漢字読み講座

「顋門」「八方」「蕃瓜樹」これら3つの難読漢字が読めたら漢字マスター!

今回の難読漢字は「顋門」「八方」「蕃瓜樹」です。

読めそうでなかなか読めないこれらの漢字。

あなたは全部読むことができますますか?

1問目はこの漢字から!「顋門」

今回の難読漢字クイズは「顋門」です!

誰でも縁のあるものですが、読める人は少ないでしょう。

早速ヒントを見てみましょう。

「顋門」の読み方のヒントは?

1.「顋門」をひらがなにすると4文字になります。

2.熱中症かな? と思ったら「顋門」の部分を冷やしましょう!

3.「顋門」は、別名「泉門」「おどり」「おどりこ」といいます。

3.『まだひよめきも堅まらぬ態(ざま)をして』歌舞伎「御摂勧進帳」より引用

正解は…

正解は「ひよめき」でした!

「顋門」とは、幼児の頭蓋骨がまだ接合していない部分です。

まだ骨がしっかり接合していないのでやわらかく、脳脊髄液が循環するのに合わせて「ひよひよ」と動きます。

「ひよひよ」だから「ひよめき」、ちょっと可愛いですね。

人間の「顋門」は、成長すると閉じて無くなります。

動物の場合、猿の赤ちゃんには「顋門」があり、犬や猫は生まれた時点で閉じている事が多いです(チワワだけは別)。

「顋」は「思」と「頁」の組み合わせ。音読みは「サイ」、訓読みは「あぎと」「あご」「えら」、漢検1級18画の漢字です。

昔の文学作品では「顎(あご)」の意味で「顋(あご)」と書かれている事が多いです。

また、魚のアゴハゼは「顋沙魚」と書きます!

2問目はこの漢字!「八方」

「八方」って何て読むかわかりますか?

(はっぽう)とも読みますが、今回はもう一つの読み方を答えてください。

 

「あらゆる方向」という意味で使われる漢字です。

 

「八面」と書いても、同じ読み方をしますよ!

 

さあ、一体何と読むのでしょうか?

 

「八方」の読み方のヒントは?

ひらがなで書くと2文字です。「〇〇」

四方と書いて(よも)と読みます。

四方八方だと、(よも〇〇)です。

 

さあ、何と読むか分かりましたか?

「八方」の読み方、正解は……

正解は……

 

「やも」

 

です。

 

「八重」(やえ)や「八百屋」(やおや)などは「八」を(や)と読みますよね。

 

「八方」(やも)の意味は、八つの方向のことです。

四方の場合は「東・西・南・北」を表しています。

この四つの方角に「北東・北西・南東・南西」を加えたものが八方です。

 

「八方美人」(はっぽうびじん)の「八方」はどの方角から見てもという意味になります。

つまり、どの方向から見ても美しい人という意味です。

 

しかし、これが転じて誰からも好かれるために愛想よく振舞っている人という意味の言葉になりました。

「八方塞がり」も、どの方角にも逃げ道がないことを表しています。

 

最後までお読みいただきありがとうございました。

 

最後はこの漢字!「蕃瓜樹」

「蕃瓜樹」の読み方をご存じでしょうか?

「ばんかじゅ」と読むこともできますが、それ以外でお答えくださいね。

みんなよく知っている、南国産の果物の名前ですよ。

さて、あなたには正しい読み方がわかりますか?

「蕃瓜樹」の読み方のヒントはこちら

  1. ひらがなで書くと「〇〇〇〇」の4文字です
  2. 通常はカタカナで書きます
  3. 熟すとオレンジ色の果肉で小さな種が詰まっています

以上の3つのヒントから考えてみてくださいね。

「蕃瓜樹」の読み方!正解は!?

正解は「パパイヤ」または「パパイア」です!

「蕃瓜樹(パパイヤ)」とは、パパイヤ科の常緑高木、またはその果実のこと。

「ばんかじゅ」という読み方はパパイヤの別名になります。

パパイヤの原産地は南米で、16世紀の初めにスペインの探検家が発見して世界に広まりました。

18世紀に日本へ入って来てからは沖縄や鹿児島などでも栽培されています。

実が熟すとオレンジ色になって甘みが出てきますが、熟す前の青パパイヤも炒め物やサラダなどに使われます。

熟したパパイヤにはビタミンCやミネラル、リコピンが豊富に含まれ、青パパイヤには消化酵素であるパパインが含まれているので、胃もたれ解消に効果的です。

ABOUT ME
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ライターの眠兎(みんと)と申します。 ひょんな思い付きから漢字検定2級を取得し、それ以来漢字の魅力に取りつかれてしまいました。 まだまだ知らない漢字がたくさんある私ですが、記事を書きながら楽しく勉強していきたいと思っています!