漢字読み講座

【今日の難読漢字】「燕」「檬果」「僥倖」「地車」「月次」ってなんて読む?

今日の難解漢字は

「燕」

「檬果」

「僥倖」

「地車」

「月次」

です!

どれもなんとなく読めそうな漢字ばかりですが、

なんと読むか分かりますか?

1つ目の漢字は「燕」です!

「燕」と書いて、なんと読むか分かりますか? なんと(つばめ)以外にも読み方があります! さあ、なんと読むでしょう?

「燕」読み方のヒントは?

ヒントは全体で4文字、「〇〇〇〇」となります。 ある動物の名前です。この動物自体は大変身近ですが、この呼び方は あまり一般的ではないかもしれません。 何か思い当たるものはあるでしょうか?

「燕」読み方のもうひとつのヒントは?

最初の一文字目は「つ」です。 つばめの古い呼び方で、最近ではこの呼び名を元にしたキャラクターを テレビで見かけることも少なくないかもしれません。 これでだいぶ見当がついてきたのではないでしょうか?

「燕」の読み方、正解は・・・

正解は・・・
「つばくろ」
です!

「つばくろ」は「つばめ」の古い呼び方で、他にも「つばくらめ」と呼ばれることもありました。 民家や公共施設の軒先に巣を作ることが多く、これは人が多いところは外敵となるカラスなど に襲われにくいためと言われています。

稲作が盛んな日本においては、昔から稲の害虫を食べる益鳥として大事にされており、 また巣ができた家は栄えるなど、縁起のよい鳥として扱われていました。

東京ヤクルトスワローズのマスコットキャラクターである「つば九郎」も、 この古い呼び方である「つばくろ」が元になっていることは想像に難くないでしょう。 スワロー自体が燕ですからね。

2つ目の漢字は「檬果」です!

「檬果」と書いて、なんと読むか分かりますか?

なんと(れもん)ではないのです!

さあ、なんと読むでしょう?

「檬果」読み方のヒントは?

ヒントは全体で4文字、「〇〇〇〇」となります。

スーパーなどでもよく売られている、ある食べ物の名前です。

ここ数年でかなり人気の高まった食べ物で、そのまま食べたりジュースにするなど、 色んなかたちで目にすることが多いです。

何か思い当たるものはあるでしょうか?

「檬果」読み方のもうひとつのヒントは?

最初の一文字目は「マ」です。

レモンの漢字表記「檸檬」に似ていることから、お気付きの方もいらっしゃると 思いますが、ずばりある果物の名前です。

ただし味や見た目などなど、あまりレモンに似ているとはいえないです。

イメージとしてはトロピカルで南国感のある果物ですね。

最近は国内でも生産され、名産地のものはブランドにもなっています。

これでだいぶ見当がついてきたのではないでしょうか?

「檬果」の読み方、正解は・・・

正解は・・・

「マンゴー」

です!

マンゴーの原産地はインドからインドシナ半島周辺といわれており、強い甘みと独特の食感で とても人気のある果物ですね。

日本では宮崎県で栽培される完熟マンゴーが特に有名です。

生でそのまま食べてもおいしいですが、ジュースやマンゴープリン、マンゴーアイスといった 加工品としても今や大変身近な果物となっていますね。

3つ目の漢字は「僥倖」です!

「僥倖」と書いて、なんと読むか分かりますか?

なんと(じゅうこう)ではないのです!

さあ、なんと読むでしょう?

「僥倖」読み方のヒントは?

ヒントは全体で5文字、「〇〇〇〇〇」となります。

幸という文字から考えられるとおり、幸せに関係する言葉です。

何か思い当たるものはあるでしょうか?

「僥倖」読み方のもうひとつのヒントは?

最初の一文字目は「ぎ」です。

僥も倖も、どちらの漢字も音読みですので、この言葉の読み方がわからなくても 少し知識のある方なら組み合わせで読めてしまうかもしれません。

これでだいぶ見当がついてきたのではないでしょうか?

「僥倖」の読み方、正解は・・・

正解は・・・

「ぎょうこう」

です!

僥倖とは「思いがけず偶然に訪れる幸運」のことを指す言葉です。

僥は願う・求めるという意味、倖は幸せや幸福を意味する漢字なので、単純につなげると 幸せを願う・求める、という意味になりますね。

他に似たような言葉として「物怪の幸い」という思いがけない幸運という意味の言葉もあります。 物怪は、物の怪=もののけ=おばけ・妖怪・幽霊が由来となった言葉で、転じて「思いがけない・不思議・あやしいこと」 といった意味があります。

自分の力でつかみ取った幸せも嬉しいものですが、予想もしてなかった幸せがたまたま訪れる、というのも最高に嬉しいですよね。

4つ目の漢字は「地車」です!

「地車」と書いて、なんと読むか分かりますか?

なんと(ぢぐるま)ではないのです!

さあ、なんと読むでしょう?

「地車」読み方のヒントは?

ヒントは全体で4文字、「〇〇〇〇」となります。

ある地域で盛んなお祭りや、そのお祭りで使用される山車(だし)を指す言葉です。

何か思い当たるものはあるでしょうか?

「地車」読み方のもうひとつのヒントは?

最初の一文字目は「だ」です。

日本では西日本、特に大阪府岸和田市のお祭りが最も有名ですね。

これでだいぶ見当がついてきたのではないでしょうか?

「地車」の読み方、正解は・・・

正解は・・・

「だんじり」

です!

地車(だんじり)は、西日本でのお祭りで使用される山車(だし)を指す言葉の他に、岸和田のだんじり祭そのものを指すこともあります。

「だんじり」は「だんぢり」と表記されることもあり、また漢字の場合も地車以外には楽車・壇尻・台尻・段尻など、たくさんの表記があります。

中でもいちばん有名なのが、300年の歴史と伝統を誇る「岸和田だんじり祭」です。

団扇を手にした大工方と呼ばれる役割の人がだんじりの屋根で華麗に舞いながら、だんじりは綱を力強く曳かれて非常に速いスピードで街中を走ります。

この時にスピードのついただんじりを素早く方向転換する「やりまわし」が非常に圧巻であり、まさにだんじりの醍醐味といえるでしょう。

5つ目の漢字は「月次」です!

「月次」と書いて、なんと読むか分かりますか?

なんと(げつじ)以外にも読み方があります!

さあ、なんと読むでしょう?

「月次」読み方のヒントは?

ヒントは全体で4文字、「〇〇〇〇」となります。

ある名詞で、特別珍しい言葉ではないですね。

何か思い当たるものはあるでしょうか?

「月次」読み方のもうひとつのヒントは?

最初の一文字目は「つ」です。

言葉としては決して褒め言葉ではなく、自分や身内に使う場合には謙遜や自嘲的な意味となります。

平凡でありふれていてつまらないといったような意味です。

これでだいぶ見当がついてきたのではないでしょうか?

「月次」の読み方、正解は・・・

正解は・・・

「つきなみ」

です!

「月次(つきなみ)」は、平凡で新鮮味がない、目新しさもなく陳腐なことを表す言葉です。

「月並」と表記することが多いかと思います。

会社などに勤めていると、定期的に毎月行う会議を月次会議とか月次報告会みたいに言うことがありますね。

この場合は(げつじ)と読みます。

つきなみの語源は、「月並俳句」からきているそうです。

正岡子規による俳句革新運動にて、伝統的な俳句を月並派とか月並調と揶揄したことからきているのだとか。

毎月行われる俳句の会で、毎月毎月代わり映えのない俳句を作り続けていることを指しているのでしょう。

才能のあるものや若者にとっては、創造性や独自性のみえない刺激や驚きがないものはとても退屈なものだったことが伺えます。

年をとってくると、平凡でつまらないものにも面白さがあることに気付けたりしてきたりしますね。

まとめ

最後までお読みいただき、ありがとうございました!

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flower
とにかく本が好きです!