今回の難読漢字は「凋む」「懶惰」「悃願」です。
読めそうでなかなか読めないこれらの漢字。
あなたは全部読むことができますますか?
目次
1問目はこの漢字から!「凋む」
「凋む」と書いて、なんと読むか分かりますか?
もちろん(しゅうむ)とは読みません。
同じ意味と読み方の漢字で「萎む」があります。
頭に浮かぶイメージで合っていると思います。
さて、「凋む」と書いてなんと読むでしょうか?
「凋む」読み方のヒントは?
「凋む」とは、
- 花などがしおれていく
- 膨らんでいたものが縮む
- 期待が大きくなっていたのに勢いを失って小さくなる
という意味で使われています。
「花が凋む」と、鑑賞用としては終わってしまうので、売り物にはなりません。
「風船が凋む」と、風船としての役目は終わってしまうので、なんだか心まで凋んでしまいます。
ちょっとした挫折で「夢への期待が凋む」と、そのまま夢を諦めがち。
本当に叶えたい夢ならば、何度でもチャレンジするといいと思いますよ!
ざっくりいえば、張っていたものが小さくなることです。
さて、「凋む」の読み方はわかりましたでしょうか?
「凋む」の読み方、正解は・・・
正解は・・・
「しぼむ」
です!
ぜひ、覚えておきましょう。
2問目はこの漢字!「懶惰」
「懶惰」の読み方をご存じでしょうか?
「懶」という字は「瀬戸内海」の「瀬(せ)」によく似ていますが、「惰性」の「惰(だ)」と合わせて「せだ」と読むのは間違いですよ。
さて、あなたには正しい読み方がわかりますか?
「懶惰」の読み方のヒントはこちら
- ひらがなで書くと「〇〇〇」の3文字です
- 3文字目は「だ」と読んでOK
- 「懶惰な日々をおくる」などと使います
以上の3つのヒントから考えてみてくださいね。
「懶惰」の読み方!正解は!?
正解は「らんだ」です!
「らいだ」と読む場合もありますが誤読が定着した読み方で、正しくは「らんだ」になります。
「懶惰(らんだ)」の意味は、面倒くさがって怠けることや、だらしなくものぐさなさま。
「懶」も「惰」も、それぞれに「なまける、おこたる」という意味があり、「懶惰」は同じ意味の字を重ねることでより強調した熟語です。
また、「懶惰」の類義語としては「怠慢」「怠惰」「ぐうたら」「無精」「ものぐさ」などがあります。
最後はこの漢字!「悃願」
「悃願」を何と読みますか?
誰もが一度は経験することかもしれません。
早速ヒントを見てみましょう!
「悃願」の読み方のヒントは?
1.「悃願」をひらがなにすると、4文字になります。
2.「悃願」の類義語には「懇請」「嘆願」「哀訴」などがあります。
3.「悃願」をドイツ語にすると「Bitte」、アイルランド語では「iontaoibh」になります。
4.『春子さんが穏便の処置を悃願しているところへ、』佐々木邦「嫁取婿取」より引用
正解は…
正解は「こんがん」でした!
「悃願」とは、心からお願いすること、熱心に頼むことです。
現代は「懇願」と書くのが一般的ですね。
「要求、徴用(ちょうよう)、接収」が持つ強制的なニュアンスに対し、「懇願」には頼みごと・お願いごとのニュアンスがあります。
「悃」の音読みは「コン」、訓読みは「まこと、まごころ」、漢検1級、10画の漢字です。ねんごろという意味もあります。
「悃」を使う熟語は以下の通りです。基本的にポジティブなイメージの言葉ばかりですよ。
悃懇(こんこん):心がこもっていて親切な様子、ねんごろ
愚悃(ぐこん):愚かで誠実であること、自分圧誠意を謙遜して言う言葉
悃誠(こんせい):偽ったり飾ったりしていない真心