「挺く」の読み方をご存じですか?
「挺」という漢字を見ると、つい「潜水艇」や「梃子」、「法廷」といった言葉を思い浮かべてしまいますよね。
ですが、実はこれらの言葉に使われている漢字は、どれも「挺」とは別の漢字です。
では、この「挺」という漢字、いったい何と読むのでしょうか?
「挺く」の読み方のヒントはこちら
- ひらがなで書くと「○く」の2文字
- 訓読みです
- 銃や農具などを数える時に使う言葉です
以上の3つのヒントから考えてみてください。
「挺く」の読み方、正解は・・・

正解は
「ぬく」
です!
「挺」という漢字は「ぬきんでる、人より先に出る」や「銃・農具など長いものを数える語」という意味があります。数える場合は「ちょう」と読み「一挺、二挺」と使います。
「挺く」は「他人よりぬきんでる」という意味になります。
「挺く」と「抜く」の違い
「ぬく」という読みを聞くと、どうしても「抜く」という漢字との違いが気になりますよね。
実際、「抜く」にも「ぬきんでる」という意味があり、さらに「挺抜」という二文字を合わせた熟語も存在します。
ただ、漢字の成り立ちを見てみると、「挺」には“突き出す・押し出す”というイメージがあり、「抜」には“引き出す”というニュアンスがあります。
そう考えると、「ぬきんでる」という同じ言葉でも、「自分の力で突き抜けていく」のか、「何かに引き上げられるように頭ひとつ出る」のか、微妙に意味合いが分かれるのかもしれませんね。
普段よく目にする字と似ていても、少し違うニュアンスを持つ「挺く」。この機会に覚えておくと、語感の違いがより楽しめますよ。
