漢字読み講座

「濤声」「扨置き」「些とも」これら3つの漢字の読み方がわかりますか?

今回は「濤声」「扨置き」「些とも」です。

見たことはあるのに、なかなか読めないこれらの漢字。

あなたは全部読めますか?

1問目はこの漢字から!「濤声」

「濤声」の読み方をご存じですか?

「声」は「こえ」や「せい」と読みますが「濤」の字はあまり見かけませんね。

どのように読むのでしょうか?

「濤声」の読み方のヒントはこちら

  1. ひらがなで書くと「と○○○」の4文字
  2. 音読みです
  3. 「濤」の字は「涛」とも書き「怒涛」という言葉が使われることがあります

以上の3つのヒントから考えてみてください。

「濤声」の読み方、正解は・・・


正解は

「とうせい」

です!

「濤」は波や大きな波のことをあらわしており「濤声」は波の音という意味になります。さざ波というよりは大きめの波をイメージさせる言葉です。

ヒントで出した「怒涛(怒濤・どとう)」は「激しく打ち寄せる大波」を表現しています。

「濤声」は力強さを感じる表現のためか、楽曲や絵画のタイトルとしても使われることがあります。特に有名なのは、日本画家として有名な東山魁夷(ひがしやまかいい)氏の作品です。

仏教の一派である「律宗(りっしゅう)」の総本山である奈良の「唐招提寺(とうしょうだいじ)」御影堂には、東山魁夷氏作の障壁画が68面にわたって飾られています。その中でも代表的な作品が山を描いた「山雲」と海を描いた「濤声」です。合わせて「山雲濤声」と呼ばれることもあります。

「濤声」の読み方、是非覚えてくださいね。

2問目はこの漢字!「扨置き」

「扨置き

これ、何と読むかわかりますか?

 

「こんな言葉馴染みがないよ!」と思うかもしれませんが、

きっとあなたも見聞きしたことがある言葉です!

 

さあ、あなたは何と読みましたか?

 

「扨置き」読み方のヒント!

 

「扨置き」は、日常の会話やメールなどでも使う言葉なんです。

文章の冒頭に使われることが多いのですが……

 

ただしこの漢字を使うことはほとんどなく、

大体の場合はひらがなで書かれます。

もちろん「もろおき」「はおき」などではありません!

 

さて、あなたは何と読みましたか?

 

「扨置き」の読み方、正解は…

気になる正解は…

 

 

 

 

「さておき

です!

 

「扨置き」は、

「話題を転換するときに使う接続詞」です!

 

「それはそうとして」「それはともかく」という意味で使われるので、

日常会話などでもよく耳にする言葉ですよね。

特に「それは扨置き、本題ですが〜〜」「冗談は扨置き……」と

話題を軌道修正する時によく使われます。

 

ただし、前述した通り漢字で書かれることがほとんどありません。

「扨」は漢字検定1級相当の漢字なので、

文章で使う際はひらがなで書くのをオススメします。

 

それは扨置き、覚えておいて損のない漢字です。

これを機にスマートに読めるようになりましょう!

 

最後はこの漢字!「些とも」

「些とも」の読み方をご存じでしょうか?

「些か」と書いて「いささか」と読みますが、「いささとも」と読むのは間違いです。

では一体なんと読めばよいのか?

さて、あなたには正しい読み方がわかりますか?

「些とも」の読み方のヒントはこちら

  1. ひらがなで書くと「〇〇とも」の4文字です
  2. 2文字目は小さな「っ」です
  3. 「ほんの少しも」といった意味で使います

以上の3つのヒントから考えてみてくださいね。

「些とも」の読み方の読み方!正解は!?

正解は「ちっとも」です!

「些とも(ちっとも)」とは「ほんの少しも」「全く」といった意味で、「些とも~ない」のように、後に打消しの語を伴って使います。

「些」という字は「いささか」「わずか」「少し」といった意味をもつため、「些とも」は「ほんの少しも」といった意味になるのですね。

「些とも」は、一般にはひらがなで表記することがほとんどなので、漢字は知らなかった方が多いでしょう。

この機会にぜひ覚えておいてくださいね。

ABOUT ME
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ライターの眠兎(みんと)と申します。 ひょんな思い付きから漢字検定2級を取得し、それ以来漢字の魅力に取りつかれてしまいました。 まだまだ知らない漢字がたくさんある私ですが、記事を書きながら楽しく勉強していきたいと思っています!