今回は「可惜」「狂れる」「池魚之殃」です。
見たことはあるのに、なかなか読めないこれらの漢字。
あなたは全部読めますか?
目次
1問目はこの漢字から!「可惜」
「可惜」の読み方をご存じでしょうか?
そのまま読むと「かせき」ですが、もちろん間違いです。
日常的に使う言葉ではないので、かなりの難問だといえるでしょう。
さて、あなたには正しい読み方がわかりますか?
「可惜」の読み方のヒントはこちら
- ひらがなで書くと「〇〇〇」の3文字
- 「惜しくも」「残念にも」という意味
- 「可惜命を無駄にするものではない」などと使います
「可惜」の読み方!正解は!?
正解は「あたら」です!
日常では余り耳にしない言葉ですが、小説などで時おり出てくる言葉です。
「可惜(あたら)」はヒントでも示したように「惜しい」ことや「残念にも」といった意味で使われます。
以下は「可惜」を使った例文です。
- せっかく先生に出会えたのに、可惜チャンスを逃してしまった
- 将来を見据えて、可惜短い青春を無駄にしないことだ
また、可惜を使った熟語には以下のようなものがあります。
- 可惜夜(あたらよ):開けてしまうのが惜しい夜
- 可惜身命(あたらしんみょう):体や命を大切にすること
2問目はこの漢字!「狂れる」
「狂れる」の読み方をご存じですか?
「狂」という漢字は「狂う」という送り仮名を使うことがありますが、読み方が異なります。
いったい何と読むのでしょうか?
「狂れる」の読み方のヒントはこちら
- ひらがなで書くと「○れる」の3文字
- 訓読みです
- 「気が狂れる」という使い方をすることがあります
以上の3つのヒントから考えてみてください。
「狂れる」の読み方、正解は・・・
正解は
「ふれる」
です!
常軌を逸するという意味です。
「狂」という漢字には「熱中する」「おどける」のような意味もありますが「狂れる」と書いた場合は「狂う」と同じ意味になります。
「気が狂れる」の場合は「精神状態が普通ではなくなる」「気の迷いが起こる」という意味で使われます。
「狂れる」と「触れる」
「気がふれる」という言い方には「気が触れる」という表記方法もあります。
ただ「触」という漢字にはそういう意味あいはありません。元々「狂れる」と書いていたものを、同じ発音だから「触れる」も使うようになったのかもしれません。
ちなみに「気が触れる」から「が」を取った「気触れる」という言葉がありますが、読み方も意味もまったく違ったものになります。興味のある人は調べてみると面白いですよ。
あまり気の迷いは起こしたくないものですが「狂れる」の読み方は是非覚えておいてくださいね。
最後はこの漢字!「池魚之殃」
「池魚之殃」を何と読みますか?
使ってみたい4文字熟語です。
早速ヒントを見てみましょう!
「池魚之殃」の読み方のヒントは?
1.「池魚之殃」をひらがなにすると、「〇〇ょ〇〇〇〇〇」になります。
2.「お気の毒に…まさに池魚之殃でしたね!」のように使います。
3.「池魚之殃」に似ている四文字熟語には、「天変地異」「青天霹靂」「疾風勁草」などがあります。
正解は…
正解は「ちぎょのわざわい」でした!
「池魚之殃」とは、思いもよらない災難に巻き込まれること、巻き添えになること、とばっちりを食うことです。
生きていれば誰しも、一度や二度は不可抗力でひどい目に合うことがあるはずです。
そんなときにはぜひ「池魚之殃」と呟いてみてください。
「殃」の音読みは「オウ」「ヨウ」、訓読みは「殃い(わざわい)」、漢検1級9画の漢字です。
「池魚之殃」の語源
昔、戦国時代末期の中国で呂 不韋という政治家が食客たちに『呂氏春秋』という書物を作らせました。「池魚之殃」は、その書物の中に出てくるお話です。
「池魚之殃」の内容
池に投げ込まれた宝玉を探すためにすべての水を汲み干したが、宝玉は見つからず、池の魚は死んでしまった。
魚にとっては迷惑な巻き添えですね!