今回のお題は「篤志家」「揖譲」「牛角」です。
どこかで見たような気もするけどなかなか難しい…
あなたには全て読むことができますか?
目次
1問目はこの漢字から!「篤志家」
「篤志家」の読み方をご存じでしょうか?
「篤い」と書いて「あつい」と読みますが、「あつしか」と読んでしまうと恥ずかしいですよ。
割とよく見かける漢字なのですが、熟語になると読みづらいかも知れません。
さて、あなたには正しい読み方がわかりますか?
「篤志家」の読み方のヒントはこちら
- ひらがなで書くと「〇〇〇〇」の4文字です
- 公共の福祉や社会奉仕を熱心に行う人のこと
- 「災害地域に多くの篤志家が寄付をした」のように使います
以上の3つのヒントから考えてみてくださいね。
「篤志家」の読み方!正解は!?
正解は「とくしか」です!
「篤」という字は「危篤」のように「病気が重い」といった場合に使われる一方で、「情に厚い」「熱心である」などの意味もあるため「篤志」は志のあつい人といった意味になります。
つまり「篤志家」とはヒントでも示した通り「公共の福祉や社会奉仕を熱心に行う人」のことです。
しかし、災害地域で片づけを手伝っている方々のことは篤志家とはいわないため、注意しましょう。
2問目はこの漢字!「揖譲」
「揖譲」の読み方をご存じですか?
「揖」という字は兵庫県にある「揖保川(いぼがわ)」に使われているので「いじょう」と読みたくなりますが、間違いです。
それでは、何と読むのでしょうか?
「揖譲」の読み方のヒントはこちら
- ひらがなで書くと「ゆ○○○○」の5文字
- どちらも音読みです
- 「揖」は「敬礼する」「ゆずる」という意味があります
以上の3つのヒントから考えてみてください。
「揖譲」の読み方、正解は・・・
正解は
「ゆうじょう」
です!
「拱手(きょうしゅ)の礼をしてへりくだること」「会釈してゆずること」という意味があります。
「友情」と同じ発音ですが、意味は大分違いますね。
「拱手」とは拳を手で包みお辞儀をする、アジアの一部地域に現在も残る伝統的な礼儀作法です。最近では台湾で感染症対策として「握手の代わりに拱手を」と呼びかけたことで話題になりました。
「へりくだる」だとちょっと良くない意味にも聞こえてしまいますが、元は「会釈してゆずること」は謙虚で温和なふるまいとして表現されていました。中国の有名な思想家、孔子の言葉として「論語」にも残されています。
「子曰、君子無所争、必也射乎、揖譲而升下、而飮、其争也君子」
「君子(人格者)は争いを好まず、せいぜい弓の腕前を競う程度である。その時も礼をもって譲り合いつつ、競技が終われば酒を飲みあう。それが君子の争いというものだ」
というような意味になります。
「論語」は二千年以上も前の書物ですが、現代にも通じる考え方が多くあります。スポーツなどで競うとき「揖譲」という言葉を思い出してフェアプレーに励んでくださいね。
最後はこの漢字!「牛角」
「牛角」の読み方をご存じでしょうか?
有名な焼肉チェーン店の名前を思い浮かべる方が多いかも知れませんが「ぎゅうかく」以外の読み方でお答えくださいね。
日常的に耳にする言葉ですよ。
さて、あなたには正しい読み方がわかりますか?
「牛角」の読み方のヒントはこちら
- ひらがなで書くと「〇〇〇」の3文字
- 両者の力に差がないこと
- 「牛角にわたりあう」などと使います
以上の3つのヒントから考えてみてくださいね。
「牛角」の読み方!正解は!?
正解は「ごかく」です!
「牛角(ごかく)」とはヒントに示したように、両者の力量に優劣の差がないこと。
一般には「互角(ごかく)」と表記されるので、読めない方も多かったのではないでしょうか。
そもそも「牛角(ごかく)」という言葉は、牛の左右の角には長さや大きさの差がないことに由来します。
「ごかくの勝負」や「ごかくにわたり合う」という言葉はよく耳にしますね。
そのため、本来は「牛角」と書いて「ごかく」と読んでいたのが、室町時代から「互角」と書くようになったとの説もあるようです。