今回は「奸計」「檮昧」「錻力」です。
見たことはあるのに、なかなか読めないこれらの漢字。
あなたは全部読めますか?
目次
1問目はこの漢字から!「奸計」
「奸計」
これ、何と読むかわかりますか?
漢字自体は簡単なのに、見慣れなさも感じませんか?
使われることの少ない漢字なので、難しく思ってしまうかも。
さあ、あなたは何と読みましたか?
「奸計」読み方のヒント!
「奸計」は、漢字の読み方のルールをご存知の方なら
すんなり読めてしまうかも。
もう少しヒントを出すと、読み方は4文字。
「か〇〇い」の〇〇に当てはまる文字を考えてみましょう!
さて、あなたは何と読みましたか?
「奸計」の読み方、正解は…
気になる正解は…
「かんけい」
です!
「奸計」は、
「よくない計画」や「わるだくみ」という意味の言葉!
例文としては
「こちらの奸計にまんまと引っかかってくれた」
「見た目は善人なのに、奸計をめぐらせている人だ」
など、意味同様にネガティブな文章で使われます。
表立っては悪いことをせず、あれこれと悪巧みを考えるという意味合いが強い言葉。
「Aさんの昇進を遮ったのはBさんの奸計だった」のように
裏で暗躍して悪事を働いている時に使われますよ。
似たような言葉には「手練(てれん)」や「謀略」などがあります。
自分では、巡らせることもハマることもしたくない「奸計」。
漢字だけでも読めるようになりましょう!
2問目はこの漢字!「檮昧」
「檮昧」の読み方をご存じですか?
「昧」という字は「曖昧」という熟語で見かけることがありますが、「檮」はあまり見かけることがありません。
いったい何と読むのでしょうか?
「檮昧」の読み方のヒントはこちら
- ひらがなで書くと「と○○い」の4文字
- 音読みです
- 「蒙昧」と似た意味を持ちます
以上の3つのヒントから考えてみてください。
「檮昧」の読み方、正解は・・・
正解は
「とうまい」
です!
「檮」という漢字は「(木の)きりかぶ」「かたい木」という意味の他に「おろかなさま」という意味があります。
「昧」という漢字は「夜明け」「あやふや」「おろか」という意味があり、「檮昧」になると共通の意味である「おろか、無知」という意味になります。
「檮昧」と「蒙昧」
「檮」という、きりかぶをあらわす漢字に何故「おろかなさま」という意味があるのか不思議ですが、「檮」が熟語で使用される例は「檮昧」がほとんどのようなので「昧」の意味が影響しているのかもしれません。
「昧」という字は「夜明け=うすぐらい」から転じて「道理にくらい」という意味ができたようです。
「昧」を使う漢字で似たような意味の熟語に「蒙昧(もうまい)」があります。こちらも「蒙」の字に「道理にくらい」という意味があります。
意味だけ見ると同じように見えますが、「檮昧」は自分がふつつか者である、という意味で謙譲語として使われることが多く、「蒙昧」は自分ではない誰かのことを表現する時に使われることが多いようです。
微妙な違いではありますが、「檮昧」の意味や読み方を是非覚えてくださいね。
最後はこの漢字!「錻力」
「錻力」って何て読むかわかりますか?
なんだか強うそうなイメージがするけど・・・
実は、とある金属の名前です。
おなたの身近にもあるのではないでしょうか。
さあ、一体何と読むのでしょうか?
「錻力」の読み方のヒントは?
- 光沢があり、表面がきれいなのが特徴です。
- 耐食性があります。
- 加工がしやすいです。
- 食品に無害です。
- 金属でありながら紙のように印刷ができます。
さあ、何と読むか分かりましたか?
「錻力」の読み方、正解は……
正解は……
「ブリキ」
です。
ブリキは、薄い鉄板にスズをめっきしたものです。
歴史は非常に古く、紀元前4000年ごろには銅とスズの合金である青銅が作られ、紀元後25年には鉄製品にブリキが施されていました。
ブリキが近代技術として発展し始めたのは、13世紀にボヘミア地方で始まったと言われています。
古代からの使用の理由は、スズの融点が低いため、後述する溶融法で美しい光沢のめっきを容易に施すことができ、それに加えて鉄の弱点である腐食を防ぐのに役立つからです。
現在ブリキは、缶詰の缶、食缶、台所用品、電気部品、玩具などに用いられています。
最後までお読みいただきありがとうございました。