今回は「愆ち」「蠢動」「計える」です。
見たことはあるのに、なかなか読めないこれらの漢字。
あなたは全部読めますか?
目次
1問目はこの漢字から!「愆ち」
「愆ち」を何と読みますか?
似ている漢字はたくさんありますが…
読めたら漢字マスター!
「愆ち」の読み方のヒントは?
1.「愆ち」をひらがなにすると「〇〇〇ち」です。
2.「愆ち」の対義語には「故意」「作為的」「意図的」などがあります。
3.『君は約束の日に期を愆らずに来てくれた。』アンリ・ド・レニエ「復讐」より引用
4.「誰にだって愆ちはあるさ!」のように使います。
正解は…
正解は「あやまち」でした!
「愆ち」とは、間違いや失敗、犯してしまった罪や過失、不倫や不義、負傷などを意味します。
生きていれば誰にだって「愆ち」はあるものです!
一般的には「過ち」または「誤ち」と書きますね。
「過ち」と書く場合は、規範や道徳といった大きな意味の間違いに用いられることが多いです。
「誤ち」と書く場合は、計算や作業工程、物事の手順といったプロセスの間違いに用いられます。
「愆」の音読みは「ケン」、訓読みは「愆ち(あやまち)」、漢検1級13画の漢字です。
「愆」を使った日本語
悔愆(かいけん):自分の「愆ち」を残念に思ったり反省すること
愆期(けんき):時期を間違える、期限を守らないこと
愆陽(けんよう):冬でも暖かいこと、季節の気候が狂うこと
2問目はこの漢字!「蠢動」
「蠢動」
これ、何と読むかわかりますか?
なんだか難しい漢字が使われていて、
馴染みがない見た目ですよね……。
さあ、あなたは何と読みましたか?
「蠢動」読み方のヒント!
「蠢動」は、漢字の見た目が意味を表している漢字。
読み方としては、漢字の中にある「春」という文字に注目しましょう。
「春」を音読みで読むと……?
さて、あなたは何と読みましたか?
「蠢動」の読み方、正解は…
気になる正解は…
「しゅんどう」
です!
「蠢動」は、
「虫などがうごめくこと」または「何かがもぞもぞと動く様子」という意味の言葉です!
実は「うごめく」を漢字で書くと「蠢く」。
また春の下に虫が2つ書かれていることからも、意味がよく現れていますよね。
さらに「蠢動」には、本来の意味が転じた意味もあります。
それが「つまらないものや力のないものなどが騒ぎ動くこと」という意味。
「反対勢力の蠢動が甚だしい」
「不平分子の蠢動を抑えるために情報を公表した」
などと、比較的ネガティブな意味で使われます。
政治や勢力争いが絡む堅い会話で使われるため、
普段は使われないかも?
とは言っても、新聞や小説などでは時折見かける「蠢動」。
これを機にスマートに読めるようになりましょう!
最後はこの漢字!「計える」
「計える」の読み方をご存じでしょうか?
「計る」は「はかる」と読みますが「はかえる」ではありません。
小学校低学年で習う超基本の漢字でも、読み方が違うと難読漢字になる良い例ですね。
さて、一体何と読めばよいのか…
あなたには正しい読み方がわかりますか?
「計える」の読み方のヒントはこちら
- ひらがなで書くと「〇〇える」の4文字
- 数や量がどれほどあるかや、その出入りを調べること
- 「お札を計える」「人数を計える」などと使います
以上の3つのヒントから考えてみてくださいね。
「計える」の読み方!正解は?
正解は「かぞえる」です!
「計える(かぞえる)」は一般には「数える」と書くことがほとんどなので、ちょっと読みにくいですね。
両者はほとんど同じ意味で使われますが「数える」が単に数を確認する意味であるのに対して、「計える」の方はより詳細なデータとしてカウントする際に使われる場合が多いようです。
ちなみに「かぞえる」と読める漢字には「数える」「計える」「算える」「 數える」の4種がありますよ。
この機会に覚えておいてくださいね。