今回は「其処彼処」「船首」「行灯」です。
見たことはあるのに、なかなか読めないこれらの漢字。
あなたは全部読めますか?
目次
1問目はこの漢字から!「其処彼処」
「其処彼処」の読み方をご存じでしょうか?
そのまま素直に読むと「きそかれしょ」になりますが、それでは意味がわかりませんよね。
難しい漢字は使っていないのに、なかなか読み難い四文字熟語です。
でも、日常の会話で登場するので読み方を聞けばきっとあなたも知っているはず。
さて、あなたには正しい読み方がわかりますか?
「其処彼処」の読み方のヒントはこちら
- ひらがなで書くと「〇〇〇〇〇」の5文字です。
- あちらでもこちらでも、あっちこっちで…のような意味
- 「其処彼処で言いふらさないでください」などと使います
以上の3つのヒントから考えてみてくださいね。
「其処彼処」の読み方!正解は!?
正解は「そこかしこ」です!
「其処彼処(そこかしこ)」とは、「あちらこちらで、あっちこっちで、ほうぼうで」などの意味を持つ言葉。
「其処彼所」とも書くことができ、意味も同じになります。
また、「彼処」や「彼所」と書いて「そこ」とも読むことができます。
以下は「其処彼処」を使った例文です。
- 其処彼処を探し回ってやっとたどり着いた
- 美しい花が其処彼処に咲き乱れている
- 其処彼処の家の窓から笑い声が聞こえていた
「其処彼処」の類義語には「あちらこちら」「ここかしこ」「あちこち」「おちこち」などがあります。
2問目はこの漢字!「船首」
「船首」の読み方をご存じでしょうか?
もちろん「せんしゅ」と読むこともできますが、今回はそれ以外を正解とします。
意味は「船首」と同じだけど、日本語的な情緒のある読み方が存在しますよ。
船に関わっている方ならすぐに正解できるかもしれませんね…
さて、あなたには正しい読み方がわかりますか?
「船首」の読み方のヒントはこちら
- ひらがなで書くと「〇〇〇」の3文字です
- 船の先端部分のことをいいます
- 船は先端で水を押して進みますよね
以上の3つのヒントから考えてみてくださいね。
「船首」の読み方!正解は!?
正解は「みおし」または「みよし」です!
「船首(みおし/みよし)」とは船体の先端部のことで、「船首(せんしゅ)」「へさき」とも呼ばれています。
「みおし」はヒントにも示したようにそもそもは「水を押して進む」ことから発した言葉なので「水押し」と書いても「みおし」と読むことができますよ。
「みおし」や「みよし」という言葉は一般には余り耳にしませんが、ヨットや釣りなどで日常から船に接している方にはお馴染みの言葉だそうです。
「船首(せんしゅ)」と呼ぶよりも響きの美しい「みおし/みよし」という呼び方をこの機会にぜひ覚えてくださいね。
最後はこの漢字!「行灯」
「行灯」の読み方をご存じでしょうか?
素直な方はそのまま「ぎょうとう」と読んでしまったかもしれませんが、もちろん間違いです。
「行」も「灯」も小学校で習う比較的やさしい漢字なのに、熟語になるとたちまち読み難くなってしまいます。
きっとあなたも知っている単語に違いないのですが…
さて、あなたには正しい読み方がわかりますか?
「行灯」の読み方のヒントはこちら
- ひらがなで書くと「〇〇〇〇」の4文字です
- 「行燈」と書いても同じ読み方です
- 「昼行燈」という慣用句があります
以上の3つのヒントから考えてみてくださいね。
「行灯」の読み方!正解は!?
正解は「あんどん」です!
「行灯(あんどん)」という言葉を聞いたことはあっても、どんなものなのか知らない方も多いかもしれません。
行灯とは照明器具の一種で、円形や四角形の木や竹などの枠に紙を貼って、中に油皿を置いて火を灯すものです。
中国から伝わった頃は持ち運び可能な照明具として使われていましたが、その後は屋内で使用するものとして発展しました。
「昼行燈(ひるあんどん)」とは、昼間には行灯は必要ないため役に立たない、ボンヤリとした人のことを指して言う慣用句です。