今回の難読漢字は「貴ぶ」「敷設」「御出座し」です。
読めそうでなかなか読めないこれらの漢字。
あなたは全部読むことができますますか?
目次
1問目はこの漢字から!「貴ぶ」
「貴ぶ」の読み方をご存じでしょうか?
「貴」は「貴族(きぞく)」や「高貴(こうき)」の「き」ですが、「きぶ」と読むのは間違いですよ。
日常会話ではあまり登場しないものの、新聞や書物の文章内では時々見かける言葉です。
読み方は2種類。今回はどちらで答えても正解とします。
さて、あなたには正しい読み方がわかりますか?
「貴ぶ」の読み方のヒントはこちら
- ひらがなで書くと「〇〇〇ぶ」の4文字
- 「あがめる」などの意味になります
- 「尊ぶ」と書くことも
以上の3つのヒントから考えてみてくださいね。
「貴ぶ」の読み方!正解は!?
正解は「たっとぶ」または「とうとぶ」です!
「貴ぶ(たっとぶ/とうとぶ)」とは、尊いものとしてあがめる、大切に扱う、重んずるという意味。
ヒントにも紹介しましたが「尊ぶ」と表記することもでき、あまり使われませんが「尚ぶ」と書いても同じ読み方になります。
ただし、上記の3つの漢字は以下のようにそれぞれ意味が異なります。
- 貴:身分や価値が高い
- 尊:尊敬に値する
- 尚:あがめる
同じ「とうとぶ/たっとぶ」であっても、どの漢字を使うかで微妙に意味合いが違ってくるので、注意が必要です。
2問目はこの漢字!「敷設」
「敷設」の読み方をご存じでしょうか?
「敷」は「座敷(ざしき)」や「屋敷(やしき)」などでは「しき」と読まれますが、「しきせつ」と読むのは間違いです。
実はもう一つ、ちょっと意外な読み方があるんですよ。
日常ではあまり使わないので、耳慣れない言葉かもしれません…
さて、あなたには正しい読み方がわかりますか?
「敷設」の読み方のヒントはこちら
- ひらがなで書くと「〇〇〇」の3文字です
- 「敷延」の「敷」も同じ読み方
- 広い範囲に設置すること
以上の3つのヒントから考えてみてくださいね。
「敷設」の読み方!正解は!?
正解は「ふせつ」です!
「敷設(ふせつ)」とは、広い範囲に渡って装備や施設を設けることをいいます。
多くは電気や水道、ガスなどの工事に関して使われる言葉なので、そちらの業界に詳しい方はすぐに正解できたのではないでしょうか。
「敷」を「ふ」と読む例としては「敷設」の他に、「敷衍(ふえん)/敷延(ふえん)」があり、「おし広げる」「意味を分かりやすい言葉で説明する」という意味です。
また、敷設の類義語としては「設置」「布設」「据え付け」などが挙げられます。
最後はこの漢字!「御出座し」
「御出座し」の読み方をご存じでしょうか?
「おでざし」でも「みだざし」でもありませんよ。
だれでも聞いたことのある言葉なんですが、漢字で書くとなかなか読み難いですね。
さて、あなたには正しい読み方がわかりますか?
「御出座し」の読み方のヒントはこちら
- ひらがなで書くと「〇〇〇し」の4文字です
- 「御出」は「おで」と読んでOK
- 来ることや、出かけること
以上の3つのヒントから考えてみてくださいね。
「御出座し」の読み方!正解は!?
正解は「おでまし」です!
「御出座し(おでまし)」とは、来ることや外出することの敬語表現。
文章中に使う場合は「御出座しになる」という言い方になることが多いでしょう。
「御出」は普通に「おで」と読めますが、「座し」を「まし」と読むのはかなり難易度が高いと言えますね。
「座」という字には「座る」や「座席」などの他に「いる」「ある」の尊敬語としての意味もあります。
「おでまし」という言葉の漢字表記を知ると共に、「座」という漢字には上記のような意味も含まれることを、この機会に覚えておいてくださいね。