今日の難読漢字は
「噬斉」
「跼る」
「馨しい」
です!
あなたは正しく読めますか?
最初の難読漢字は「噬斉」!
「噬斉」は、「噬」の漢字が難しいですよね。
それもそのはず。「噬」は漢字検定でいうと1級相当の漢字。
ヒントは「◯いせい」!
丸に入るひらがなを考えてみましょう。
さて、あなたは何と読みましたか?
「噬斉」の読み方、正解は…
気になる正解は…
「ぜいせい」
です!
「噬斉」は、
「取り返しのつかないことを後悔する」という意味の言葉です!
「噬」は、音読みで「ゼイ」や「セイ」と読みます。
訓読みだと「か-む」。「かむ」や「かみつく」という意味なのです。
それに対し「斉」は略字で、元の漢字は「臍」。
これは訓読みでは「ほぞ」と読み、へそのことを指します。
みなさんは「ほぞをかむ」という表現を聞いたことはありませんか?
「臍を噬む」と書くのですが、おへそを自分で噛もうとしても及ばないことから
「取り返しがつかないことを後悔するたとえ」になっているんです。
この例えを熟語にしたのが、今回の漢字「噬斉」です!
書くのは難しい漢字ですが、意味がわかれば読むことはできるはず。
これを機にスマートに読めるようになりましょう!
次の難読漢字は「跼る」!
「跼る」は、人間のとある体勢のことを表した言葉。
古い言葉が語源なので、あまり聞き慣れないかもしれません……。
ヒントは「せ〇〇〇る」!
なんと漢字1つに対し4文字もの音が当てられているんです。
さて、あなたは何と読みましたか?
「跼る」の読み方、正解は…
気になる正解は…
「せぐくまる」
です!
「跼る」は、
「からだを前へかがめて背を丸くした体制」「かがまる」という意味の言葉です!
たとえば、ひどく寒い日に、体をグーっと前にかがめて寒さを堪えることはありませんか?
そんな時に使うのが「跼る」です。
「布団に入って跼る」や、「お腹が痛くて跼る」なんて表現もできます。
こう考えると、意外に汎用性の高い言葉ですよね。
実は芥川龍之介の作品『芋粥』のなかにも
「唯でさえ猫背なのを、一層寒空の下に跼って」という一節が登場するんですよ!
体を丸めながら冬道を歩く情景が表現されていますよね。
文豪も使う言葉「跼る」。
知っておけば読み間違える心配なし!
これを機にスマートに読めるようになりましょう!
最後の難読漢字は「馨しい」!
「馨しい」は、同じ意味・読み方で別の漢字があるんです。
それが「芳しい」!
もう答えが分かりましたよね!
さて、あなたは何と読みましたか?
「馨しい」の読み方、正解は…
気になる正解は…
「かんばしい」
です!
「馨しい」は、
「においが良い」「こうばしい」という意味の言葉です!
ヒントでも出した「芳しい」も、同じ意味を持っていて、
「花の匂いが馨しい」
「食卓の馨しい香りでお腹が減ってくる」のように使われます。
日常会話では、別の意味合いで使うことも。
それが「好ましいものやりっぱなものと認められる」という意味です。
多くの場合は打ち消しの言葉として使われていて
「今月の営業成績が馨しくない」といったように使われます。
この表現はかなりさまざまなところで使われており、
テレビや新聞などでも見聞きするので、覚えておくと良いですよ。
一般的には「芳しい」が使われますが、「馨しい」も読めて損はありません。
これを機にスマートに読めるようになりましょう!
どの漢字も、覚えておけば使いこなせます。
ぜひ正しい読み方を覚えてくださいね!