「花蕊」の読み方をご存じですか?
「花」はよく使う漢字ですが、「蕊」は「芯」の下に「心」が2つついた漢字で、もちろん「芯」とは異なります。
それでは、いったい何と読むのでしょうか?
「花蕊」の読み方のヒントはこちら
- ひらがなで書くと「か○○」の3文字
- 音読みです
- 「蕊」という漢字は「雄蕊」「雌蕊」などの使い方があります
以上の3つのヒントから考えてみてください。
「花蕊」の読み方、正解は・・・
正解は
「かずい」
です!
「蕊」という漢字は「種子植物の花の実を結ぶための器官」という意味で、訓読みは「しべ」になります。「雄蕊(おしべ)」「雌蕊(めしべ)」は理科の授業で習ったことがあるのではないでしょうか。
「花蕊」はそのまま「花のしべ」という意味になります。
「花蕊夫人」
「花蕊」という言葉で有名なのは「花蕊夫人(かずいふじん)」という人物です。
中国の五代十国時代、後蜀最後の皇帝、孟昶(もうちょう)の側室となった女性は、詩才に優れており非常に美しかったことから「花蕊夫人」という称号を賜りました。965年に北宋の皇帝趙匡胤(太祖)が後蜀に攻め込み、孟昶が死亡すると、花蕊夫人は趙匡胤の後宮に入ることになりました。しかし後蜀を忘れることはなく、ずっと孟昶の像を祀っていたと言われています。
このドラマチックな生い立ちから、花蕊夫人は民間で神格化されて「木芙蓉の花神」として祀られているそうです。
「花蕊夫人」と一緒に「花蕊」の読み方を是非覚えておいてくださいね。