今日の難読漢字は
「凌雲」
「貨賂」
「旺ん」
の3問です!あなたは正しく読めますか?
目次
難読漢字、1問目は「凌雲」!
「凌雲」の読み方をご存じですか?
「雲」という漢字には天気を含めなじみがありますが、「凌」という字はあまり見かけませんね。
いったい何と読むのでしょうか?
「凌雲」の読み方のヒントはこちら
- ひらがなで書くと「○○ううん」の5文字
- 音読みです
- 「凌」を使った言葉に「凌駕」があります
以上の3つのヒントから考えてみてください。
「凌雲」の読み方、正解は・・・
正解は
「りょううん」
です!
「凌」という漢字は「しのぐ」「あなどる」などの意味があり、ここでは「しのぐ」という意味で使われています。
「雲」という漢字は、空に浮かんでいるいわゆる「雲」や「身分の高いさま」「空」という意味があります。
「凌雲」は「雲をしのぐほど高いこと」転じて「俗世界を超越する」という意味を持つ言葉です。
「凌雲の志」
「凌雲」を使った言葉に「凌雲の志」があります。四字熟語で使う時は「凌雲之志」になります。
「俗世間を高く超越したいと願う高い志」のことをあらわす言葉として使われましたが、のちに「立身出世をしようとする志」という意味でも使われるようになりました。
同じような使い方をする言葉に「青雲の志」があります。「青雲」は「雲の上の青い空」をあらわす言葉で、「立身出世」のたとえとされています。
上を目指す時に使いたい「凌雲」の読み方を是非覚えておいてくださいね。
難読漢字、2問目は「貨賂」!
「貨賂」の読み方をご存じですか?
「貨」は「金貨」などで使う漢字で、「賂」の字は「路」という字に似ていますが違う漢字なので「かみち」とは読みません。
いったい何と読むのでしょうか?
「貨賂」の読み方のヒントはこちら
- ひらがなで書くと「か○」の2文字
- 音読みです
- 「賂」の字は「賄賂」と同じ読み方です
以上の3つのヒントから考えてみてください。
「貨賂」の読み方、正解は・・・
正解は
「かろ」
です!
「貨」は「価値のあるもの」「おかね」「商品」などの意味を持つ漢字で、「賂」は「金品を贈る」という意味の漢字です。
「貨賂」は「金銭や宝石などの贈り物。特に利益を得る目的で人に金銭などを贈ること」という意味で、ほぼ「賄賂(わいろ)」と同じ意味になります。
「貨賂」の歴史
「貨賂」は「賄賂」とほぼ同じ意味と書きましたが、実は「貨賂」という言葉の方が昔から使われていたようです。
最初に出てきたのは「日本書紀」です。一番古い記事が512年なので、少なくとも6世紀には使われていたことになります。当時は「貨賂」「賂(まいな)い」と言われていました。
1500年以上前から権力のあるところには貨賂(賄賂)がつきものというのはせちがらいですが、「貨賂」の読み方は是非覚えておいてくださいね。
難読漢字、3問目は「旺ん」!
「旺ん」の読み方をご存じですか?
「旺」という漢字は「旺盛」という言葉を見ることがありますが、送り仮名がある場合は何と読むのでしょうか?
「旺ん」の読み方のヒントはこちら
- ひらがなで書くと「さかん」の3文字
- 訓読みです
- 「旺盛」という言葉で使う「盛」という字と同じ読み方です
以上の3つのヒントから考えてみてください。
「旺ん」の読み方、正解は・・・
正解は
「さかん」
です!
「旺」という漢字は「さかんなさま」「光を放って美しく輝く」という意味を持っています。
「旺ん」は「勢いに満ち満ちているようす」をあらわす言葉です。
「夏旺ん」
「さかん」という読み方をする漢字というと「盛ん」が真っ先に思いつきます。こちらは「旺ん」の意味に加えて「繁盛しているさま」「積極的に何度も行われるさま」という少し違う意味も持っています。「盛ん」の方がより広い意味で使われることが多いです。
少し面白いのは、俳句の季語にあるのは「夏旺ん」であり、「盛」を使うのは「盛夏」だということです。ほぼ同じ意味で使われており、どちらを選ぶかは文字数やリズムの関係だと思うのですが、「夏盛ん」とはあまり使わないようです。夏の暑さが特に強い時期であることを強調しているのかもしれませんね。
夏の俳句で見かけた時は「旺ん」の読み方を是非思い出してくださいね。
さて、難読漢字3問、いかがでしたか?
今回は特に意味が想像しづらい問題を出してみました。
全問正解できた方も、今回はあまり正解できなかった方も、また難読漢字にチャレンジしてみてくださいね。