漢字読み講座

「懣える」「正鵠」「十八成浜」これらの読み方は?【難読漢字に挑戦!】

今回のお題は「懣える」「正鵠」「十八成浜」です。

どこかで見たような気もするけどなかなか難しい…

あなたには全て読むことができますか?

1問目はこの漢字から!「懣える」

「懣える」を何と読みますか?

さんずいに「葱」ですよ。

読めたらすごい!

「懣える」の読み方のヒントは?

1.「懣える」をひらがなにすると「〇〇える」になります。

2.「懣える」の類義語には「物狂おしい」「懊悩」「喜悦」などがあります。

3.「麻酔が切れたので、痛みで朝まで懣える」、のように使います。

4.「懣える」を英語にすると「suffer」、ドイツ語では「sich quälen」です。

正解は…

正解は「もだえる」でした!

「懣える」とは、苦痛などで体をよじること、思い煩い苦しむことです。

一般的には「悶える」と書きますね!

「懣」の音読みは「マン・ボン・モン・バン」、訓読みは「懣える(もだえる)」、漢検1級18画の漢字です。

「懣」を使った日本語

憤懣焦燥(ふんまんしょうそう):苛立ち、怒って焦ること。

憂懣(ゆうもん):心配して心を痛めること。憂いて懣えること。

憊懣(はいまん・はいもん):疲れて気持ちが晴れないこと。

憤懣遣る方無い(ふんまんやるかたない):例えようもなく立腹してどうしようもないさま。腹立たしい心持ち。

「ふんまんやるかたなし」は、「忿懣遣る方無し」と書いても正解ですが、「まん」を「満」と書くことはないので注意が必要です。

2問目はこの漢字!「正鵠」

「正鵠

これ、何と読むかわかりますか?

 

「何かの鳥の名前?」と思う方がいるかも。

実際の答えはどうなのでしょうか。

 

さあ、あなたは何と読みましたか?

 

「正鵠」読み方のヒント!

 

「正鵠」は、よく「せいこう」と読まれがち。

現在は「せいこう」と打っても変換されますが、実はこれ間違いなんです。

 

正解にかなり近いのですが、最後の一文字だけ違います!

 

さて、あなたは何と読みましたか?

 

「正鵠」の読み方、正解は…

気になる正解は…

 

 

 

 

「せいこく

です!

 

「正鵠」は、

「話の要点」や「相手の急所となる部分」という意味の言葉です!

 

もともと「正」にも「鵠」にも、

弓矢の的の中心にある黒い点を表すのだとか。

 

その黒い点は的の中の要点であることから、

「正鵠」が「急所」「要点」という意味になったそうです。

 

例文としては

「あなたの話は正鵠を得ないからわかりにくい」

「正鵠な批判を聞いてしまい耳がいたい」

などと使いますよ。

 

比較的古風な言葉なので、使う場面は限られるかも。

その分、知っていると一気に知的な印象になります。

手紙やスピーチなどで使うタイミングがあれば、使ってみましょう!

 

知っているとちょっと賢く見える漢字「正鵠」」。

これを機にスマートに読めるようになりましょう!

 

最後はこの漢字!「十八成浜」

難読地名のクイズです!

「十八成浜」・・・

「じゅうはちなりはま」ではひねりがないから、正解じゃないだろうと予想した人・・・その通りです!

「十八番」と書いて「おはこ」と読むことから連想して「おはこなりはま」かも?と思ったあなた・・・残念、これも違うんです。

何と読む地名なのか、さっそく見ていきましょう。

「十八成浜」の読み方のヒントは・・・?

それではヒントです。

「十八成浜」は、宮城県気仙沼市にある地名です。

長さ200m・幅30mの砂浜が続く海岸線で、この砂浜は「鳴り砂」で有名なんですよ。

「鳴り砂」とは、踏んだ時に音が鳴る砂浜の事で、この十八成浜は国の天然記念物に指定されているんだとか!

そして何を隠そうこの「十八成浜」という地名の読み方、この鳴り砂が大いに関係しているというから驚きです。

砂を踏んだ時の「キュキュ」という音がヒントですよ!

「十八成浜」の読み方の答えは・・・

正解は、「くぐなりはま」でした!

鳴り砂を踏んだ時の音が「キュッキュ」「クック」と聞こえることから、数字の「九九」、つまり九+九=十八で「くぐ」と読むようになったという訳なんです。

なんだかダジャレみたいでユニークですね。

最後までお付き合いいただきありがとうございました!

ABOUT ME
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ライターの眠兎(みんと)と申します。 ひょんな思い付きから漢字検定2級を取得し、それ以来漢字の魅力に取りつかれてしまいました。 まだまだ知らない漢字がたくさんある私ですが、記事を書きながら楽しく勉強していきたいと思っています!