「輜重」の読み方をご存じですか?
「重」は「重機」「重心」などで使われる言葉ですが、「輜」はあまり見かけない漢字ですね。
いったい何と読むのでしょうか?
「輜重」の読み方のヒントはこちら
- ひらがなで書くと「○ちょう」の4文字
- 音読みです
- 主に軍隊で使われる言葉です
以上の3つのヒントから考えてみてください。
「輜重」の読み方、正解は・・・
正解は
「しちょう」
です!
「輜」は「ほろでおおってある荷車」をあらわす漢字で、主に被服を載せる車とされています。「重」はここでは「荷を載せる車」をあらわしています。
「輜重」は「軍隊で前線に輸送・補給する物資の総称」という意味の言葉です。軍隊と関係なく「旅行者の荷物や運搬する車」をあらわすこともあります。
「輜重」から生まれたもの
「輜重」においては、輸送する物資をいかに軽くするか、が重要なポイントとなります。
輜重を特に重視した軍人として、フランスのナポレオンがいますが、彼は軍用食の長期保存のため瓶詰を開発させました。しかし瓶は重く割れやすかったため、19世紀初頭にイギリスが改良しました。それが「缶詰」です。今では一般的に使われている缶詰ですが、明治時代には軍需品扱いで、民間には普及していなかったそうです。
意外なところから今の生活につながっている「輜重」の読み方を是非覚えておいてくださいね。