今回の難読漢字は「御来迎」「瀕する」「歎く」です。
読めそうでなかなか読めないこれらの漢字。
あなたは全部読むことができますますか?
目次
1問目はこの漢字から!「御来迎」
「御来迎」の読み方をご存じでしょうか?
まさか「ごらいこう」と読んでいませんよね…
「ごらいこう」は「御来光」と書き、山頂などで迎える日の出のことをいいます。
では「御来迎」は何と読むのでしょう。
さて、あなたには正しい読み方がわかりますか?
「御来迎」の読み方のヒントはこちら
- ひらがなで書くと「〇〇〇〇〇」の5文字です
- 「御来光」とほぼ同じ意味でも使われます
- 「御来」は「ごらい」と読んでOK
以上の3つのヒントから考えてみてくださいね。
「御来迎」の読み方!正解は!?
正解は「ごらいごう」です!
「御来迎(ごらいごう)」のそもそもの意味は「来迎」の丁寧語で、臨終の際に菩薩が迎えに来ることをいいます。
また、高い山などで太陽の光を背に受けた際に霧に自分の影が映ってその周りに虹のような光臨が見える現象を、阿弥陀仏の光背にたとえて「御来迎」と呼ぶことも。
さらに、山頂で迎える日の出を「御来光」と同様に「御来迎」という場合もあります。
解釈によっては「御来迎」と「御来光」を同じものとしている辞書もあるようなので、それほど厳密に使い分けなくても良いのかも知れません。
2問目はこの漢字!「瀕する」
「瀕する」の読み方をご存じでしょうか?
「瀕」という字は「瀬戸内海」などの「瀬(せ)」という字に似ていますが、「せする」と読むのは間違い。
「瀕」を「せ」と読むことはできません。
読み方を知れば、あなたもきっと知っている言葉ですよ。
さて、あなたには正しい読み方がわかりますか?
「瀕する」の読み方のヒントはこちら
- ひらがなで書くと「〇〇する」の4文字
- 何かがすぐ近くに迫っている状態
- 「危殆に瀕する」などと使います
以上の3つのヒントから考えてみてくださいね。
「瀕する」の読み方!正解は!?
正解は「ひんする」です!
「瀕する(ひんする)」とは、何かがすぐ近くまで迫っている状態、重大な事態におちいろうとしていること。
「瀕」という字には「せまる、近づく」などの意味があるため、熟語だと「瀕死(ひんし)」は「死にかかっている」という意味です。
また、ヒントの3番に示した「危殆(きたい)に瀕する」は「非常に危険な状態にある」という意味。
「我が国の経済状況は危殆に瀕している」などといいます。
よく使われる慣用句なので、知らなかった方は「瀕する」の読み方と併せえて覚えておいてくださいね。
最後はこの漢字!「歎く」
「歎く」の読み方をご存じでしょうか?
「歎」には「欠」という字が使われていますが、「かく」と読むのは間違いです。
また、「難」にも似ていますが「なんく」と読むこともできません。
滅多に見かけない「歎」という字…
さて、あなたには「歎く」の正しい読み方がわかりますか?
「歎く」の読み方のヒントはこちら
- ひらがなで書くと「〇〇く」の3文字です
- ひどく悲しむこと
- 「財産を失い歎き悲しむ」などと使います
以上の3つのヒントから考えてみてくださいね。
「歎く」の読み方!正解は!?
正解は「なげく」です!
「歎く(なげく)」とは、「ひどく悲しむ、満たされない気持ちにため息をつく」といった意味。
「なげく」には「歎く/嘆く/慟く」の3つの表記があり、一般には「嘆く」と書くことが多いでしょう。
また、「嘆」や「歎」という字には「悲しむ」だけでなく「褒(ほ)めたたえる」という意味もあります。
たとえば「悲歎/悲嘆(ひたん)」の意味は「悲しみなげく」であるのに対して、「歎賞/嘆賞(たんしょう)」は「褒めたたえる」なのです。
同じ漢字が真逆の意味にも使われるのは、とても面白いですね。