今回の難読漢字は「尨毛」「雲雀」「揺蕩う」です。
読めそうでなかなか読めないこれらの漢字。
あなたは全部読むことができますますか?
目次
1問目はこの漢字から!「尨毛」
「尨毛」の読み方をご存じでしょうか?
「尨」という字は見たこともないという方も多いかも知れません。
「犬+ミ+毛」で「いぬみげ」と読むのはもちろん間違いですよ。
きっと耳にしたことのある言葉だと思いますが…
さて、あなたには正しい読み方がわかりますか?
「尨毛」の読み方のヒントはこちら
- ひらがなで書くと「〇〇〇」の3文字です
- モフモフの毛のことを言います
- 「毳」も同じ読み方ができます
以上の3つのヒントから考えてみてくださいね。
「尨毛」の読み方!正解は!?
正解は「むくげ」です!
「尨毛(むくげ)」とは、長くてフサフサとした毛のことをいいます。
また「尨犬(むくいぬ)」はフサフサの毛が生えた犬のこと。
「柔らかくて短く薄く生えた毛」や「動物のフサフサとした長い毛」という意味もありますが、いずれにせよモフモフとした動物の毛の様子が浮かんでくる言葉ですね。
「尨」という一文字に「フサフサの毛」という意味があるため、「尨毛」はフサフサとした毛の様子をより強調した熟語だといえます。
2問目はこの漢字!「雲雀」
雲に雀、何と読みますか?
名前も鳴き声も美しい鳥です。
早速ヒントを見てみましょう!
「雲雀」の読み方のヒントは?
1.「雲雀」をひらがなにすると、3文字になります。
2.「雲雀」の全長はほぼ17cm、羽毛は斑紋のある褐色です。
3.「雲雀」が多く生息するのは、草原や河原、農耕地など。
4.『陽炎かげろうのたち昇る春の日に、雲雀ひばりの囀さえずりをききつつ、』亀井勝一郎「大和古寺風物誌」より引用
正解は…
正解は「ひばり」でした!
雲に届きそうなくらい高く飛ぶこと、見た目が雀に似ていることから「雲雀」と書かれるようになりました。
読みの「ひばり」は「日晴」からきたともいわれています。
他に、告天子(こうてんし)・叫天子(きょうてんし)・天雀(てんじゃく)・姫雛鳥(ひめひなどり)・噪天(そうてん)などとも呼ばれます。
「雲雀」が空高く飛ぶのは、上空から侵入者をチェックするためです。
飛びながらさえずるのは、雄が自分の縄張りを主張しているからと考えられています。
爽やかな青空のイメージ通り、「雲雀」は俳句で春の季語とされています。
『雲雀鳴く春風寒し藪がまへ』焦桐
ところで、「雲雀」の英語はskylark(スカイラーク)。
スカイラークといえば、ファミレスでおなじみのすかいらーくグループがありますね。
実は会社の発祥が「ひばりが丘団地」なのだそう!
最後はこの漢字!「揺蕩う」
「揺蕩う」の読み方をご存じでしょうか?
「揺蕩」は「ようとう」と読むことができますが、「揺蕩う」と送り仮名をつけると違った読み方になります。
日常で使う言葉ではないためちょっと難しいですが、小説などで時おり出てくる表現です。
さて、あなたには正しい読み方がわかりますか?
「揺蕩う」の読み方のヒントはこちら
- ひらがなで書くと「〇〇〇う」の4文字です
- ゆらゆらと揺れ動くこと
- 「波間に揺蕩う小舟」のように使います
以上の3つのヒントから考えてみてくださいね。
「揺蕩う」の読み方!正解は!?
正解は「たゆたう」です!
古典では「たゆとう」と読むこともあります。
「揺蕩う(たゆたう)」とは、ものや心がゆらゆらと揺れ動くさまを表す言葉で「猶予う」と書く場合も。
「揺」という字には「揺れ動く」という意味があり、「蕩」も「揺れ動く」「ゆらぐ」という意味。
「揺蕩う」は、同じ意味をもつ漢字をふたつ重ねて、より意味合いを強調した言葉だといえます。
出典:コトバンク