今日の難読漢字は
「花蕊」
「舌尖」
「猷る」
の3問です!あなたは正しく読めますか?
目次
難読漢字、1問目は「花蕊」!
「花蕊」の読み方をご存じですか?
「花」はよく使う漢字ですが、「蕊」は「芯」の下に「心」が2つついた漢字で、もちろん「芯」とは異なります。
それでは、いったい何と読むのでしょうか?
「花蕊」の読み方のヒントはこちら
- ひらがなで書くと「か○○」の3文字
- 音読みです
- 「蕊」という漢字は「雄蕊」「雌蕊」などの使い方があります
以上の3つのヒントから考えてみてください。
「花蕊」の読み方、正解は・・・
正解は
「かずい」
です!
「蕊」という漢字は「種子植物の花の実を結ぶための器官」という意味で、訓読みは「しべ」になります。「雄蕊(おしべ)」「雌蕊(めしべ)」は理科の授業で習ったことがあるのではないでしょうか。
「花蕊」はそのまま「花のしべ」という意味になります。
「花蕊夫人」
「花蕊」という言葉で有名なのは「花蕊夫人(かずいふじん)」という人物です。
中国の五代十国時代、後蜀最後の皇帝、孟昶(もうちょう)の側室となった女性は、詩才に優れており非常に美しかったことから「花蕊夫人」という称号を賜りました。965年に北宋の皇帝趙匡胤(太祖)が後蜀に攻め込み、孟昶が死亡すると、花蕊夫人は趙匡胤の後宮に入ることになりました。しかし後蜀を忘れることはなく、ずっと孟昶の像を祀っていたと言われています。
このドラマチックな生い立ちから、花蕊夫人は民間で神格化されて「木芙蓉の花神」として祀られているそうです。
「花蕊夫人」と一緒に「花蕊」の読み方を是非覚えておいてくださいね。
難読漢字、2問目は「舌尖」!
「舌尖」の読み方をご存じですか?
「舌」は体の部位としておなじみの漢字ですが、「尖」はあまり見かけませんね。
いったい何と読むのでしょうか?
「舌尖」の読み方のヒントはこちら
- ひらがなで書くと「ぜっ○○」の4文字
- 音読みです
- 「尖」は「先」が書きかえ字になるものがあります
以上の3つのヒントから考えてみてください。
「舌尖」の読み方、正解は・・・
正解は
「ぜっせん」
です!
「舌」は体の部位である「した」の他に「ことば」という意味もある漢字です。
「尖」は「とがる、するどい」や「さき、はし」という意味を持っています。
「舌尖」は「舌の先端」という意味と「口先、ものの言い方」という意味を持つ言葉です。
「舌尖音」とは
舌の先端という意味では医学用語として使われることの多い「舌尖」ですが、子音の分類として使われることがあります。舌先(舌尖)で調音される音なので「舌尖音」と呼ばれています。
日本語では使われていませんが、身近なところでは中国語の発音に使われています。舌の先を上の歯茎に押しつけて発音する方法で、「無気音(d)」「有気音(t)」「鼻音(n)」「有声音(l)」が中国語の発音基礎で扱われています。
中国語の勉強をすることがあったら「舌尖」の読み方を是非思い出してくださいね。
難読漢字、3問目は「猷る」!
「猷る」の読み方をご存じですか?
「猷」という漢字は「献」に似ているように思いますが、違う漢字です。
いったい何と読むのでしょうか?
「猷る」の読み方のヒントはこちら
- ひらがなで書くと「○かる」の3文字
- 訓読みです
- 同じ訓読みをする漢字に「謀」があります
以上の3つのヒントから考えてみてください。
「猷る」の読み方、正解は・・・
正解は
「はかる」
です!
「猷」は「はかる」「はかりごと」の他に「道」という意味を持つ漢字です。部首が「犬」の数少ない漢字の一つでもあります。
「猷る」は「くわだてる」「いつわる」という意味になります。
「猷る」と「謀る」の違い
「はかる」という読み方をする漢字は「計る」「測る」「量る」「図る」「諮る」「謀る」などたくさんあり、使い分けに困ることもあると思います。
その中でも「猷る」はあまり使われることがありませんが、意味として近いのは「謀る」ではないでしょうか。
「謀る」は「計画を立てる、くわだてる」「だます」という意味があります。ほぼ同じような意味で使われていますね。ただ、「謀る」には同じ送り仮名で別の読み方があるため、確実に「はかる」と読みたいのであれば「猷る」を使った方が確実かもしれません。
同じ読み方の漢字が多く紛らわしいですが、「猷る」の読み方を是非覚えておいてくださいね。
さて、難読漢字3問、いかがでしたか?
今回は特に読み方が想像つきづらい問題を出してみました。
全問正解できた方も、今回はあまり正解できなかった方も、また難読漢字にチャレンジしてみてくださいね。