漢字読み講座

「慟く」「昔気質」「大音声」これら3つの難読漢字が読めたら漢字マスター!

今回の難読漢字は「慟く」「昔気質」「大音声」です。

読めそうでなかなか読めないこれらの漢字。

あなたは全部読むことができますますか?

1問目はこの漢字から!「慟く」

「慟く」の読み方をご存じでしょうか?

「動」という字に似ていますが、もちろん「うごく」ではありませんよ。

また、「はたらく」でもありません。

「慟」は余り見かけない漢字ですが、日常で使う一般的な言葉になります。

さて、あなたには正しい読み方がわかりますか?

「慟く」の読み方のヒントはこちら

  1. ひらがなで書くと「〇〇く」の3文字です
  2. 身を震わせてひどく悲しむこと
  3. 「愛するペットを失って慟き悲しむ」などと使います

以上の3つのヒントから考えてみてくださいね。

「慟く」の読み方!正解は!?

正解は「なげく」です!

「慟く(なげく)」とは「身を震わせてひどく悲しむ」「悲しみの余り声を上げて泣く」などの意味を持つ言葉です。

「嘆く」や「歎く」と書く場合もありますが、「慟」という字自体に「激しく身を震わせて泣く」という意味があるため、悲しみの度合いは「慟く」が最も深いかもしれません。

また「慟く」の類義語としては「慟哭」「哀哭」「号泣」などが挙げられます。

ただし、「慟哭」や「哀哭」は悲しんで泣くことを表すのに対し、「号泣」は嬉し泣きにも使われるため注意が必要です。

2問目はこの漢字!「昔気質」

「昔気質」の読み方をご存じでしょうか?

素直な方は「むかしきしつ」と読んでしまったかもしれませんね。

「気質」という字は通常は「きしつ」と読んでOKなのですが、一定の言葉に限っては違った読み方になりますよ。

しかも、読み方によって意味も少し違ってきます。

さて、あなたには正しい読み方がわかりますか?

「昔気質」の読み方のヒントはこちら

  1. ひらがなで書くと「〇〇〇〇〇〇」の6文字です
  2. 「昔」は「むかし」と読んでOK
  3. 「職人気質」の「気質」も同じ読み方をします

以上の3つのヒントから考えてみてくださいね。

「昔気質」の読み方!正解は!?

正解は「むかしかたぎ」です!

結構日常で耳にすする言葉なので、すぐに正解できた方も多いのでは?

「昔気質(むかしかたぎ)」とは「考え方が古風で律義な性格」「古くから伝わるものを守り通そうとする気風」のことをいいます。

「昔堅気(むかしかたぎ)」と書いても同じ意味になりますよ。

「気質」を「かたぎ」と読む言葉には他に「職人気質(しょくにんかたぎ)」などがあります。

「気質(きしつ)」と読む場合は、ある人の性質や気性を表しますが、「気質(かたぎ)」と読む場合は、職種や地域、身分などによって共通する性格という意味になります。

混同しないように注意しましょう。

最後はこの漢字!「大音声」

「大音声」の読み方をご存じでしょうか?

さらっと「だいおんせい」と読んでしまった方が多いかも…

通常は「音声」と書くと「おんせい」と読みますが、残念ながらこの場合は間違いです。

ちなみに意味は文字を見たまま「大きな声」のことになります。

さて、あなたには正しい読み方がわかりますか?

「大音声」の読み方のヒントはこちら

  1. ひらがなで書くと「〇〇〇〇〇〇〇」の7文字です
  2. 「大音」までは「だんおん」と読んでOK
  3. 平家物語にも出てくる言葉です

以上の3つのヒントから考えてみてくださいね。

「大音声」の読み方!正解は!?

正解は「だいおんじょう」です!

「大音声(だいおんじょう)」とは、冒頭でも述べた通り「大きな声」のこと。

ではなぜ「声」を「こえ」ではなく「じょう」と読むのかというと、「しょう」という読み方の濁ったものになります。

「しょう」という読み方は奈良時代から存在し、たとえばお経を「声明(しょうみょう)」と呼んだり、仏教用語には「声聞(しょうもん)」という言葉があります。

以下は「大音声」を用いた例文です。

  • 選手の大音声が体育館に響き渡った
  • 大音声で音楽をかけるのは迷惑だ
  • 彼女は大音声で名を呼び、子供を探し回った
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ライターの眠兎(みんと)と申します。 ひょんな思い付きから漢字検定2級を取得し、それ以来漢字の魅力に取りつかれてしまいました。 まだまだ知らない漢字がたくさんある私ですが、記事を書きながら楽しく勉強していきたいと思っています!