今回の難読漢字は「添水」「戚む」「染指草」です。
読めそうでなかなか読めないこれらの漢字。
あなたは全部読むことができますますか?
目次
1問目はこの漢字から!「添水」
「添水」を何と読みますか?
てんすい、そえみず、と読みたいところですが…
きっと目にしたことがあるはずですよ!
「添水」の読み方のヒントは?
1.「添水」をひらがなにすると3文字になります!
2.和風庭園で見かけたことがあるかもしれません。
3.俳句で「添水」は秋の季語として使われます。
3.『カーン、あの添水を聞き澄んでいたのです。』泉鏡花「菊あわせ」より引用
正解は…
正解は…「そうず」でした!
「添水」とは、カッコーン!と響き渡る水場の竹筒と石でできた装置です。
竹筒に溜まった水の重みで石を打って音を出すように仕組まれています。
風情ある和風庭園やお寺などに設えられていますね。
現在では庭の飾りとして用いられることが多いですが、本来は鳥獣を追い払うためのものでした。
「添水」は「鹿威し」の一種
農業の大敵である野生動物を追い払うための装置を「鹿威し(ししおどし)」といいます。
鹿威しには「鳴子(なるこ)」「案山子(かかし)」「添水」があります。
「鳴子」は紐にくくられた竹や木片で、風に吹かれたり引っ張ると音が出ます。
「かかし」はご存じの通り、人間に見せかけた藁人形。
「添水」は水が溢れる度に音を出します。
昔の人の知恵ですね!
2問目はこの漢字!「戚む」
「戚む」の読み方をご存じですか?
「戚」は「親戚」で使う漢字ですが「せきむ」ではありません。
それでは、何と読むのでしょうか?
「戚む」の読み方のヒントはこちら
- ひらがなで書くと「い○む」の3文字
- 「戚」は訓読みです
- 「悲しむ」という意味があります
以上の3つのヒントから考えてみてください。
「戚む」の読み方、正解は・・・
正解は
「いたむ」
です!
「深く悲しむこと」を意味します。
「戚」は「親戚」に使うことからもわかるように「みうち、親類」という意味もあります。悲しむ内容が、他人事ではなく身近にあること、というニュアンスも含まれています。
同じ発音で悲しむ意味を持つ「悼む(いたむ)」という言葉がありますが、こちらは人の死を悲しみ嘆くという意味です。悲しむという意味では同じですし「戚む」にも人の死を悲しむ意味が含まれることがありますが「悼む」と違い、悲しみの内容が必ずしも人の死をあらわしているわけではありません。
「いたむ」は同音異義語が多くありますが、「痛む」「傷む」「悼む」の他にも字があてられており、それぞれ少しずつニュアンスが異なります。その微妙な違いを調べてみるのも面白いですよ。
「戚む」の読み方、この機会に是非覚えてくださいね。
最後はこの漢字!「染指草」
「染指草」って何て読むかわかりますか?
(そめゆびぐさ)ではありません!
実は平安時代にこの植物を用いて、爪を染めていました。
爪を染めるときに必要なものは、この植物の花弁とミョウバンです。
花弁とミョウバンをビニール袋に入れて、潰します。
この潰したものを爪に塗り、一晩ラップをしておきます。
指も染まってしまいますが、指についた色は一週間ほどで消え、爪には色が残ります。
このことから「染指草」という名前がつきました。
さあ、一体何と読むのでしょうか?
「染指草」の読み方のヒントは?
- ひらがなで5文字です。「〇〇〇〇〇」
- 日本では、6月~9月に花を咲かせます。
- 花の色は赤・紫・白・ピンク・黄色・青などさまざまです
- 花の形が風船に似ています
さあ、何と読むか分かりましたか?
「染指草」の読み方、正解は……
正解は……
「ホウセンカ」
です。
「鳳仙花」とも書きます。
また、「爪紅」(つまべに)「金魚草」(きんぎょそう)という別名も持っています。
ホウセンカは実が熟して乾燥すると、自然に弾けて種が飛んでいきます。
このことから「私に触れないで」という花言葉を持っています。
他にも「短気」「せっかち」などもあります。
最後までお読みいただきありがとうございました。