難読漢字に挑戦してみましょう!
「塵点劫」「霎時施」「皁」
あなたはいくつ読めるでしょうか?
目次
1個目の漢字はこれ!「塵点劫」
最初の漢字はこちら!
「塵点劫」でを何と読みますか?
「ちりてんきょ」?それとも…
「塵点劫」の読み方のヒントは?
1.「塵点劫」をひらがなにすると、6文字になります。
2.「塵点劫」は、時の流れと関係する言葉です。
3.「塵点劫」を読めた人は、宗教学に詳しいのかもしれません!
正解は…
正解は「じんでんごう」でした!
「塵点劫」とは、計り知れないほどの長い長い時間を意味する仏教用語。
五百塵点劫、三千塵点劫など、宗派によって呼び方や解釈はさまざまです。
仏教における「劫」は、途方もなく長いことをあらわす単位で、インドの神(日本では神仏)の半日が1劫であり、人間の年に換算すると43億2千万年に相当するといわれています。
未来永劫(みらいえいごう)の「劫」ですね!
億劫(おっくう)の「劫」も、億の劫、すなわちほぼ無限の長さなので、わずらわしくて気が進まないことを意味します。
『亀の甲より年の功』ということわざも、元々は「功」ではなく「劫」だったとされています。
また、江戸時代に書かれた算術書「塵劫記(じんこうき)」のタイトルも「劫」に由来していますよ!
機会があったらぜひ「塵点劫」という言葉を使ってみてはいかがでしょうか。
2個目の漢字はこれ!「霎時施」
次の漢字は「霎時施」!
ちょっと意外な読み方です。
早速ヒントを見てみましょう!
「霎時施」の読み方のヒントは?
1.「霎時施」をひらがなにすると、9文字になります。
2.「霎時施」と関連する日本語には、「女心と秋の空」があります。
3.「霎時施」は、10月28日から11月1日頃を指します。
正解は…
正解は「こさめときどきふる」でした!
「霎時施」とは、二十四節気の七十二候です。
二十四節気は季節をあらわす暦で、一年間を春夏秋冬の4つの季節に分け、さらに各季節を6つに分類したもので、一つの気は約15日となります。
例えば立春、夏至、秋分などがポピュラーですよ。
七十二候とは、二十四節気の各一気を約5日ごとに分けたもの。つまり、一年間を七十二に分類します。四季がある日本ならではの暦ですね!
「霎時施」は、二十四節気の霜降(そうこう)に位置する七十二候。小雨がしとしと降るようになる季節を意味します。「しぐれときどきほどこす」と読んでも正解です。
「霎」の音読みは「ショウ」「ソウ」、訓読みは「こさめ」「霎し(しばし)」、漢検1級、16画の漢字です。
「霎」という漢字には、「ごくわずかな間」という意味もあります。
日本人ならぜひ「霎時施」を覚えましょう!
3個目の漢字はこれ!「皁」
最後の漢字は「皁」!
簡単そうな漢字ですが…
答えはかわいい響きの言葉!
「皁」の読み方のヒントは?
1.「皁」をひらがなにすると、4文字になります。
2.「皁」をフランスにすると「Gland」、イタリア語では「Ghianda」です。
3.「森はリスが埋めた皁でできている」のように使います。
正解は…
正解は「どんぐり」でした!帽子をかぶった姿がかわいいですよね。
「皁」とは、ブナ科の果実。特にカシ・ナラ・カシワといった果実を指します。
「皁」といえばリスの大好物というイメージがあります。
リスはたくさんの「皁」を食料として土中に埋める習性があるのですが、埋めた場所をかなりの確率で忘れてしまうため、リスが埋めた「皁」は森の一部となっています。
ムササビ、ネズミ、ブタ、ツキノワグマなど、「皁」を食べる動物はたくさんいます。
「皁」の音読みは「ソウ」「ゾウ」、訓読みは「どんぐり」「かいばおけ」「しもべ」「くろ」、漢検1級、7画の漢字です。
「皁」を使った四文字熟語には「牛驥同皁(ぎゅうきどうそう)」があります。賢者が愚者と同一の待遇を受ける、または賢者が粗末な扱いを受けることの例えです。
機会があったらぜひ「皁」という漢字を使ってみましょう!