漢字読み講座

【今日の難読漢字】「蕭々」「成吉思汗」「褞袍」「愈々」「委細巨細」ってなんて読む?

今日の難解漢字は

「蕭々」

「成吉思汗」

「褞袍」

「愈々」

「委細巨細」

です!

どれもなんとなく読めそうな漢字ばかりですが、

なんと読むか分かりますか?

1つ目の漢字は「蕭々」です!

「蕭々

これなんて読むかわかりますか?

 

ぱっと見で間違えて読みがちなこの漢字。

 

さあ、あなたは何と読みましたか?

 

「蕭々」読み方のヒント!

 

「蕭々」「しゅくしゅく」と読んでしまった方、多いのでは?

残念ながら不正解です!

 

漢字の印象が「粛々」と似ているので

「しゅくしゅく」と読みたくなりますよね。

 

似たような読み方はするのですが…

 

さて、読めたでしょうか?

 

「蕭々」の読み方、正解は…

 

気になる正解は…

 

 

 

 

「しょうしょう

です!

 

「蕭々」とは、

「ものさびしい様子」を表した言葉です。

 

雨や風の音や、川の流れる水音、秋の虫の鳴き声などが

心を寂しくさせる様子にも使われます。

 

「蕭々として雨が降っている」

「蕭々たる秋の野原」

など、この言葉が使われている場合には、

物悲しさや、孤独感が漂っている様子を思い浮かべるといいですよ!

 

類語には「侘しい」「活気がない」「うらさびしい」などがあります。

自然に対して使われることが多い言葉ですが、

春夏の活気あふれる情景よりも、秋冬の落ち着きある情景が似合います。

 

覚えておけば普段使う言葉ではなくても、

小説などを読んだ時に、詳細な情景を思い浮かべることができます。

しっかり覚えてスマートに読めるようになりましょう!

2つ目の漢字は「成吉思汗」です!

「成吉思汗」と書いて、なんと読むか分かりますか?

なんと(せいきちしかん)ではないのです!

さあ、なんと読むでしょう?

「成吉思汗」読み方のヒントは?

ヒントは全体で6文字、「〇〇〇〇〇〇」となります。

ある料理の名前で、日本では北海道を思い起こす方が多いでしょう。

何か思い当たるものはあるでしょうか?

「成吉思汗」読み方のもうひとつのヒントは?

最初の一文字目は「ジ」です。

ずばり、とある動物の焼肉料理です。

とある、というのは、一般的に食べられている牛や豚や鶏ではない、 それらよりも少し珍しいお肉です。

といってもスーパーなどで売っていることを見かけるのは、それほど珍しくありません。

これでだいぶ見当がついてきたのではないでしょうか?

「成吉思汗」の読み方、正解は・・・

正解は・・・

「ジンギスカン」

です!

ジンギスカンは羊肉(ラムやマトン)を使った焼肉料理で、 北海道の郷土料理というイメージが強いですね。

中央部が山のように大きく盛り上がったジンギスカン鍋を使うのが特徴的で、 羊肉から出たあぶらと野菜が混ざりあって、 他の肉では味わえない独特の風味もまた人気の秘密でしょう。

なぜこのような名前になったかは諸説あるようで、 モンゴルの英雄チンギス・ハーンになぞらえたとか、 実はモンゴルにこういう料理はなく日本生まれの料理であるとか、 なかなか謎の深い料理のようですね。

3つ目の漢字は「褞袍」です!

「褞袍」と書いて、なんと読むか分かりますか?

なんと(うどん)ではないのです!

さあ、なんと読むでしょう?

「褞袍」読み方のヒントは?

ヒントは全体で3文字、「〇〇〇」となります。

ある衣服の名前で、寒い冬の時期には欠かせない!という方も多いですね。

何か思い当たるものはあるでしょうか?

「褞袍」読み方のもうひとつのヒントは?

最初の一文字目は「ど」です。

昔はそのまま「おんぼう」や「わんぼう」とも呼ばれていたそうですが、 今ではこちらの名前を聞くことが多いでしょう。

これでだいぶ見当がついてきたのではないでしょうか?

「褞袍」の読み方、正解は・・・

正解は・・・

「どてら」

です!

褞袍(どてら)は、厚く綿を入れた防寒用の日本式の上着です。

一昔前の受験生は、これを着て日夜勉強に励んでいた…というイメージがありますね。

どてらは「丹前」や「半纏(はんてん)」とも同じだったり、実はちょっと違うものだったりするようで、 なかなかややこしかったりします。

綿入りの丹前=どてら、腰まである長いものが半纏、といった説もあるようですが、 あまり明確・厳格に分けているわけではなさそうです。

寒い冬は、ストーブをつけてどてらを羽織ってこたつに入り、みかんを食べてのんびりと過ごしたいものですね。

4つ目の漢字は「愈々」です!

「愈々」の読み方をご存じですか?

「愈」は「癒」という字に似ているから「ゆゆ」?残念ながらそうではありません。

それでは、何と読むのでしょうか?

「愈々」の読み方のヒントはこちら

  1. ひらがなで書くと「い○○○」の4文字
  2. 「々」は繰り返しの意味なので、同じ言葉が繰り返されます
  3. 日常生活やドラマで聞くことがある言葉です

以上の3つのヒントから考えてみてください。

「愈々」の読み方、正解は・・・


正解は

「いよいよ」

です!

よく使われる副詞ですが、使用例を見ると

  1. 持続的に程度が高まる「雨が愈々激しくなってきた」
  2. 不確定なものが確定的になる「交渉の決裂は愈々明らかになってきた」
  3. 待望していた物事が成立したり実現したりする「愈々決勝戦が始まる」
  4. 重大な事態に至ろうとしている「愈々の時は対応をお願いしたい」

と、様々な意味合いで使われていることがわかります。

「愈」一文字でも「いよいよ」と読むことができます。最初に似ている漢字として紹介した「癒」と同じ「病気が治る」という意味で「愈える(いえる)」という読み方もありますが、その他にも「すぐれている」という意味も持っているため「癒」よりも幅広い意味を持つ漢字になっています。

普段使っていても、どんな漢字を使っているかあまり意識していない言葉ですが「愈々」の読み方、この機会に是非覚えてくださいね。

5つ目の漢字は「委細巨細」です!

「委細巨細」と書いて、なんと読むか分かりますか?

なんと(いさいきょさい)ではないのです!

さあ、なんと読むでしょう?

「委細巨細」読み方のヒントは?

ヒントは全体で4文字、「〇〇〇〇」となります。

ある状態を表す名詞で、日常会話でも度々使われる言葉です。

何か思い当たるものはあるでしょうか?

「委細巨細」読み方のもうひとつのヒントは?

最初の一文字目は「い」です。

あまり良い意味の言葉ではなく、大体のひとは関わりたくないものだと言えるでしょう。

職場や親戚づきあいといったところで発生しがちです。

これでだいぶ見当がついてきたのではないでしょうか?

「委細巨細」の読み方、正解は・・・

正解は・・・

「いざこざ」

です!

委細巨細(いざこざ)とは、人と人とが些細なことで揉めるという意味意味の言葉です。

もめごとやごたごたなどとも言いますね。

ひらがなで「いざこざ」と表記されることが多いかなと思います。

いざこざの語源を調べてみたところ、「いさくさ」という言葉が語源という説があるようですが、いざこざのほうが古くから使われているらしく、どうもはっきりしていないようです。

言葉として分解してみると、「委細」は細かく詳しいという意味で、「詳細」とだいぶ近い言葉のようです。

「巨細」は「こさい」と読み、大きいことと小さいことという意味の他に、細かく詳しいこと、という意味もあるようです。

これは「委細」と同じ意味であることから、「委細巨細」は同じような意味の言葉を重ねた言葉と言えます。

当て字的であることも否定できませんが、しょうもない小さなこと(で起きた揉め事)、なのかなと想像できますね。

まとめ

最後までお読みいただき、ありがとうございました!

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とにかく本が好きです!