今回は「畬」「美作」「鷽」です。
見たことはあるのに、なかなか読めないこれらの漢字。
あなたは全部読めますか?
目次
1問目はこの漢字から!「畬」
「畬」を何と読みますか?
「畬」という漢字、目にする機会は少ないですね。
3つのヒントで考えてみましょう!
「畬」の読み方のヒントは?
1.「畬」をひらがなにすると、4文字になります。
2.「畬」をフランス語にすると「couper et brûler」、イタリア語では「taglia e brucia」です。
3.「畬」農業は時代と共に減少しました。
正解は…
正解は「やきはた」でした!
「畬」とは、雑草を焼いてならした耕作地です。
一般的には焼き畑、または焼畑と書くことが多いでしょう。
「畬」という漢字について
「畬」という漢字は「余」と「田」で構成されています。
「余」には、邪魔なものを押しのける、ならす、という意味があります。「田」は耕作地(田んぼ)のタです。
「畬」の音読みは「ヨ」「シャ」、訓読みは「あらた」「やきはた」、漢検1級12画の漢字。
「あらた」と読む場合は新しい田、開墾して2、3年目の田を意味します。
「畬」は、なかなか難しい漢字ですね。難読地名としても有名で、東京都には「作ヶ畬」という小字(こあざ)があります。※小字:町村の字(あざ)のもっと細かい単位。
さて、「作ヶ畬」の読み方は…「さくがあらく」でした!
こちらも読めたらすごいです。
2問目はこの漢字!「美作」
「美作」
これ、何と読むかわかりますか?
どちらも馴染み深い漢字なので「簡単じゃん!」と思った方もいるのでは?
果たしてその読み方、正解でしょうか……?
さあ、あなたは何と読みましたか?
「美作」読み方のヒント!
「美作」は、どちらもよく使う漢字ですよね。
その読み方から「びさく」「みさく」と読む方が多いかも。
実はどちらも間違いです!
実際は4文字の読み方をします。
この漢字の市もあるので、分かる方はすぐわかったかもしれません。
さて、あなたは何と読みましたか?
「美作」の読み方、正解は…
気になる正解は…
「みまさか」
です!
「美作」は、
「旧国名のひとつで、現在の岡山県の北東部」の地名です!
現在でも岡山県には美作市が存在し、
兵庫県および鳥取県と県境を接する温泉地として知られています。
ちなみに筆者は、美作国も美作市も知らなかったのですが
すんなり読むことができたんです。
その理由は『金田一少年の事件簿』という漫画の中で、
美作という名字の人物が登場したから!
漫画の人物は特徴的な名前も多いので、漢字の勉強にもなりますよね。
読み方を知っていれば、さまざまな場面で役に立つのが漢字の良さ。
これを機にスマートに読めるようになりましょう!
最後はこの漢字!「鷽」
本日の難読漢字クイズは…
「鷽」です!
鶯(ウグイス)に似ていますが…
早速ヒントを見てみましょう!
「鷽」の読み方のヒントは?
1.「鷽」をひらがなにすると、2文字になります。
2.「鷽」の鳴き声は口笛にそっくりです!
3.『ぴょいぴょい跳び回るおめかし屋の鷽とか、』ジュール・ルナール「博物誌」より引用
正解は…
正解は「うそ」でした!
「鷽」とは、スズメ目アトリ科ウソ属に分類される美しい鳥。
「ヒーホー」という口笛のような鳴き声が特徴です。
古語で口笛を「うそ」と言っていたことが名前の由来とされています。
悲し気な鳴き声なので、江戸時代は「うそひめ」「弾琴鳥(ことひきどり)」とも呼ばれていました。
「鷽」の音読みは「カク・アク・ヨク・ガク・カツ・ゲチ」、訓読みは「うそ」、漢検1級、24画の漢字です。
鷽替え神事とは?
1月7日になると、太宰府天満宮では「鷽替え」という神事が行われます。
参拝者は可愛らしい木彫りの鷽を「替えましょ、替えましょ」の掛け声でお互いに交換したり、買い替えたりします。
これまでの凶事を嘘(鷽)にして今年の吉に取り替えるという意味なのだそう。
昔、菅原道真が神事の最中に無数の蜂に襲われた際、たくさんの鷽が飛来して蜂を食い尽くしたという言い伝えがルーツです。
出典:コトバンク