今回の難読漢字は「杞憂」「紙鳶」「畚」です。
読めそうでなかなか読めないこれらの漢字。
あなたは全部読むことができますますか?
目次
1問目はこの漢字から!「杞憂」
「杞憂」と書いて、なんと読むか分かりますか?
自分に自信がある時は、杞憂とは離れた生活を送っていますが、
ちょっとしたことで、ひとつ気になりだすと、とたんに杞憂に染まってしまう事もあります。
特に若い女の子にはこの「杞憂」がつきまといます。
さて、「杞憂」と書いてなんと読むでしょうか?
「杞憂」読み方のヒントは?
「杞憂」とは、一言でいうと取り越し苦労の事です。
心配しなくてもいいようなことを、ああだこうだと想像を膨らませて無駄に悩むことです。
杞憂で終わるならそれに越したことはありませんが、準備や段取りはしっかりとしておいた方がいいでしょう。
微妙な天気に振り回されるくらいなら、バッグに折り畳み傘を入れて置いた方が安心できます。
そもそも、信じ切れない、信用しきれてないから杞憂になる訳で、全てにおいて信じ切っている人からすればあまり杞憂は起こりません。
「杞憂」読み方のもうひとつのヒントは?
ひらがなにすると「〇〇〇」です。
さて、もうわかりましたか?
「杞憂」の読み方、正解は・・・
正解は・・・
「きゆう」
です!
「憂」は心配するという意味の漢字です。
もしかすると……という心配しなくてもいいことを心配していると疲れますよね。
思い切って信じた方が楽でもあります。
ぜひ、覚えておきましょう。
2問目はこの漢字!「紙鳶」
「紙鳶」の読み方をご存じですか?
「鳶」という字は「トビ(トンビ)」という鳥をあらわす言葉ですが「かみとび」とは読みません。
それでは、何と読むのでしょうか?
「紙鳶」の読み方のヒントはこちら
- ひらがなで書くと「し○○」の3文字
- 「凧」と同じ意味です
- お正月などの風物詩です
以上の3つのヒントから考えてみてください。
「紙鳶」の読み方、正解は・・・
正解は
「しえん」
です!
または「凧」と同じく「たこ」と読むこともあります。木や竹を使った骨組みに紙や布などを張り、糸で引っ張って空中に飛ばすおもちゃです。お正月の風物詩ですが、飛ばすためには広い場所が必要なため、最近では伝統行事のイメージが強いと思います。
紙鳶は紙で作ったトンビのことで、トンビが上昇気流に乗って滑空する姿が凧と通じるため同じことをあらわす言葉になったようです。これは実は英語も同じで、凧のこともトンビのことも「kite」と言うそうです。
凧を「たこ」と呼ぶのは関東地方の方言で、関西では「紙鳶(しえん)のぼり」と呼ばれていたそうです。その他地域によって「ハタ」「イカ」など様々な呼ばれ方があります。全国各地で親しまれた遊びだったことがよくわかりますね。
電線などに引っかかってしまうと危険なため、今ではあまり遊ばれなくなってしまいましたが、元々は縁起物として扱われていた紙鳶(凧)。この読み方を是非覚えておいてくださいね。
最後はこの漢字!「畚」
「畚」を何と読みますか?
番、畜、畿…どれも違いますね。
早速ヒントを見てみましょう!
「畚」の読み方のヒントは?
1.「畚」をひらがなにすると「〇っ〇」となります。
2.昭和初期までの土木工事には「畚」が欠かせませんでした。
3.『やがて麦畑の隅へ、ドサリと畚を下ろした。』徳永直「麦の芽」より引用
正解は…
正解は「もっこ」でした!
「ふご」と呼んでも正解です。
「畚」は、縄や網で編んだ土などを運ぶカゴ。手で持ったり、担いだり背負ったりして土砂を運搬します。
「畚」の音読みは「ホン」、訓読みは「ふご」「もっこ」、漢検1級10画の漢字です。
ちなみに、同じ発音の「もっこ」は化け物や恐ろしいものを意味する秋田の方言です。
「畚」を使った日本語
煽てと畚には乗り易い(おだてともっこにはのりやすい):おだてには乗りたくないという意味。江戸時代の畚は死刑囚を運ぶのにも使われたことから。
当て事と越中褌は向こうから外れる(あてごととえっちゅうふんどしはむこうからはずれる):当てにしていた事は相手の都合で外れることが多いという意味。越中褌は身体の前から外れやすいので。
畚部洞窟(ふごっぺどうくつ):北海道余市町の洞窟。続縄文時代後半に彫られたとされる岩面刻画、土器や骨角器、炉跡などを見学できる。