今日の難読漢字は
「丱角」
「諡号」
「茸る」
の3問です!あなたは正しく読めますか?
目次
難読漢字、1問目は「丱角」!
「丱角」の読み方をご存じですか?
漢字の見た目から「鹿の角」のようにイメージしますが、鹿とは関係ない言葉です。
いったい何と読むのでしょうか?
「丱角」の読み方のヒントはこちら
- ひらがなで書くと「か○かく」の4文字
- 音読みです
- 「丱」の訓読みは「揚巻」「総角」と同じです
以上の3つのヒントから考えてみてください。
「丱角」の読み方、正解は・・・
正解は
「かんかく」
です!
「丱」という漢字は子どもの髪形の一種をあらわす言葉です。「角」はここでは「動物のつの」から転じて「突き出たもの、かどのあるもの」という意味で使われています。
「丱角」は両の角のような髪形をあらわしており、髪の毛を左右に分けて頭の高い位置で結っている子どもの髪形のことです。転じて「おさない」という意味もあります。
「丱角」と「あげまき」
「丱」「揚巻」「総角」はいずれも訓読みで「あげまき」と読み、古代における髪型をあらわしています。埴輪や古代の人物画に出てくるような、髪の毛を左右に分けて耳の横で結っている髪形のことです。こちらは「みずら」とも言い、子どもというよりは男性の髪形とされていることが多いですが、「丱角」の説明にも「あげまき」「みずら」と書いてあります。髪形をあらわす言葉については諸説あり、同じ名前でも、使われていた国によっても異なるようですが、「丱角」は基本的に子どもの髪形と思って間違いないようです。
字のイメージだけでは読みづらい字ですが、「丱角」の読み方を是非覚えておいてくださいね。
難読漢字、2問目は「諡号」!
「諡号」の読み方をご存じですか?
「号」は「記号」「番号」で使われる漢字ですが、「諡」はなかなか見かけない漢字です。
いったい何と読むのでしょうか?
「諡号」の読み方のヒントはこちら
- ひらがなで書くと「○ごう」の3文字
- 音読みです
- 「諡」は訓読みでは「おくりな」と読みます
以上の3つのヒントから考えてみてください。
「諡号」の読み方、正解は・・・
正解は
「しごう」
です!
「諡」は「死後、生前の行いに対してつける名前」のことをあらわしています。「号」はここでは「呼び名、名前」のことをあらわしています。
「諡号」は「生前の偉業をたたえ、死後につけられる称号」をあらわす言葉です。日本で有名な諡号としては、真言宗の開祖である空海につけられた「弘法(こうぼう)大師」が挙げられます。
天皇陛下と「諡号」
「諡号」はその性質の通り、貴人や僧侶に死後贈られる称号であり、天皇陛下であっても存命中は贈られることはありません。例えば元号をもとにした諡号は「明治天皇」「大正天皇」「昭和天皇」がありますが、「平成天皇」「令和天皇」という諡号は2024年5月現在、存在していません。
なお、この「○○天皇」という諡号は「漢風諡号」と呼ばれており、「和風諡号」がつけられていた時代もありました。例えば女性天皇として有名な「持統(じとう)天皇」には「大倭根子天之廣野日女尊(おほやまとねこあめのひろのひめのみこと)」という和風諡号があります。
難しい言葉ですが、実は時々目にしている「諡号」の読み方を是非覚えておいてくださいね。
難読漢字、3問目は「茸る」!
「茸る」の読み方をご存じですか?
「茸」は「椎茸」「松茸」など、きのこをあらわす漢字として使われていますが、「きのこる」と読んでしまうと、冗談だと思われてしまいます。
それでは、いったい何と読むのでしょうか?
「茸る」の読み方のヒントはこちら
- ひらがなで書くと「し○る」の3文字
- 訓読みです
- きのことはあまり関係ありません
以上の3つのヒントから考えてみてください。
「茸る」の読み方、正解は・・・
正解は
「しげる」
です!
「茸」という漢字は「きのこ」という意味以外に「草が生いしげるさま」「シカの古い角が落ちて、そのあとに生えるやわらかい角(ふくろづの)」という意味があり、ここでは「草が生いしげるさま」として使われています。
中国語での「茸」は・・・
ちなみに中国語での「茸」は
- (草や毛などが)密生するさま
- (鹿茸ともいう)シカの幼角で、強壮剤に用いる
という意味であり、「きのこ」という意味があるのは、実は日本だけです。恐らくは漢字の成り立ち(草+耳)から、耳のような形のきのこがたくさん生えている様子を連想したのではないかと言われています。
ちなみに中国語で(食用)きのこは「蘑菇」と表記するそうです。
実はきのことはあまり関係ない「茸る」の読み方を是非覚えておいてくださいね。
さて、難読漢字3問、いかがでしたか?
全問正解できた方も、今回はあまり正解できなかった方も、また難読漢字にチャレンジしてみてくださいね。