今回は「能く」「施行」「揃刈」です。
見たことはあるのに、なかなか読めないこれらの漢字。
あなたは全部読めますか?
目次
1問目はこの漢字から!「能く」
「能く」の読み方をご存じでしょうか?
「能力」や「技能」などでお馴染みの「能(のう)」ですが、「のうく」と読むのはもちろん間違いです。
日常的によく使われる言葉ですよ。
さて、あなたには正しい読み方がわかりますか?
「能く」の読み方のヒントはこちら
- ひらがなで書くと「〇く」の2文字
- 「念を入れて・うまく・巧みに」などの意味
- 「テキストを能く読んで理解してください」などと使います
以上の3つのヒントから考えてみてくださいね。
「能く」の読み方!正解は!?
正解は「よく」です!
「能(よ)く」には以下のような意味があります。
- 念を入れて
- 非常に・はなはだしく
- うまく・巧みに
- 喜ばしい場合の「よくぞ」
- 相手を非難して「よくもまあ」
- しばしば・たびたび
さらに、「よく」という漢字には「良く/能く/善く/好く/克く」の5種類があり、使い方はそれぞれ微妙に異なります。
「例えば成績がよい」という場合は「良い」を使い、「よい行いをする」には「善い」を使います。
ただし明確な決まりはなく、文章の前後関係やシーンに応じて使い分ける場合が多いでしょう。
2問目はこの漢字!「施行」
「施行」の読み方をご存じでしょうか?
「せぎょう」と読む場合もありますが、今回は一般的な読み方でお答えください。
さて、あなたには正しい読み方がわかりますか?
「施行」の読み方のヒントはこちら
- ひらがなで書くと「〇〇〇」の3文字です
- 計画を実行に移すことをいいます
- 「施工」の読み方と混同されやすい
以上の3つのヒントから考えてみてくださいね。
「施行」の読み方!正解は!?
正解は「しこう」です!
「施行(しこう)」は「せこう」と読まれる場合も多いのですが、一般には「しこう」が正しいとされています。
また、NHKでも「しこう」という読みで統一されています。
「せこう」と誤読されることが多いのは、ヒントにもしめしたように「施工(せこう)」と混同されやすいからです。
施行とは「計画が実行に移されること」や「交布された法令の効力を実際に発生させること」をいいます。
また、功徳を積むために貧しい人や僧侶にほどこしをすることを「施行(せぎょう)」と呼ぶ場合もあります。
最後はこの漢字!「揃刈」
「揃刈」の読み方をご存じですか?
「揃」は「そろえる」という読み方が使うことがありますし、「刈」は「草刈り」で使うことがあります。しかし「そろえがり」とは読みません。
それではいったい何と読むのでしょうか?
「揃刈」の読み方のヒントはこちら
- ひらがなで書くと「せ○○い」の4文字
- 音読みです
- 同じような意味を持つ漢字でできた熟語です
以上の3つのヒントから考えてみてください。
「揃刈」の読み方、正解は・・・
正解は
「せんがい」
です!
「揃」は訓読みの方が多く使われていて「そろう」というイメージが強い漢字ですが、音読みは「セン」で「切りそろえる」という意味があります。
「刈」も訓読みの方が多く使われますが「草をかりとる」という意味があります。
「揃刈」で「(草などを)切りそろえる」という意味になります。
「揃」と「剪」
「セン」という発音で「切りそろえる」という意味のある漢字を思い浮かべると「剪定ばさみ」などで使われる「剪」の字が浮かびます。
「揃刈」の「揃」は「剪」と同じような意味で使われていますが、「剪刈」という使い方はしないようです。また「剪」には「ほろぼす」という意味があり、その影響で「揃」にも「ほろぼす」という意味がついています。
読みにくい熟語ですが「揃刈」の読み方を是非覚えてくださいね。