今回の難読漢字は「屹立」「而るに」「椿桃」です。
読めそうでなかなか読めないこれらの漢字。
あなたは全部読むことができますますか?
目次
1問目はこの漢字から!「屹立」
「屹立」の読み方をご存じでしょうか?
「そばだつ」と読むのは間違いですよ。
「屹」という字は余り見かけないので、読みにくいですね。
さて、あなたには正しい読み方がわかりますか?
「屹立」の読み方のヒントはこちら
- ひらがなで書くと「〇〇〇〇」の4文字です
- 意味は「高くそびえ立つ」こと
- 「屹立する高層ビルの谷間を歩いた」などと使います
以上の3つのヒントから考えてみてくださいね。
「屹立」の読み方!正解は!?
正解は「きつりつ」です!
「屹立(きつりつ)」とは「他のものよりも際立って高くそびえ立つ」または「人がじっと動かずに立っている」ことをいいます。
「屹」という字は「仡」が元です。
「仡」は、たけだけしい、勇ましいといった意味を持つため、山編がつくことで、「屹」の字は、山が高くそびえ立つさまを表したものになります。
以下は「屹立」を使った例文です。
- 彼は、屹立する山々を仰ぎ見た
- 左右にずっしりとした門柱が屹立していた
- その老人は人々に紛れず、凛として屹立している
「屹立」の類義語としては「聳立(しょうりつ)」「峭立(しょうりつ)」「そびえ立つ」などがあります。
2問目はこの漢字!「而るに」
「而るに」を何と読みますか?
「耐」に似ていますが…
早速ヒントを見てみましょう!
「而るに」の読み方のヒントは?
1.「而るに」をひらがなにすると「〇〇るに」となります。
2.「而るに」を言い換える例:「かてて加えて」「かつ」「それだけでなく」
3.『而るに、一人の僧(山臥云々)ありて、』服部之総「加波山」より引用
正解は…
正解は「しかるに」でした!
「而るに」の意味は大きく3つに分けられます。
そうであるのに、それなのに。
そういうことなら、すなわち。
さて、ところで。
漢字は「然るに」と書いても正解ですが、どちらも日常会話ではあまり使いませんね。
「而る後(しかるのちに)に業務を開始してください」のように、改まった言い方として用いられます。
「而」の音読みは「ジ・ドウ・ノウ・ニ」、訓読みは「しか」「なんじ」、漢検準1級6画の漢字です。
「而」を使った熟語
形而上学(けいじじょうがく):抽象的な概念を主な対象とする哲学の一分野。
似而非(えせ):似ているけれど本物ではない。見せかけ、まやかし。
追而書(おってがき):本文を書き終わった後の追伸文。
易往而無人(いおうにむにん):阿弥陀仏の誓願を信じる者は極楽往生できる、しかし、できる人は少ない。仏教の言葉。
最後はこの漢字!「椿桃」
「椿(つばき)」も「桃(もも)」も花の名前としてはメジャーですよね。
花に詳しくないという人も、椿と桃は知っているのではないでしょうか。
それでは「椿桃」はどうでしょう?
椿と桃を掛け合わせた花の品種?
それならとっても綺麗な花が咲きそうですが・・・
残念ながら違うんです。
何と読むのか、早速見ていきましょう。
「椿桃」の読み方のヒントは・・・?
それではヒントです。
「椿桃」の読み方は、「つばきもも」ではありませんがとても近いです!
どれだけ近いかというと、ずばり1文字違いです。
「椿桃」の読み方は、ひらがなで「つば〇もも」の5文字です。
当てはまる1文字を考えてみてください!
「椿桃」の読み方の答えは・・・
正解は、「つばいもも」でした!
「椿桃(つばいもも)」は、花ではなく桃と同じフルーツの仲間です。
別名である「ネクタリン」と聞くと、分かる人も多いのではないでしょうか。
ネクタリンは桃と同じ形をしていますが表面はつるつるで産毛がありません。
張りがある果実で、そのまま皮ごと食べるフルーツです。
このネクタリン、「椿桃(つばいもも)」のほかにも「油桃(あぶらもも)」、「光桃(ひかりもも)」という別名もあるんですよ。
最後までお付き合いいただきありがとうございました!