漢字読み講座

【今日の難読漢字】「抑」「雪ぐ」「轟く」「瞬ぎ」「時鳥」ってなんて読む?

今日の難解漢字は、

「抑」

「雪ぐ」

「轟く」

「瞬ぎ」

「時鳥」

です!

どれもなんとなく読めそうな漢字ばかりですが、

なんと読むか分かりますか?

1つ目の漢字は「抑」です!

この漢字は「抑える(おさえる)」という字ですね。

それが1文字で何と読むかですが・・・。

 

「抑える」という意味を踏まえても、かなり難しい難読漢字です。

 

「抑」の読み方のヒント・・・

ヒント① 訓読みで、普通はひらがなで4文字の言葉です。

ヒント② 文と文の間に使われる接続詞です。

ヒント③ 「〇も〇も」と読みます。

 

「抑」の読み方の正解は・・・

そもそも です。

 

難しいですね。

「抑々」とも書きますが、文章を書くときに「そもそも」もそうですが、接続詞を漢字では書かないので、読めない方も多かったのではないでしょうか。

「そもそも」の意味は、「最初」「発端」という意味があります。

 

そもそも、「そもそも」自体を使わない・・・・。

2つ目の漢字は「雪ぐ」です!

「雪ぐ」

この漢字、何と読むかわかりますか?

「雪」自体はなじみ深い漢字ですが、

「雪ぐ」と書いて「ゆきぐ」「せつぐ」とは読みません。

わからなかったあなたは、
下記の解説を参考にしてくださいね。

「雪ぐ」の読み方のヒントはコレ!

まずはヒントとして「雪ぐ」の意味を紹介します。

  • 【意味1】水で汚れを洗い落とすこと
  • 【意味2】恥や汚名を新たな名誉を得ることによって消すこと

洗うという単語から連想すれば、自ずと答えが見えてくるはずです。

そろそろわかりましたか?

「雪ぐ」の読み方!正解は…?

「雪ぐ」の読み方、正解は……

「すすぐ」または「そそぐ」です!

「雪ぐ」の意味を再度見てみましょう。

  • 【意味1】水で汚れを洗い落とすこと
  • 【意味2】恥や汚名を新たな名誉を得ることによって消すこと

名詞の「雪」に送り仮名がつくことで、上のような意味を持つ動詞になるんです。
ちょっと腑に落ちない方もいるのではないでしょうか。

「雪ぐ」の同訓異字語は?

せっかくですので、「雪ぐ」の同訓異字語についても見てみましょう。

  • すすぐ:濯ぐ/漱ぐ/洒ぐ/雪ぐ
  • そそぐ:濯ぐ/雪ぐ

ちなみに、「雪ぐ」の表記を使うときは
「恥や汚名を洗い流す」という意味を当てはめるのが一般的です。

一方、「単純に汚れを落とす」の意を指す場合、常用漢字である「濯ぐ」を用います。

このような違いを知っておくと、箔が付きますよ。

まとめ

「雪ぐ」は「すすぐ」または「そそぐ」と読み、
「恥や汚名を洗い流す」の意で使用される言葉です。

わからなかった方は、意味や同訓異字語とあわせて覚えておきましょう。

3つ目の漢字は「轟く」です!

「轟く」は何と読むかご存知ですか?

「ひびく」は間違いです。

確かに車がたくさん集まると騒音が響くので、気持ちはわかりますが…

さて、あなたには読むことができるでしょうか?

「轟く」の読み方のヒントはこちら

  1. 読み方の文字数は送り仮名を除くと3文字で「〇〇〇く」
  2. 意味は「大きく音が鳴り響く」「世間に知れ渡って有名になる」
  3. 「頭上で雷鳴が轟く」「天下に名を轟かせる」などと使います

以上3つのヒントで考えてみてください。

「轟く」の読み方!正解は!?

正解は「とどろく」です!

「響く」と意味が似ていますが「響く」の方は音の大きさよりも、遠くまで音が響いているイメージ。

「轟く」の方は、より大きな音がより強い振動で鳴り渡っているイメージです。

 

「轟」のように同じ漢字を3つ重ねたものに「犇、姦、森、灥、驫」などがあります。

3つ重ねた漢字は概ね、重ねた漢字のものがたくさんあると思えば良いようです。

車がたくさん集まると、さぞかしうるさいので「轟(とどろ)く」なんですね。

 

ちなみに馬が集まった「驫く」も「とどろく」と読みます。

なるほど、馬の鳴き声や駆ける音も「とどろく」と読むのにふさわしい気がします。

4つ目の漢字は「瞬ぎ」です!

「瞬ぎ」の読み方をご存知でしょうか?

「瞬き」と書いて「まばたき」と読みますが「まばたぎ」と読むのは間違いです。

瞬間の「瞬」の字を使っているので、ごく短い時間に関係ありそうですね。

さて、あなたには読むことができますか?

「瞬ぎ」の読み方のヒントはこちら

  1. ひらがなで書くと「〇〇〇ぎ」の4文字です
  2. 意味は「まばたき」のことです
  3. 「瞬ぎもせず、じっと一点を見つめていた」のように使います

以上の3つのヒントから考えてみてくださいね。

「瞬ぎ」の読み方!正解は…!?

正解は「まじろぎ」です!

ヒントで紹介したように、意味は「瞬(まばた)き」と全く同じになります。

「まばたき」を意味する言葉には他に「めばたき」「めまじろぎ」といった言い方もありますよ。

しかし日常的には「まばたき」という表現以外は、ほとんど使うことがありません。

「まばたき」よりも何となく詩的な響きを持つ「まじろぎ」という言葉。

この機会にぜひ覚えておいてくださいね。

5つ目の漢字は「時鳥」です!

「時鳥」の読み方をごぞんじでしょうか?

訓読みすると「ときとり」、音読みすると「じちょう」ですが、どちらも間違いですよ。

簡単な漢字なのに熟語になると読めない方が多いのでは?

さて、あなたには読むことができますか?

「時鳥」の読み方のヒントはこちら

  1. ひらがなで書くと「〇〇〇〇〇」の5文字です。
  2. よく知っている鳥の名前。
  3. 「不如帰」も同じ読み方です。

以上の3つのヒントから、考えてみてくださいね。

「時鳥」の読み方!正解は!?

正解は「ホトトギス」です!

ホトトギスは初夏に到来するので田植えの合図とされていたため、時を告げる鳥という意味で「時鳥(ホトトギス)」と名付けられたそうです。

ヒントでも示したように「不如帰」と書いてもホトトギスと読みますが、ホトトギスには、他にも様々な漢字表記があります。

「郭公」「蜀魂」「杜鵑」「杜宇」「子規」など、他にもあるようですがこれら全てが「ホトトギス」と読めるとは驚きですね。

まとめ

最後までお読みいただき、ありがとうございました!

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とにかく本が好きです!