「裳裾」の読み方をご存じですか?
「裾」という字は「裾上げ」などという言葉を見たことがある方も多いと思いますが、「裳」はあまり見かけません。
いったい何と読むのでしょうか?
「裳裾」の読み方のヒントはこちら
- ひらがなで書くと「○すそ」の3文字
- 訓読みです
- 「裳」だけでも同じ読み方をします
以上の3つのヒントから考えてみてください。
「裳裾」の読み方、正解は・・・
正解は
「もすそ」
です!
「裳」は「下半身にまとう衣服」という意味の漢字です。「裾」は「裾上げ」でもわかる通り、「衣服のすそ」という意味があります。
「裳裾」は「裳のすそ」、転じて「衣服のすそ」という意味になります。「裳」という漢字単体でも「もすそ」と読むことがあり、意味は「裳裾」と同じです。
「御裳裾川」
和歌に使われる「歌枕」に「御裳裾川(みもすそがわ)」または「御裳濯川」という川の名前が出てきます。
これは伊勢神宮の内宮神域内を流れる五十鈴川(いすずがわ)の別名で、斎宮の倭姫命(やまとひめのみこと)が、この川で「御裳(みも)」を洗い清めたという故事から「御裳裾川」として歌枕になりました。「神とともに果てしなく長く流れる川」とも言われていたそうで、その流れを天皇の御代に例えるなど、賀の歌(祝いの歌)で詠まれることが多かったそうです。
服のすそが気になった時は「裳裾」の読み方を是非思い出してくださいね。