですが、「徽」が常用漢字でないため、本来は「徽章」という意味でも「記章」と表記されることがあります。ただ、まったく同じ意味ではありません。
「徽章」が身分や職務をあらわすものであるのに対し、「記章」はイベントや式典などの記念に贈られる「しるし」のことです。卒業式で、花飾りの下に「卒業おめでとう」と書かれたリボンがついたバッジのようなものをつけることがありますが、あれも記章の一種です。
交番や警察署の前を通りかかることがあったら、「徽章」の読み方を思い出してくださいね。
難読漢字、2問目は「昂然」!
「昂然」の読み方をご存じですか?
「昂」という字は「昴」という字によく似ていますが、違う漢字ですので「すばる」とは関係ありません。
いったい何と読むのでしょうか?
「昂然」の読み方のヒントはこちら
- ひらがなで書くと「○○ぜん」の4文字
- 音読みです
- 「昂」の読み方は「意気軒昂」という四字熟語と同じです
以上の3つのヒントから考えてみてください。
「昂然」の読み方、正解は・・・
正解は
「こうぜん」
です!
「昂」は「あがる」「たかぶる」という意味があります。「然」はここでは状態をあらわす形容詞の後ろに添える字という役割になっています。
「昂然」は「自信に満ちたさま」「意気盛んなさま」をあらわす言葉になっています。
「昴」と混同される「昂」
「昂然」をインターネットで調べると、「昴」という字と間違えて検索されていることが多いことがわかります。確かに見た目は似ていますが、「あがる」という意味の「昂」と、プレアデス星団を意味する「昴」では意味がまったく違います。
混同されがちな理由としては、見た目が似ていることもありますが、かつては人名に「昴」が使えなかったため「昂」と書いて「すばる」という名前の人がいる、という話もあります。「昴」は1990年に人名漢字として追加されたそうですが、しばらくは紛らわしい状態が続きそうですね。
自信満々な気分でありたい時は「昂然」という言葉と読み方を是非思い出してくださいね。
難読漢字、3問目は「厩」!
「厩」の読み方をご存じですか?
「厠」や「厨」にも似ていますが、違う漢字です。
いったい何と読むのでしょうか?
「厩」の読み方のヒントはこちら
- ひらがなで書くと「う○○」の3文字
- 訓読みです
- 「馬屋」とも書きます
以上の3つのヒントから考えてみてください。
「厩」の読み方、正解は・・・
正解は
「うまや」
です!
「馬屋」と同じ意味であるからわかるように「馬(時には牛)」を飼っておく小屋のことです。
音読みだと「キュウ」と読み、「厩舎(きゅうしゃ・馬を飼う小屋)」「厩務員(きゅうむいん・馬の世話をする人)」という使い方もあります。
「厩」と「駅」
馬はかつて重要な移動手段であり、通信手段でもありました。
平城京や平安京には大きな厩があり、馬を支配する役所として「左馬寮」「右馬寮」が置かれていたと言われています。
また、当時の「駅」は文書を運ぶ使者(駅使)が馬を乗り継ぐための場所として、駅路の沿線に約16キロメートルごとに設置されていました。「駅」の部首が馬へんなのは、意味を考えれば納得ですね。
そういう意味では「駅」も馬を飼うところですが、駅使に宿や食糧も提供していたという意味では「厩」とは異なりますが、「駅」「駅家」を「うまや」と読むこともあるそうです。
今では交通手段としては使われなくなった馬ですが、「厩」の読み方は是非覚えておいてくださいね。
さて、難読漢字3問、いかがでしたか?
今回は読み方が想像しづらい言葉を選んでみました。
全問正解できた方も、今回はあまり正解できなかった方も、また難読漢字にチャレンジしてみてくださいね。