漢字読み講座

【今日の難読漢字】「恍ける」「雁擬」「拘う」「箴め」「焼鱈」ってなんて読む?

今日の難解漢字は

「恍ける」

「雁擬」

「拘う」

「箴め」

「焼鱈」

です!

どれもなんとなく読めそうな漢字ばかりですが、

なんと読むか分かりますか?

1つ目の漢字は「恍ける」です!

「恍ける

これなんて読むかわかりますか?

 

簡単に読めそうなのに、実は読み間違いが多いこの漢字。

 

さあ、あなたは何と読みましたか?

 

「恍ける」読み方のヒント!

 

「恍ける」は、普段からよく聞く言葉の漢字です!

 

漢字の印象から「ほうける」や「こうける」と読みがちですが、不正解!

実際には、お調子者キャラの人にぴったりな言葉なのですが…

 

さて、読めたでしょうか?

 

「恍ける」の読み方、正解は…

 

気になる正解は…

 

 

 

 

「とぼける

です!

 

「恍ける」とは、

「わざと知らないふりをしたり、ふざけた行動をしたりすること」です。

 

お調子者キャラの人に

「とぼけるなよ〜!!」なんて言うことがありますよね。

その言葉の漢字が「恍ける」なのです!

 

また、意味が転じて

「どことなく間抜けな表情や言動」のことにも使われます。

 

「恍けた顔をされて、話す気がなくなってしまった」

と言うように使います。

 

ちなみに「とぼける」は「惚ける」とも書くことができるため、

「ほうける」と読み間違えてしまった方は、この漢字のイメージがあったのかも。

 

曖昧に覚えてしまわずに、しっかりと漢字と読み方を覚えるのが大事です!

「恍ける」は特に読み間違いが多いので、

しっかり覚えてスマートに読めるようになりましょう!

2つ目の漢字は「雁擬」です!

「雁擬」と書いて、なんと読むか分かりますか?

なんと(かりぎ)ではないのです!

さあ、なんと読むでしょう?

「雁擬」読み方のヒントは?

ヒントは全体で5文字、「〇〇〇〇〇」となります。

ある食材の名前で、特に寒い季節はこれを煮た料理がなんとありがたいことか・・・。

何か思い当たるものはあるでしょうか?

「雁擬」読み方のもうひとつのヒントは?

最初の一文字目は「が」です。

元々は精進料理で、とある肉の味や食感に似せて作ったことから、 この名前が付けられたそうです。

これでだいぶ見当がついてきたのではないでしょうか?

「雁擬」の読み方、正解は・・・

正解は・・・

「がんもどき」

です!

がんもどきは、おでんに欠かせない豆腐から作る食材で、潰した豆腐とにんじんやひじきなどを混ぜて油で揚げたものです。

特におでん界では「がんも」の愛称で親しまれていますね。

肉が食べられない精進料理において、鳥の雁(がん)に似せて作られたためこの名前が付けられたそうですが、 この名前の由来については諸説あるようです。

関西方面ではがんもどきよりも飛竜頭(ひりゅうず)と呼ばれることが多いようですが、こちらは ポルトガルのフィリョースが語源といわれてるそうです。

なぜ地域によって別の呼び方がされるのかはよく分かっていないそうで、意外と謎の多い食材ですね。

3つ目の漢字は「拘う」です!

「拘う」の読み方をご存じでしょうか?

「拘える」と書いて「とらえる」と読めますが、「とらう」ではありません。

日常的にあまり使わない言い回しなので、かなり難問ですよ。

さて、あなたには正しい読み方がわかりますか?

「拘う」の読み方のヒントはこちら

  1. ひらがなで書くと「〇〇〇〇う」の5文字です
  2. つまらないことに関わりを持つこと
  3. 「そんな人に拘う必要はない」などと使います

以上の3つのヒントから考えてみてくださいね。

「拘う」の読み方!正解は!?

正解は「かかずらう」です!

「拘(かかずら)う」とは、面倒なことやつまらないことに関わりを持つこと。

「拘らう」と書く場合もあり、読み方は同じです。

「拘」という字は「自由を奪う」「とらえる」といった意味を持ちます。

「拘」を使った熟語には「拘束(こうそく)」や「拘留(こうりゅう)」などがあり、これらの熟語の方が聞き覚えがあるかもしれません。

「拘(かかずら)う」は余り耳にしない言い方ですが、この機会にぜひ覚えておいてくださいね。

4つ目の漢字は「箴め」です!

あなたは「箴め」を何と読みますか?

相手のためを思ってすることです。

でも、された方はちょっと嫌…かもしれません。

「箴め」の読み方のヒントは?

1.「箴め」をひらがなにすると4文字になります。

2.「箴め」の類義語には「警告」「懲罰」「御法度」などがあります。

3.『北鳴四郎が云った言葉が箴をなして、』海野十三「雷」より引用

正解は…

正解は「いましめ」でした!

前もって注意すること、懲らしめることですね。

一般的には「戒め」「誡め」と書かれることが多いでしょう。

あまり使われませんが「縛め」「警め」でも正解です。

今回の難読漢字「箴」には、縫い針、鍼治療に使う医療用の鍼「箴石(しんせき)」という意味もありますよ!

「箴」の音読みは「シン」、訓読みは「箴(はり)」「箴め(いましめ)」「箴(いしばり)」、漢検1級15画の漢字です。

「箴」を用いる日本語

規箴(きしん):守るべき規範、それをもって箴めること

四箴(ししん):増長しない・欲望を野放しにしない・要求し過ぎない・楽しみを追い過ぎない。以上、人として守るべき4つの箴め

箴言(しんげん)旧約聖書の一書

箴言集(しんげんしゅう):フランスのラ・ロシュフーコーの格言集、聖書の箴言とは別ものなので注意!

5つ目の漢字は「焼鱈」です!

「焼鱈」の読み方をご存じでしょうか?

そのまま素直に読めば「やきたら」ですが、もちろん間違いです。

と言われても「他にどんな読み方があるの?」と思う方も多いでしょう。

さて、あなたには正しい読み方がわかりますか?

「焼鱈」の読み方のヒントはこちら

  1. ひらがなで書くと「〇〇〇〇〇〇」の6文字です
  2. 一般にはカタカナで書きます
  3. 屋外でお肉を焼いてみんなでワイワイ

以上の3つのヒントから考えてみてくださいね。

「焼鱈」の読み方!正解は!?

正解は「バーベキュー」です!

漢字だけを見ると、どうしても焼き魚しかイメージできませんね。

バーベキューでは普通はお肉を焼くのに、なぜ魚の「鱈(たら)」という字が使われているのでしょうか?

一説にはバーベキューという発音を聞いた時に「bake(焼く) cod(鱈)」と聞こえたからだとも言われています。

日本ではスライス肉やウインナー、野菜などを焼きますが、アメリカでは牛の肉を丸焼きにしたものをバーベキューと呼びます。

まとめ

最後までお読みいただき、ありがとうございました!

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とにかく本が好きです!