本日の難読漢字クイズは…
「庠」「尸」「羔」です!
あなたは全部読めますか?
目次
1個目の漢字はこれ!「庠」
最初の漢字はこちら!
「庠」の一文字です。
人類の発展、子どもたちのために欠かせない大切なものですよ。
「庠」の読み方のヒントは?
1.「庠」をひらがなにすると、4文字になります。
2.「庠」と関連する日本語には、「学窓」「私塾」「講堂」などがあります。
3.「彼は大切な庠の仲間だ」のように使います。
正解は…
正解は「まなびや」でした!
「庠」とは、学問のための施設。義務教育の教育機関だけでなく、私塾や寺子屋なども含まれます。
一般的には「学び舎」と書くことが多いでしょう。
現代ではあまり使われない言葉ですが、校歌の歌詞としては健在ですね。
「庠」の語源は、中国で学校のことを庠序(しょうじょ)と呼んでいたことだといわれています。
『庠序学校を設け為して、以って之を教う。』「孟子」より引用
「学校を作って人の道を教えなければいけない」という意味です。
高杉晋作、伊藤博文、久坂玄瑞といった幕末のヒーローたちを育てた松下村塾の吉田松陰も、この「孟子」を数多く講義したそうです。
「庠」の音読みは「ショウ」「ジョウ」、訓読みは「まなびや」、漢検1級、9画の漢字です。
「庠」を「まなびや」とサラッと読めたらかっこいいですね!
2個目の漢字はこれ!「尸」
次の問題は…「尸」です!
「戸」に似ていますが、書きかけではないのです。
早速ヒントを見てみましょう!
「尸」の読み方のヒントは?
1.「尸」をひらがなにすると、4文字になります。
2.「尸」と関連する日本語には、「補欠」「サブスティテュート」「身代り」「掛け替え」などがあります。
3.「安倍晴明が尸に文字を書いて川に流しました」のように使います。
4.『五祀の祭典のあと、その尸を迎えて』下村湖人「論語物語」より引用
正解は…
正解は「かたしろ」でした!
「尸」とは、神を祭るため神霊の代わりに置くもの、または人の形に切り抜いた白い紙です。
一般的には「形代」と書きますね。
「人型(ひとがた)」「依り代(よりしろ)」とも呼ばれます。
「尸」の歴史は古く、縄文時代から存在していたようです。
分かりやすい例としては、子どもの「厄」を「尸」移して清らかな川へと流してしまう「流し雛(ながしびな)」の行事があります。
「尸」は象形文字で、亡くなって手足を伸ばした人間の姿をあらわしています。
「尸」の音読みは「シ」、訓読みは「かたしろ」「かばね」「しかばね」「尸る(つかさどる)」、漢検1級、3画の漢字。
機会があったらぜひ「尸」という漢字を使ってみましょう!
3個目の漢字はこれ!「羔」
最後はこちらの漢字!
「羔」を何と読みますか?
かなり難易度高めです。
「羔」の読み方のヒントは?
1.「羔」をひらがなにすると、4文字になります。
2.「羔」をインドネシア語にすると「domba」、スペイン語では「cordero」です。
3.「旅行先のレストランで羔のロティを戴きました」のように使います。
正解は…
正解は「こひつじ」でした!
「羔」とは、仔羊のことです。
食材として食べる場合は「ラム」といいますが、おおよそ生後12カ月未満を指し、永久歯が生えていないことを目安とします。
永久歯が1本生えると「ホゲット」、2本以上生えると、または生後12カ月を過ぎると「マトン」と呼ばれますよ。
「羔」の音読みは「コウ」、訓読みは「こひつじ」、漢検1級、画数は10画です。
「羔」という漢字は、羊を火にかけて炙っている様子をあらわす漢字です。この状況に穴式住居の屋根を加えると、「窯(かま)」になります。
「羔」を使った四文字熟語には、「狐裘羔袖(こきゅうこうしゅう)」があります。
「狐裘」は子狐の毛皮の立派な衣、「羔袖」は「羔」の安物の袖、転じて「全体は立派だけれど、一部に問題があること」を意味します。
よく考えると「羔」に対して失礼ですね…。